2021/2/28
5476:Mame
「超結界・豆」・・・その製品名を目にした時「やっぱり、そういうネーミングね・・・」と妙に納得した。
「Ge3」の製品名は確信犯的に怪しいネーミングをあえて選択する。そのネーミングのために一般的なオーディオマニアからは鼻で笑われてしまい端から相手にされなくても構わないという決意の表れであるのかもしれない。
「『超結界・豆』か・・・いっそのこと『超けったいな豆』というネーミングにしてしまった方が突き抜けた感じがしていいのかもしれない・・・」そんなことを思いながら、紙製のパッケージに入れられたその「豆」を眺めた。
懇意にしているレコードマニアでありオーディオマニアでもあるAさんは、Ge3の製品のヘビーユーザーである。Ge3を主宰されている方とも親しく、新製品の試作品ができると自宅に送られてくるようである。
「こんなもんできたんだけど・・・意見聞かせて・・・」ということのようである。その流れでこの「超結界・豆」も試作品の段階でAさんのもとに送られてきた。
その時にはまだ正式な製品名は決まってなく「豆のようなもの」ということで送られてきたようである。
「オーディオ機器の天板やスピーカーのキャビネットなどに貼り付けてみて・・・」とのことである。
その大きさは名前の通り小さい。「豆」というよりも「カプセル入りの薬のサイズ」と言った方がその大きさと形状が分かりやすいかもしれない。
その「豆のようなもの」が送られてきたばかりの頃合いに、Aさんのお宅にお伺いしたので、その効果のほどを検証する機会に恵まれた。
レコードプレーヤーからプリアンプ、パワーアンプ、そしてスピーカーのキャビネットに1個づつセットされていたようである。小さいものなので、ぱっと見にはそれとは分からない。
「豆のよなもの」がセットされた状態で様々なレコードを聴かせていただいたのであるが、以前よりもより生々しさが増し、演奏家のボディーがそこにあるという感じ、いわゆる実在感がぐんと上がったのが印象的であった。
Aさんからは「もうじき正式に発売されるようだから、すぐに購入した方がいいよ・・・」とのご推奨をいただいた。
我が家にはそのようにして「推奨」を受けて幾つかのGe3の製品が導入されている。残念ながらあまりに見た目が悪いので採用されなかったり、一旦は採用されたが、妻が気味悪がるために撤去せざる得なかったものも過去にはあった。(リスニングルームは私のオーディオと妻のピアノが同居しているので、妻の意見を無視するわけにはいかないのである。)
その点「超結界・豆」はとても小さいので、その存在感も小さい。「なにこれ・・・気味が悪いからどけて・・・」と妻からの非難の的になることはないであろう。
10個で11,000円(税込み)。色は黒と赤がある。私はより目立たない黒を選択した。とりあえず試しにと、オーディオ機器の天板に1個づつ置いてみた。
中には特定の鉱物を砕いた粉が一定の配分比率に従って封入されているとのこと。理論的なことは全く不明な「オカルト」ではあるが、その効果のほどを検証してみると、Aさんのリスニングルームでも体験したような変化がしっかりと感じられた。
Ge3を主宰されている方によると、Ge3の製品がもたらす効果を体感できる人の比率は20%程とのことであるが、どうやら私はその少数派に属するようである。聴感上の明らかな変化が体感できた。
「やっぱり『超けったいな豆』だな・・・」そう感じた。「豆」ではあるが、新進気鋭のファッション・デザイナーである黒河内真衣子が主宰するブランド「Mame Kurogouchi」の服のように印象的で鮮やかな質感を持った方向に、オーディオの音を変化させる「妙薬」でもあるようである。
「Ge3」の製品名は確信犯的に怪しいネーミングをあえて選択する。そのネーミングのために一般的なオーディオマニアからは鼻で笑われてしまい端から相手にされなくても構わないという決意の表れであるのかもしれない。
「『超結界・豆』か・・・いっそのこと『超けったいな豆』というネーミングにしてしまった方が突き抜けた感じがしていいのかもしれない・・・」そんなことを思いながら、紙製のパッケージに入れられたその「豆」を眺めた。
懇意にしているレコードマニアでありオーディオマニアでもあるAさんは、Ge3の製品のヘビーユーザーである。Ge3を主宰されている方とも親しく、新製品の試作品ができると自宅に送られてくるようである。
「こんなもんできたんだけど・・・意見聞かせて・・・」ということのようである。その流れでこの「超結界・豆」も試作品の段階でAさんのもとに送られてきた。
その時にはまだ正式な製品名は決まってなく「豆のようなもの」ということで送られてきたようである。
「オーディオ機器の天板やスピーカーのキャビネットなどに貼り付けてみて・・・」とのことである。
その大きさは名前の通り小さい。「豆」というよりも「カプセル入りの薬のサイズ」と言った方がその大きさと形状が分かりやすいかもしれない。
その「豆のようなもの」が送られてきたばかりの頃合いに、Aさんのお宅にお伺いしたので、その効果のほどを検証する機会に恵まれた。
レコードプレーヤーからプリアンプ、パワーアンプ、そしてスピーカーのキャビネットに1個づつセットされていたようである。小さいものなので、ぱっと見にはそれとは分からない。
「豆のよなもの」がセットされた状態で様々なレコードを聴かせていただいたのであるが、以前よりもより生々しさが増し、演奏家のボディーがそこにあるという感じ、いわゆる実在感がぐんと上がったのが印象的であった。
Aさんからは「もうじき正式に発売されるようだから、すぐに購入した方がいいよ・・・」とのご推奨をいただいた。
我が家にはそのようにして「推奨」を受けて幾つかのGe3の製品が導入されている。残念ながらあまりに見た目が悪いので採用されなかったり、一旦は採用されたが、妻が気味悪がるために撤去せざる得なかったものも過去にはあった。(リスニングルームは私のオーディオと妻のピアノが同居しているので、妻の意見を無視するわけにはいかないのである。)
その点「超結界・豆」はとても小さいので、その存在感も小さい。「なにこれ・・・気味が悪いからどけて・・・」と妻からの非難の的になることはないであろう。
10個で11,000円(税込み)。色は黒と赤がある。私はより目立たない黒を選択した。とりあえず試しにと、オーディオ機器の天板に1個づつ置いてみた。
中には特定の鉱物を砕いた粉が一定の配分比率に従って封入されているとのこと。理論的なことは全く不明な「オカルト」ではあるが、その効果のほどを検証してみると、Aさんのリスニングルームでも体験したような変化がしっかりと感じられた。
Ge3を主宰されている方によると、Ge3の製品がもたらす効果を体感できる人の比率は20%程とのことであるが、どうやら私はその少数派に属するようである。聴感上の明らかな変化が体感できた。
「やっぱり『超けったいな豆』だな・・・」そう感じた。「豆」ではあるが、新進気鋭のファッション・デザイナーである黒河内真衣子が主宰するブランド「Mame Kurogouchi」の服のように印象的で鮮やかな質感を持った方向に、オーディオの音を変化させる「妙薬」でもあるようである。

