2021/1/1
5414:御来光

「今日の日の出時刻」とスマホの検索にかけると、「6時52分」と出た。それを確認して「6時半になったらベッドから抜け出よう・・・」と思った。
その時刻になったので、暖かいベッドから抜け出て着替えを済ませた。トーストしたパンとホットコーヒーを手早く準備し、軽めの朝食を摂った。
6時45分になったので急いで玄関から外に出た。我が家から多摩湖の堤防までは5分ほどで着く。空気はとても冷たかった。
堤防は例年よりも多くの人々で溢れていた。2020年は多くの人にとってしんどい1年であったはず、新たな年にかける人々の期待が、「御来光」を排するために来た人々の数の多さに表れているようであった。
堤防に着き、南から北に向かって歩いた。そしてちょうど真ん中あたりに達したあたりで、太陽が地平線を越えてその厳かな光を発し始めた。
皆、スマホをかざして写真や動画を撮っていた。私も歩みを止めてしばしその淡い光が徐々に空に広がりやがて大きな円になるまで、見守っていた。
今年は天気が良いので「御来光」がはっきりと見えた。天気次第では残念な結果に終わることもあるので、今年の初めは順調な滑り出しと言っていいであろう。
新たな1年の始まりである。「2021年はどのような年になるのであろうか・・・」・・・それは全く不明である。
コロナ禍に苛まれた2020年から立ち直り「復活の1年」になるのであろうか・・・それとも「まだまだ我慢の1年」になるのであろうか・・・
太陽が東の空に上がりきったところで、止めていた歩みを進めた。そして堤防を北側の端まで歩ききった。
堤防を北側の端まで歩くと、富士山が南西方向に見える。今日はその輪郭がとてもくっきりと見えた。白く光る富士山はやはり美しいものである。
堤防から狭山公園へ降りて行って、愛犬が生きていた頃の散歩コースであった道をたどった。15年と半年の間生きた愛犬は3年前に亡くなった。
狭山公園の遊歩道をしばし歩いて、公園の出口から外に出た。そしてしばし上り基調の道を歩いて行って自宅まで戻った。
45分ほどの「御来光散歩」は、つつがなく終了した。気温は低いが、風はなく晴天・・・穏やかで静かな1年の始まりである。