2021/2/27
5475:モスグリーン
車のカラーにおいて、グリーンに属する色はそれほど多くのシェアを占めているわけではないであろう。
むしろ、かなりレアな色といえるかもしれない。「ブリティッシュ・レーシング・グリーン」と呼ばれる濃い目のグリーンが、MINIのような車種において人気があったのは、かなりの例外と言えるであろう。

アウディの人気SUVであるQ5のマイナーチェンジされた写真を見たとき、「グリーンか・・・この色をイメージカーラーに持ってきたのは、結構斬新だな・・・」とまず感じた。
AUDIが新たなQ5のイメージカラーとして採用したグリーンは色鮮やかなグリーンではない。「モスグリーン」とでも呼ぶべきであろうか。
「渋いな・・・でもなんだか妙に脳裏に焼き付く色だな・・・」と感じた。その色はSUVらしくヘビーデューティー感があり、なかなか魅力的であった。
本国ドイツでは昨年の6月に発表されていたQ5のマイナーチェンジ・バージョンが日本でも先日販売が開始された。
AUDIのSUVモデルは型番の最初に「Q」がつく。そのあとに数字が続く。Q5はもっとも人気のあるミドルサイズのSUVである。
日本の道路事情を考慮すると、Q5以上大きなモデルは取り回しに苦労するであろうが、Q5であればどうにか大丈夫てあろう。
そのエクステリアは、AUDIのQモデルのアイデンティティをより強調したシャープなものに変更された。
AUDIはライト類に対する拘りぬいた意匠が特徴であるが、新しいQ5もそこまでやるかという印象すら受けるほどに拘った仕組みが盛り込まれている。
マイナーチェンジによりかなり手を加えられているが、全体としてのバランスには全く違和感がなく、SUVらしい堅牢性を感じさせながらも、AUDIらしい洗練さをも醸し出している。
インテリアはA4のものとほぼ同様である。清潔感のあるデザインであるが、A6のような先進性はあまり感じられない。
機能面では、「Hey Audi」と呼びかけるだけで起動される音声コマンドが採用されたことが一つのポイントである。これは他のメーカーでも続々採用されている機能であり、今後発表されるニューモデルには例外なく採用されるであろう。
「これは、日本でも間違いなく売れるであろう・・・しかし、色はどうであろうか・・・日本では圧倒的に白が売れているようであるが、この渋いグリーンは少しは売れるのであろうか・・・」そんなことを思った。
むしろ、かなりレアな色といえるかもしれない。「ブリティッシュ・レーシング・グリーン」と呼ばれる濃い目のグリーンが、MINIのような車種において人気があったのは、かなりの例外と言えるであろう。

アウディの人気SUVであるQ5のマイナーチェンジされた写真を見たとき、「グリーンか・・・この色をイメージカーラーに持ってきたのは、結構斬新だな・・・」とまず感じた。
AUDIが新たなQ5のイメージカラーとして採用したグリーンは色鮮やかなグリーンではない。「モスグリーン」とでも呼ぶべきであろうか。
「渋いな・・・でもなんだか妙に脳裏に焼き付く色だな・・・」と感じた。その色はSUVらしくヘビーデューティー感があり、なかなか魅力的であった。
本国ドイツでは昨年の6月に発表されていたQ5のマイナーチェンジ・バージョンが日本でも先日販売が開始された。
AUDIのSUVモデルは型番の最初に「Q」がつく。そのあとに数字が続く。Q5はもっとも人気のあるミドルサイズのSUVである。
日本の道路事情を考慮すると、Q5以上大きなモデルは取り回しに苦労するであろうが、Q5であればどうにか大丈夫てあろう。
そのエクステリアは、AUDIのQモデルのアイデンティティをより強調したシャープなものに変更された。
AUDIはライト類に対する拘りぬいた意匠が特徴であるが、新しいQ5もそこまでやるかという印象すら受けるほどに拘った仕組みが盛り込まれている。
マイナーチェンジによりかなり手を加えられているが、全体としてのバランスには全く違和感がなく、SUVらしい堅牢性を感じさせながらも、AUDIらしい洗練さをも醸し出している。
インテリアはA4のものとほぼ同様である。清潔感のあるデザインであるが、A6のような先進性はあまり感じられない。
機能面では、「Hey Audi」と呼びかけるだけで起動される音声コマンドが採用されたことが一つのポイントである。これは他のメーカーでも続々採用されている機能であり、今後発表されるニューモデルには例外なく採用されるであろう。
「これは、日本でも間違いなく売れるであろう・・・しかし、色はどうであろうか・・・日本では圧倒的に白が売れているようであるが、この渋いグリーンは少しは売れるのであろうか・・・」そんなことを思った。
2021/2/26
5474:キドニーグリル
私が現在乗っているBMW 5シリーズ ツーリングは、開発コードでは「F-11」と呼ばれる一世代前のモデルである。現在のモデルの開発コードは「G-31」で、2017年に発表された。
その現行型も昨年マイナーチェンジされて、後期型に移行した。マイナーチェンジであるので、基本的なデザインは踏襲されている。
ただし、BMWのアイコンであるキドニーグリルは横方向に若干拡大され、左右2分割だったものが真ん中が繋がった一体型に変わった。
さらにフロントライトの形状がより直線的なものになったので、醸し出す雰囲気は随分とシャープになった。

5シリーズはEセグメントに属するBMWの基幹モデルである。初代は1972年に登場した。現行モデルは7代目にあたる。
BMWはデザインに関しては保守的な傾向が強い。5シリーズもライバルであるEクラスやA6に比べて冒険することが少ない。
しかし、BMWは時折「これって・・・大丈夫なの・・・」とちょっと驚くようなデザインを持ったモデルを登場させることがある。
最近では新しい「M3」や「M4」の写真を見て、そういった感想を持った。キドニーグリルがこれでもかっといった具合に縦に延ばされていたのである。
「M3」や「M4」というスペシャルモデルであるので、ここまで思い切った造形を与えたのであろうが、最初に目にした時には「これって大丈夫なの・・・?」と思った。
しかし、その後何度かインターネットなどで目にするようになってくると、「まあ、スペシャルモデルだから、ここれはこれで良いのかもしれない・・・」と思えるようになってきた。
この縦長のキドニーグリル・・・5シリーズが数年後フルモデルチェンジされた際には採用されるのであろうか・・・個人的な好みとしては採用してほしくないというのが正直な感想である。
特に日本の場合、白いナンバープレートの形状がヨーロッパの横長のナンバープレートとは形状が異なるので、この超縦長のキドニーグリルとは相性が悪いような気がするのである。

「販売台数を稼がなければならない基幹モデルに関しては、このデザインは採用されないはず・・・」と、希望的な観測も含めてそう思っている。
その現行型も昨年マイナーチェンジされて、後期型に移行した。マイナーチェンジであるので、基本的なデザインは踏襲されている。
ただし、BMWのアイコンであるキドニーグリルは横方向に若干拡大され、左右2分割だったものが真ん中が繋がった一体型に変わった。
さらにフロントライトの形状がより直線的なものになったので、醸し出す雰囲気は随分とシャープになった。

5シリーズはEセグメントに属するBMWの基幹モデルである。初代は1972年に登場した。現行モデルは7代目にあたる。
BMWはデザインに関しては保守的な傾向が強い。5シリーズもライバルであるEクラスやA6に比べて冒険することが少ない。
しかし、BMWは時折「これって・・・大丈夫なの・・・」とちょっと驚くようなデザインを持ったモデルを登場させることがある。
最近では新しい「M3」や「M4」の写真を見て、そういった感想を持った。キドニーグリルがこれでもかっといった具合に縦に延ばされていたのである。
「M3」や「M4」というスペシャルモデルであるので、ここまで思い切った造形を与えたのであろうが、最初に目にした時には「これって大丈夫なの・・・?」と思った。
しかし、その後何度かインターネットなどで目にするようになってくると、「まあ、スペシャルモデルだから、ここれはこれで良いのかもしれない・・・」と思えるようになってきた。
この縦長のキドニーグリル・・・5シリーズが数年後フルモデルチェンジされた際には採用されるのであろうか・・・個人的な好みとしては採用してほしくないというのが正直な感想である。
特に日本の場合、白いナンバープレートの形状がヨーロッパの横長のナンバープレートとは形状が異なるので、この超縦長のキドニーグリルとは相性が悪いような気がするのである。

「販売台数を稼がなければならない基幹モデルに関しては、このデザインは採用されないはず・・・」と、希望的な観測も含めてそう思っている。
2021/2/25
5473:Cクラス
Mercedes-BenzのCクラスがフルモデルチェンジされた。そのエクステリアデザインは、最新のMercedes-Benzのデザイン流儀に従ったものであり、よりスポーティになった印象を受ける。
フルモデルチェンジにより、そのサイスは若干大きくなった。新型のボディサイズは従来型より65mm長く、10mm幅広く、9mm低い、全長×全幅×全高=4751mm×1820mm×1438mm。ホイールベースも25mm延長されて2865mmとなった。
先代のCクラスは大成功した。累計で250万台も販売されたのである。日本の道路でもよく見かける。
今回のフルモデルチェンジされたCクラスの写真を目にして「新しいCクラスも間違いなく成功するだろう・・・」と確信した。
セダンと同時にステーションワゴンもデビューした。本国ドイツでは販売台数の30%はステーションワゴンである。

ヘッドライトやテールライトは最新のMercedes-Benzのデザイン言語にしたがった形状になっている。昨年フルモデルチェンジされたSクラスに似通った端正なスタイリングである。
ただし、フロントグリルはSクラスのものとは違い、中央に大きなスリーポインテッドスターをあしらったスポーティーなデザインのグリルが採用される。

インテリアもエクステリア同様に大きく変わった。新型Sクラスを彷彿とさせる造形に刷新されている。
縦型のセンターディスプレイの画面はとても大きく、その存在感には目を奪われる。Cクラスではその向きをドライバー側に傾けるレイアウトとすることで、よりスポーティなイメージを打ち出している。
もちろん、「ハイ! メルセデス」で起動するMBUXも備わる。第2世代に進化したMBUXはさらに進化しているようである。
「隙がないな・・・インテリアもこのセグメントの枠を完全に飛び越えている。3シリーズやA4に対して大きなアドバンテージを得ている。さらにひとつ上のEクラスよりも質感やデザインで勝っている・・・」と感じられた。
日本にも今年の末までには入ってくる可能性が高いとのこと。商品力がさらに上がったCクラスは魅力満載である。
フルモデルチェンジにより、そのサイスは若干大きくなった。新型のボディサイズは従来型より65mm長く、10mm幅広く、9mm低い、全長×全幅×全高=4751mm×1820mm×1438mm。ホイールベースも25mm延長されて2865mmとなった。

先代のCクラスは大成功した。累計で250万台も販売されたのである。日本の道路でもよく見かける。
今回のフルモデルチェンジされたCクラスの写真を目にして「新しいCクラスも間違いなく成功するだろう・・・」と確信した。
セダンと同時にステーションワゴンもデビューした。本国ドイツでは販売台数の30%はステーションワゴンである。

ヘッドライトやテールライトは最新のMercedes-Benzのデザイン言語にしたがった形状になっている。昨年フルモデルチェンジされたSクラスに似通った端正なスタイリングである。
ただし、フロントグリルはSクラスのものとは違い、中央に大きなスリーポインテッドスターをあしらったスポーティーなデザインのグリルが採用される。

インテリアもエクステリア同様に大きく変わった。新型Sクラスを彷彿とさせる造形に刷新されている。
縦型のセンターディスプレイの画面はとても大きく、その存在感には目を奪われる。Cクラスではその向きをドライバー側に傾けるレイアウトとすることで、よりスポーティなイメージを打ち出している。
もちろん、「ハイ! メルセデス」で起動するMBUXも備わる。第2世代に進化したMBUXはさらに進化しているようである。
「隙がないな・・・インテリアもこのセグメントの枠を完全に飛び越えている。3シリーズやA4に対して大きなアドバンテージを得ている。さらにひとつ上のEクラスよりも質感やデザインで勝っている・・・」と感じられた。
日本にも今年の末までには入ってくる可能性が高いとのこと。商品力がさらに上がったCクラスは魅力満載である。
2021/2/24
5472:ラジオタワー
Epic KOMを上っていき、そのゴール地点が近づいてきたが、ゴールを示すアーチにはまっすぐに向かわずに、横道に入ってWATOPIAの最高到達地点であるラジオタワーへ向かう急峻な坂へ向かった。
ラジオタワーへ向かう道は斜度がさらに上がり15%ほどにもなる。まさに「激坂」である。周囲は雪で真っ白。道の上にも雪が積もっている。
実走であれば、絶対に走れないようなコンディションであるが、そこはバーチャル・・・タイヤが雪の上で空転することはなく、じんわりと進んでいった。
ラジオタワーはすぐに視界に入ってくる。斜度があまりに厳しいのでスピードは出ない。見えてはいるが、なかなかラジオタワーにはたどり着かないのが少々もどかしい。
すこしづつ、ラジオタワーの姿は大きくなってきて、ようやくタワーと同じ標高に達した。道は平らになった。
今日のバーチャルチームライドのメインテーマであるEpic KOM経由のラジオタワーまでのヒルクライムは無事に完了した。後は長い下りを下り切り、フラットなコースを走っていけばいい。
ラジオタワーの周囲を回って少し下った先にEpic KOMのアーチがある。「そのアーチを目指して即席スプリントポイントをしましょう・・・」ということになり、瞬間的ではあったが必死にクランクを回した。
その後は惰性で下っていった。今日は「メカトラ」で1名のメンバーが「MEET UP」に参加できなかった。そのため「まとめる」機能から外れている。
そのためか皆とペースを合わせるのが難しいようである。特に下りでは調整が難しく、遅れたかと思ったら超特急のようにすごい勢いで追い越していったりとペース合わせに苦労していた。
長い下りを下りきるとフラットなコースが10kmほど続く。しばらく隊列を形成して順調に走っていくと「Watopia Sprint」の計測ポイントに達した。
ここでもお約束の猛ダッシュをした。この短い時間の猛ダッシュは結構疲れる。乱れた呼吸を整えながら、今日のコースの終盤を走った。
ZOOMで「来週のバーチャルチームライドはどうしましょうか・・・」という話題になった。そして「もう一度Alpe du Zwiftにチャレンジしましょうか・・・今度は先頭交代はセクターごとにではなく、タイマーを使って2分ごとにしましょう・・・」ということになった。
3月からはバーチャルからリアルに再び戻る予定であるので、来週はバーチャルライドとしては一区切りを迎える。「そういう意味合いにおいて、Alpe du Zwiftに再挑戦するのは良いのかもしれない・・・」と思いながら、今日のコースのゴールラインを越えた。
ラジオタワーへ向かう道は斜度がさらに上がり15%ほどにもなる。まさに「激坂」である。周囲は雪で真っ白。道の上にも雪が積もっている。
実走であれば、絶対に走れないようなコンディションであるが、そこはバーチャル・・・タイヤが雪の上で空転することはなく、じんわりと進んでいった。
ラジオタワーはすぐに視界に入ってくる。斜度があまりに厳しいのでスピードは出ない。見えてはいるが、なかなかラジオタワーにはたどり着かないのが少々もどかしい。
すこしづつ、ラジオタワーの姿は大きくなってきて、ようやくタワーと同じ標高に達した。道は平らになった。
今日のバーチャルチームライドのメインテーマであるEpic KOM経由のラジオタワーまでのヒルクライムは無事に完了した。後は長い下りを下り切り、フラットなコースを走っていけばいい。
ラジオタワーの周囲を回って少し下った先にEpic KOMのアーチがある。「そのアーチを目指して即席スプリントポイントをしましょう・・・」ということになり、瞬間的ではあったが必死にクランクを回した。
その後は惰性で下っていった。今日は「メカトラ」で1名のメンバーが「MEET UP」に参加できなかった。そのため「まとめる」機能から外れている。
そのためか皆とペースを合わせるのが難しいようである。特に下りでは調整が難しく、遅れたかと思ったら超特急のようにすごい勢いで追い越していったりとペース合わせに苦労していた。
長い下りを下りきるとフラットなコースが10kmほど続く。しばらく隊列を形成して順調に走っていくと「Watopia Sprint」の計測ポイントに達した。
ここでもお約束の猛ダッシュをした。この短い時間の猛ダッシュは結構疲れる。乱れた呼吸を整えながら、今日のコースの終盤を走った。
ZOOMで「来週のバーチャルチームライドはどうしましょうか・・・」という話題になった。そして「もう一度Alpe du Zwiftにチャレンジしましょうか・・・今度は先頭交代はセクターごとにではなく、タイマーを使って2分ごとにしましょう・・・」ということになった。
3月からはバーチャルからリアルに再び戻る予定であるので、来週はバーチャルライドとしては一区切りを迎える。「そういう意味合いにおいて、Alpe du Zwiftに再挑戦するのは良いのかもしれない・・・」と思いながら、今日のコースのゴールラインを越えた。
2021/2/23
5471:メカトラ
いろいろとあったことはあったが、10分遅れでスタートした。今日のコースは「Mountain 8」である。距離は32.3kmで、獲得標高は691m。
Epic KOMをいつもとは逆側から上る山岳ルートがメインで途中の分岐からはラジオタワーまでの急斜面を走る。
ヒルクライムを頑張ったら、あとは下っていき、フラットなコースを走る。終盤にはスプリントポイントも一つ用意されている。
上りが始まるまではWATOPIAらしい空想の世界のファンタジックな風景の中を走っていく。水族館のような海の下のトンネルや、巨大樹の森など非現実的ではあるが、趣向を凝らした多彩な景色を眺めながら走っていくと、道は徐々に上り基調になっていった。
その時であった。スマホに表示されているパワーの数値が急に消えた。「あれ・・・なんだ・・・・」と思っていると、画面上のアバターは走るのをやめて、左足を地面に着いて止まった。
クランクを幾ら回しても反応しない。「すみません・・・止まってしまいました・・・」とZOOMで告げた。
スマートトレーナーから送信されているパワーのデーターがスマホのZwiftに伝わっていないようであった。
メンバーからは「しばらく漕いでいると戻るかもしれませよ・・・」とのアドバイスが・・・そして、通信が回復することを願ってクランクを回し続けた。
しかし、数分間は反応なし。「スマホのBluetoothの設定をやり直す必要があるのかな・・・」と思っていたところ、スマホの画面のパワーの数値が復活した。アバターも重い腰を上げて走り始めた。
「戻りました・・・」と報告して、集団に復帰するために出力を上げた。スマートトレーナーとスマホのBluetoothの接続が一時的に遮断されたようであった。
待っていてもらったので、どうにか集団に復帰できた。バーチャルチームライドでは、パンクや落車は起こりえない。しかし、バーチャルでしか起きえない「メカトラ」が起こるものである。
やがてスマホには「Epic KOM」の計測が始まったことを示す表示が出た。斜度も数字でスマホに表示されるが、その数字は大きめである。
「こちら側の斜度の方がきつい・・・」と事前に聞いていたが、確かにそうであった。斜度がきつめであるとスピードは当然落ちる。
重くなったクランクを回していると汗が盛大に流れ始めた。今日はこの時期としては異様と言っていいほど暖かい。
ロードバイクに近い場所にある窓を開けているが、冷却効果はあまり期待できない。汗は滴り落ちていった。
ロードバイクには汗除けの専用の器具が取り付けられている。これで汗による害がロードバイクには及ばないようになっている。
Epic KOMを上っていき標高が高くなってくるとスマホの画面に表示される風景も変わってくる。雪景色になってくるのである。
このままひたすら上り続けるとEPIC KOMのゴールを示すアーチがあるのであるが、今日のコースである「Mountain 8」では、そのゴールの手前で横道に入り、Watopiaの最高地点であるラジオタワーを目指す。
Epic KOMをいつもとは逆側から上る山岳ルートがメインで途中の分岐からはラジオタワーまでの急斜面を走る。
ヒルクライムを頑張ったら、あとは下っていき、フラットなコースを走る。終盤にはスプリントポイントも一つ用意されている。
上りが始まるまではWATOPIAらしい空想の世界のファンタジックな風景の中を走っていく。水族館のような海の下のトンネルや、巨大樹の森など非現実的ではあるが、趣向を凝らした多彩な景色を眺めながら走っていくと、道は徐々に上り基調になっていった。
その時であった。スマホに表示されているパワーの数値が急に消えた。「あれ・・・なんだ・・・・」と思っていると、画面上のアバターは走るのをやめて、左足を地面に着いて止まった。
クランクを幾ら回しても反応しない。「すみません・・・止まってしまいました・・・」とZOOMで告げた。
スマートトレーナーから送信されているパワーのデーターがスマホのZwiftに伝わっていないようであった。
メンバーからは「しばらく漕いでいると戻るかもしれませよ・・・」とのアドバイスが・・・そして、通信が回復することを願ってクランクを回し続けた。
しかし、数分間は反応なし。「スマホのBluetoothの設定をやり直す必要があるのかな・・・」と思っていたところ、スマホの画面のパワーの数値が復活した。アバターも重い腰を上げて走り始めた。
「戻りました・・・」と報告して、集団に復帰するために出力を上げた。スマートトレーナーとスマホのBluetoothの接続が一時的に遮断されたようであった。
待っていてもらったので、どうにか集団に復帰できた。バーチャルチームライドでは、パンクや落車は起こりえない。しかし、バーチャルでしか起きえない「メカトラ」が起こるものである。
やがてスマホには「Epic KOM」の計測が始まったことを示す表示が出た。斜度も数字でスマホに表示されるが、その数字は大きめである。
「こちら側の斜度の方がきつい・・・」と事前に聞いていたが、確かにそうであった。斜度がきつめであるとスピードは当然落ちる。
重くなったクランクを回していると汗が盛大に流れ始めた。今日はこの時期としては異様と言っていいほど暖かい。
ロードバイクに近い場所にある窓を開けているが、冷却効果はあまり期待できない。汗は滴り落ちていった。
ロードバイクには汗除けの専用の器具が取り付けられている。これで汗による害がロードバイクには及ばないようになっている。
Epic KOMを上っていき標高が高くなってくるとスマホの画面に表示される風景も変わってくる。雪景色になってくるのである。
このままひたすら上り続けるとEPIC KOMのゴールを示すアーチがあるのであるが、今日のコースである「Mountain 8」では、そのゴールの手前で横道に入り、Watopiaの最高地点であるラジオタワーを目指す。
2021/2/22
5470:MEET UP
「Zwiftコンパニオン」というアプリがある。このアプリを使うと今までのアクティビティーを確認したり、イベントの予定を確認したり、その参加への申し込みをすることができる。
また、フォローしているズイフターのアクティビティーを確認することもできる。とても便利なアプリである。
MEET UPに招待されると、「Zwiftコンパニオン」にその旨が通知されるので、「参加予定」をチェックしておく。
すると、当日Zwiftにいつも通り入ると、画面の左下に「MEET UPに参加す」という表示が出る。そこをクリックするとMEET UPのスタート地点にワープする。
今日のバーチャルチームライドもスタート時間は8時半であったので、15分前から準備を始めた。
Zwiftはいつも通りスマホで立ち上げた。クリックを2回するとZwiftのコース上に私のアバターは順調に入ることができた。
先日の土曜日に招待があったMEET UPについては、「Zwiftコンパニオン」において「参加予定」をクリックしてあったので、Zwiftの画面の左下には「MEET UPに参加する」との表示が出ていた。
それをクリックすると、今日のMEET UPのスタート地点にワープした。これで、あとはスタート時間を待つだけとなった。
ZOOMはノートパソコンで立ち上げた。参加メンバーに「おはようございます・・・」と挨拶をした。
すると、一人のメンバーがZwiftには入れるけれども、「MEET UPに参加する」という表示がZwiftの画面に現れないというトラブルが解消しないようであった。
Zwiftコンパニオンを再度確認して、MEET UPの招待画面で「参加予定」をクリックし直して、Zwiftに再度入っても結果が同じとのことで、スタート時間が10分延長された。
スタートまでの時間を示すタイマーの数字に10分が加わった。Zwiftには入れるがMEET UPには参加できないという困った状況が解消されるか見守っていたが、ソフトの問題なのかハードの問題なのか、10分の延長時間内では問題は解消さないようであった。
そこで今日のMEET UPのコースであるWatopia内の「Mountain8」には入れるので、同じコースをMEET UPには参加しない形で一緒に走ろうということとなった。
ということは「まとめる」機能からはフリーということになる。「まとめる」機能は出力に差があってもばらけないようにする機能である。前を走る時は後ろに引っ張られる感があり、後方を走っていると引っ張ってもらえる。
10分遅れとなったが、スタートとなった。今日の参加者は8名である。今日のコースである「Mountain8」は、Epic KOMをいつも走る方向とは反対側から上っていき、ラジオタワーへの上りに向かうルートである。距離は32.3kmで獲得標高が691m。
また、フォローしているズイフターのアクティビティーを確認することもできる。とても便利なアプリである。
MEET UPに招待されると、「Zwiftコンパニオン」にその旨が通知されるので、「参加予定」をチェックしておく。
すると、当日Zwiftにいつも通り入ると、画面の左下に「MEET UPに参加す」という表示が出る。そこをクリックするとMEET UPのスタート地点にワープする。
今日のバーチャルチームライドもスタート時間は8時半であったので、15分前から準備を始めた。
Zwiftはいつも通りスマホで立ち上げた。クリックを2回するとZwiftのコース上に私のアバターは順調に入ることができた。
先日の土曜日に招待があったMEET UPについては、「Zwiftコンパニオン」において「参加予定」をクリックしてあったので、Zwiftの画面の左下には「MEET UPに参加する」との表示が出ていた。
それをクリックすると、今日のMEET UPのスタート地点にワープした。これで、あとはスタート時間を待つだけとなった。
ZOOMはノートパソコンで立ち上げた。参加メンバーに「おはようございます・・・」と挨拶をした。
すると、一人のメンバーがZwiftには入れるけれども、「MEET UPに参加する」という表示がZwiftの画面に現れないというトラブルが解消しないようであった。
Zwiftコンパニオンを再度確認して、MEET UPの招待画面で「参加予定」をクリックし直して、Zwiftに再度入っても結果が同じとのことで、スタート時間が10分延長された。
スタートまでの時間を示すタイマーの数字に10分が加わった。Zwiftには入れるがMEET UPには参加できないという困った状況が解消されるか見守っていたが、ソフトの問題なのかハードの問題なのか、10分の延長時間内では問題は解消さないようであった。
そこで今日のMEET UPのコースであるWatopia内の「Mountain8」には入れるので、同じコースをMEET UPには参加しない形で一緒に走ろうということとなった。
ということは「まとめる」機能からはフリーということになる。「まとめる」機能は出力に差があってもばらけないようにする機能である。前を走る時は後ろに引っ張られる感があり、後方を走っていると引っ張ってもらえる。
10分遅れとなったが、スタートとなった。今日の参加者は8名である。今日のコースである「Mountain8」は、Epic KOMをいつも走る方向とは反対側から上っていき、ラジオタワーへの上りに向かうルートである。距離は32.3kmで獲得標高が691m。

2021/2/21
5469:1972年
「Clean Mate NEOは、どう・・・?乾燥機能がついているのが良いよね・・・?」と小暮さんが言うので、「確かに良いですね・・・今まではレコードを立てかけて乾燥させてましたからね・・・デザインも高得点ですからね・・・導入する方向で検討します・・・」と答えた。
「こういうレコードは聴かないかもしれないけど、面白いものがあるから・・・」と小暮さんは2枚の小さなレコードを出してきた。
それらは日本のレコードであった。2枚とも7インチのシングル盤である。「昔はドーナッツ盤って言ってたけどね・・・真ん中に大きな穴が空いていて、これをかける時にはアダプターが要るんだよね・・・回転数は45で・・・」と小暮さんは黒い色の丸いアダプターをROKSAN XERXES10に装着した。
「シングル盤の穴が大きいのは、ジュークボックスのオートチェンジャー機能で1曲ずつ連続演奏する用途が想定されたためなんだよね・・・ オートチェンジャー対応を容易とするために保持部となる中心の穴の径が大きくなった。」
そう小暮さんは解説してくれた。「そうだったんですか・・・昔はどうしてか知らずにアダプターを装着してましたね・・・私が小学生だった頃、ドーナッツ盤は確か500円だったような記憶があります。」と、ドーナッツ盤の穴が大きいわけが分かって、ちょっとすっきりとした。
「まずは五輪真弓・・・曲は『少女』・・・これが彼女のデビュー盤でね・・・デビュー盤だけど完成度が凄い・・・」と言いながら、その小さなレコードにMC-20の針先を下した。
その曲を聴き終えた。妙に心に重くのしかかるような曲であった。彼女の才能が溢れるばかりに盛り込まれている曲であった。
「発売は1972年・・・その時代の風景というか匂いというか雰囲気が濃厚に感じられる名曲だね・・・たまにはこういうものも聴いてみるといいよ・・・」
小暮さんは、その小さなレコードをXERXES10のターンテーブルから取り上げて、もう1枚別のドーナッツ盤をセットした。
「もう1枚は、これ・・・」とそのレコードジャケットを見せてくれた。そこには若い女性が3人写っていた。その服装や髪形は70年代のそれであった。

「これも1972年のリリースでね・・・もとまろの『サルビアの花』 ・・・TBSの『ヤング720』の『フォークグループ勝ちぬき歌合戦』で5週勝ち抜き時に歌った曲がこれなんだ・・・1回聴くと心にどうしても引っかかるんだよね・・・」と、その曲を説明してくれながら、かけてくれた。
「危うい曲ですね・・・解釈次第ではすごく怖い曲にもなります・・・でも、なんというか・・・妙に心に刺さる曲ですね・・・若い女性3名のコーラスという点が良いですね・・・1972年ってこういう時代だったんですね・・・」
非常に興味深い2枚のドーナッツ盤を聴かせてもらった。その後はコーヒーを飲みながら、私が持参したローソンのコンビニスイーツを食した。
持参したのは、「生ブラウニー」。見た目は質素。大きさも小さい。値段は240円。皿に取り出して、フォークで食べた。
結構ポロポロして少し食べづらいところはあるが、口に入れるとガトーショコラのようなねっとり食感で、その味わいは結構「大人」である。
「コンビニスイーツも馬鹿にできないね・・・」と、小暮さんにも高評価であった。「このスイーツ、ちょっと1972年の雰囲気があるね・・・」と、「1972年」が好きな小暮さんは意味もなく呟いていた。
「こういうレコードは聴かないかもしれないけど、面白いものがあるから・・・」と小暮さんは2枚の小さなレコードを出してきた。
それらは日本のレコードであった。2枚とも7インチのシングル盤である。「昔はドーナッツ盤って言ってたけどね・・・真ん中に大きな穴が空いていて、これをかける時にはアダプターが要るんだよね・・・回転数は45で・・・」と小暮さんは黒い色の丸いアダプターをROKSAN XERXES10に装着した。
「シングル盤の穴が大きいのは、ジュークボックスのオートチェンジャー機能で1曲ずつ連続演奏する用途が想定されたためなんだよね・・・ オートチェンジャー対応を容易とするために保持部となる中心の穴の径が大きくなった。」
そう小暮さんは解説してくれた。「そうだったんですか・・・昔はどうしてか知らずにアダプターを装着してましたね・・・私が小学生だった頃、ドーナッツ盤は確か500円だったような記憶があります。」と、ドーナッツ盤の穴が大きいわけが分かって、ちょっとすっきりとした。
「まずは五輪真弓・・・曲は『少女』・・・これが彼女のデビュー盤でね・・・デビュー盤だけど完成度が凄い・・・」と言いながら、その小さなレコードにMC-20の針先を下した。
その曲を聴き終えた。妙に心に重くのしかかるような曲であった。彼女の才能が溢れるばかりに盛り込まれている曲であった。
「発売は1972年・・・その時代の風景というか匂いというか雰囲気が濃厚に感じられる名曲だね・・・たまにはこういうものも聴いてみるといいよ・・・」
小暮さんは、その小さなレコードをXERXES10のターンテーブルから取り上げて、もう1枚別のドーナッツ盤をセットした。
「もう1枚は、これ・・・」とそのレコードジャケットを見せてくれた。そこには若い女性が3人写っていた。その服装や髪形は70年代のそれであった。

「これも1972年のリリースでね・・・もとまろの『サルビアの花』 ・・・TBSの『ヤング720』の『フォークグループ勝ちぬき歌合戦』で5週勝ち抜き時に歌った曲がこれなんだ・・・1回聴くと心にどうしても引っかかるんだよね・・・」と、その曲を説明してくれながら、かけてくれた。
「危うい曲ですね・・・解釈次第ではすごく怖い曲にもなります・・・でも、なんというか・・・妙に心に刺さる曲ですね・・・若い女性3名のコーラスという点が良いですね・・・1972年ってこういう時代だったんですね・・・」
非常に興味深い2枚のドーナッツ盤を聴かせてもらった。その後はコーヒーを飲みながら、私が持参したローソンのコンビニスイーツを食した。
持参したのは、「生ブラウニー」。見た目は質素。大きさも小さい。値段は240円。皿に取り出して、フォークで食べた。
結構ポロポロして少し食べづらいところはあるが、口に入れるとガトーショコラのようなねっとり食感で、その味わいは結構「大人」である。
「コンビニスイーツも馬鹿にできないね・・・」と、小暮さんにも高評価であった。「このスイーツ、ちょっと1972年の雰囲気があるね・・・」と、「1972年」が好きな小暮さんは意味もなく呟いていた。
2021/2/20
5468:洗顔ブラシ
「そうそう、持ってきたものってなに?」小暮さんは私がメールの返信に記した「あるもの」の正体について訊いてきた。
「ああ・・・そうでしたね・・・」と鞄の中をごそごそと探って、とあるものを取り出した。「これです・・・」と小暮さんに見せた。
「これは電動洗顔ブラシなんです・・・片手で持てる大きさでとても軽いです・・・乾電池式なので手軽で、この細かくて柔らかいブラシが良いんですよね・・・電動で微細振動を起こすんです・・・」私は簡単に説明した。
「これでレコードを洗うと、レコード洗浄機についてくる手で持つ専用ブラシよりも汚れ落ちが良いですよね・・・」と言いながら、それを小暮さんに渡した。
「なるほどね・・・よさげだね・・・これ幾らで売ってんの・・・?」電源をONにしてその振動具合を確かめながら、尋ねてきた。
「確か2000円ほどだったですよ・・・もしもオーディオ用ということで売られていたら、1万円はしたでしょうね・・・」と私は笑った。
「これ使ってみていい・・・?」
「もちろん・・・いいですよ・・・」
「じゃあ、すでに1回このレコード洗浄機で洗ったレコードをこの洗顔ブラシを使って再度洗ってみるか・・・」
そういう話の展開となった。「Clean Mate NEO」には1枚のレコードがセットされた。洗浄液がレコードの盤面に適量落とされた。それを専用ブラシで盤面に隙間なく伸ばしていってから、スイッチを入れてレコードを回転させた。
小暮さんは洗顔ブラシの電源スイッチをONにして、微細振動しているブラシ部分をレコードの盤面に軽く当てた。
「これ楽だね・・・レコードは電動で回転するから、もう1個買って2個同時に当てたらいいんじゃない・・・右手に1個、左手に1個持って・・・」
一通り洗浄が終わった。バキューム機能と乾燥機能をそれぞれ有する左右のノズルをセットして、スイッチを入れた。大きい音がしてそれぞれのノズルがその機能を果たし始めた。
レコードがゆっくりと数回回転したところでスイッチはOFFになった。「これでよしっと・・・」と、小暮さんはそのレコードを取り出して、ROKSAN XERXES10のターンテーブルの上に置いた。
Ortofon MC20の針先がレコードに降ろされた。レコードはスヴャトスラフ・クヌシェヴィツキーのチェロによる小品集であった。
A面の1曲目はバッハの「G線上のアリア」である。古いレコードでモノラル録音であるが、渋い色合いの音は耳に心地よかった。
1曲目が終わったところで「良いね・・・電動洗顔ブラシ・・・付属のブラシよりも良いかも・・・」と小暮さんは呟いていた。
2曲目はパラディスの「シチリアーノ」である。哀愁感漂う耳なじみの良いメロディーがエレクタアマトールから響いた。
この曲の作者であるマリア・テレジア・フォン・パラディスは女性である。1759年生まれなのでヘンデルが亡くなった年に生まれたことになる。
彼女の曲で、唯一有名であるのはこの「シチリアーノ」である。その哀愁を帯びたフレーズは不思議と心にすっと染み込んでくる。
2曲聴き終えたところで針先は盤面から上げられた。「これは導入決定だね・・・」と小暮さんは「電動洗顔ブラシ」を気に入ったようである。
「ああ・・・そうでしたね・・・」と鞄の中をごそごそと探って、とあるものを取り出した。「これです・・・」と小暮さんに見せた。
「これは電動洗顔ブラシなんです・・・片手で持てる大きさでとても軽いです・・・乾電池式なので手軽で、この細かくて柔らかいブラシが良いんですよね・・・電動で微細振動を起こすんです・・・」私は簡単に説明した。
「これでレコードを洗うと、レコード洗浄機についてくる手で持つ専用ブラシよりも汚れ落ちが良いですよね・・・」と言いながら、それを小暮さんに渡した。
「なるほどね・・・よさげだね・・・これ幾らで売ってんの・・・?」電源をONにしてその振動具合を確かめながら、尋ねてきた。
「確か2000円ほどだったですよ・・・もしもオーディオ用ということで売られていたら、1万円はしたでしょうね・・・」と私は笑った。
「これ使ってみていい・・・?」
「もちろん・・・いいですよ・・・」
「じゃあ、すでに1回このレコード洗浄機で洗ったレコードをこの洗顔ブラシを使って再度洗ってみるか・・・」
そういう話の展開となった。「Clean Mate NEO」には1枚のレコードがセットされた。洗浄液がレコードの盤面に適量落とされた。それを専用ブラシで盤面に隙間なく伸ばしていってから、スイッチを入れてレコードを回転させた。
小暮さんは洗顔ブラシの電源スイッチをONにして、微細振動しているブラシ部分をレコードの盤面に軽く当てた。
「これ楽だね・・・レコードは電動で回転するから、もう1個買って2個同時に当てたらいいんじゃない・・・右手に1個、左手に1個持って・・・」
一通り洗浄が終わった。バキューム機能と乾燥機能をそれぞれ有する左右のノズルをセットして、スイッチを入れた。大きい音がしてそれぞれのノズルがその機能を果たし始めた。
レコードがゆっくりと数回回転したところでスイッチはOFFになった。「これでよしっと・・・」と、小暮さんはそのレコードを取り出して、ROKSAN XERXES10のターンテーブルの上に置いた。
Ortofon MC20の針先がレコードに降ろされた。レコードはスヴャトスラフ・クヌシェヴィツキーのチェロによる小品集であった。
A面の1曲目はバッハの「G線上のアリア」である。古いレコードでモノラル録音であるが、渋い色合いの音は耳に心地よかった。
1曲目が終わったところで「良いね・・・電動洗顔ブラシ・・・付属のブラシよりも良いかも・・・」と小暮さんは呟いていた。
2曲目はパラディスの「シチリアーノ」である。哀愁感漂う耳なじみの良いメロディーがエレクタアマトールから響いた。
この曲の作者であるマリア・テレジア・フォン・パラディスは女性である。1759年生まれなのでヘンデルが亡くなった年に生まれたことになる。
彼女の曲で、唯一有名であるのはこの「シチリアーノ」である。その哀愁を帯びたフレーズは不思議と心にすっと染み込んでくる。
2曲聴き終えたところで針先は盤面から上げられた。「これは導入決定だね・・・」と小暮さんは「電動洗顔ブラシ」を気に入ったようである。
2021/2/19
5467:Clean Mate NEO
今日は寒い。暖かい日が2,3日続いていたが、今日は2月らしい気温である。夕方から中野坂上に車で向かい、「オーディオショップ・グレン」にお邪魔した。
「特に変わったものではないけど、レコードクリーナーの新しいものを購入してね・・・値段はそれほど高くなくて、デザインも含めてなかなかいい感じのものでね・・・もしよかったら一つどうかと思ってね・・・」
といった内容のメールが小暮さんから数日前に来ていたのである。返信として「私も面白いものを一つ見つけましたよ。本来はレコードクリーングに使うものではないのですが、これが思いのほか良い効果が出るんですよ・・・小さなものなので持っていきますよ・・・」と送り返しておいた。
いつも停めるコインパーキングに車を停めて、少し歩いた。白い色合いの古いビルの4階に「オーディオショップ・グレン」はある。そのビルの1階には時折珈琲を飲む「喫茶店 Mimizuku」が入っている。
今日はあまり時間がないので、店内の様子を窓越しに窺ってビルの脇にある階段に向かった。そして4階まで上がった。
2階は「株式会社 光通商」という会社名が記された看板が玄関ドアに貼り付けてある。しかし、人気は感じられなかった。
その看板を目にすると「なんだか、怪しいものでも輸入していそうだな・・・」と訳もなく思ってしまう。
3階は空いているようである。看板や表札の類は何らかかげられていない。「もしかして事故物件なのであろうか・・・」と思いながら、通り過ぎていった。
そして4階に到着した。このビルは5階建てである。5階には法律事務所が入っているようであった。
「オーディオショップ・グレン」と書かれた看板が掲げられているドアを3度ノックした。ドアは金属製である。鈍い音が響いた。
「どうぞ・・・」とドアの向こう側から声が届いた。ドアを開けて中に入った。そこにはもうすでに見慣れた感のある景色が広がっていた。
リスニングポイントに置かれた黒い革製の大きなソファに座った。くたびれた感のある革製のソファは、座面が随分と柔らかくなっていた。
スピーカーは常設となっているソナスファベールのエレクタアマトールである。専用のスタンドに設置されたその姿は実に可憐である。
今日の主役である「レコード洗浄機」はソファの前のテーブルの上に置かれていた。その色合いは白である。
「良いデザインですね・・・シンプルイズベストという感じで・・・日本製としてはなかなかハイレベルなデザインだと思います・・・」と私はその第一印象を述べた。
「製品名は『Clean Mate NEO』。実は前からあったんだけど、従前のモデルはデザインがいまひとつで、新型になったら急に良いデザインになってね・・・」とその製品を紹介してくれた。

「価格は税別で135,000円だから、まずまずリーズナブルだよね・・・黒いノズルが二つ付いているけど、右はバキューム機能で、左のノズルは乾燥機能なんだ。左からは風がでてきてレコード盤面を乾燥させるので、洗浄後にすぐに聴くこともできる。さらにレコードを除電和紙マットにのせるので、静電気対策もばっちり。」
と、小暮さんはその製品をざっくりと説明してくれた。機能面においてはFMさんのところで見かけたVPIのHW16.5とそれほど変わらないと思われるが、よりスタイリッシュである。価格はHW16.5とほぼ同じである。
「特に変わったものではないけど、レコードクリーナーの新しいものを購入してね・・・値段はそれほど高くなくて、デザインも含めてなかなかいい感じのものでね・・・もしよかったら一つどうかと思ってね・・・」
といった内容のメールが小暮さんから数日前に来ていたのである。返信として「私も面白いものを一つ見つけましたよ。本来はレコードクリーングに使うものではないのですが、これが思いのほか良い効果が出るんですよ・・・小さなものなので持っていきますよ・・・」と送り返しておいた。
いつも停めるコインパーキングに車を停めて、少し歩いた。白い色合いの古いビルの4階に「オーディオショップ・グレン」はある。そのビルの1階には時折珈琲を飲む「喫茶店 Mimizuku」が入っている。
今日はあまり時間がないので、店内の様子を窓越しに窺ってビルの脇にある階段に向かった。そして4階まで上がった。
2階は「株式会社 光通商」という会社名が記された看板が玄関ドアに貼り付けてある。しかし、人気は感じられなかった。
その看板を目にすると「なんだか、怪しいものでも輸入していそうだな・・・」と訳もなく思ってしまう。
3階は空いているようである。看板や表札の類は何らかかげられていない。「もしかして事故物件なのであろうか・・・」と思いながら、通り過ぎていった。
そして4階に到着した。このビルは5階建てである。5階には法律事務所が入っているようであった。
「オーディオショップ・グレン」と書かれた看板が掲げられているドアを3度ノックした。ドアは金属製である。鈍い音が響いた。
「どうぞ・・・」とドアの向こう側から声が届いた。ドアを開けて中に入った。そこにはもうすでに見慣れた感のある景色が広がっていた。
リスニングポイントに置かれた黒い革製の大きなソファに座った。くたびれた感のある革製のソファは、座面が随分と柔らかくなっていた。
スピーカーは常設となっているソナスファベールのエレクタアマトールである。専用のスタンドに設置されたその姿は実に可憐である。
今日の主役である「レコード洗浄機」はソファの前のテーブルの上に置かれていた。その色合いは白である。
「良いデザインですね・・・シンプルイズベストという感じで・・・日本製としてはなかなかハイレベルなデザインだと思います・・・」と私はその第一印象を述べた。
「製品名は『Clean Mate NEO』。実は前からあったんだけど、従前のモデルはデザインがいまひとつで、新型になったら急に良いデザインになってね・・・」とその製品を紹介してくれた。

「価格は税別で135,000円だから、まずまずリーズナブルだよね・・・黒いノズルが二つ付いているけど、右はバキューム機能で、左のノズルは乾燥機能なんだ。左からは風がでてきてレコード盤面を乾燥させるので、洗浄後にすぐに聴くこともできる。さらにレコードを除電和紙マットにのせるので、静電気対策もばっちり。」
と、小暮さんはその製品をざっくりと説明してくれた。機能面においてはFMさんのところで見かけたVPIのHW16.5とそれほど変わらないと思われるが、よりスタイリッシュである。価格はHW16.5とほぼ同じである。