2020/12/31

5413:完食  

 正丸峠を上り終えた。峠の頂上には「奥村茶屋」がある。コロナ前はこの古い峠の茶屋で「正丸丼」を食する機会があったが、現在は「密」を避ける意味合いからも立ち寄ることはない。来年の後半にはまた「正丸丼」を食する機会があればいいのであるが・・・

 奥村茶屋の建物の横にあるフェンスにロードバイクを立てかけて、頂上からの眺望をしばし眺めた。

 冬らしく空気が澄んでいたので、前回ここを訪れた時には私の視力では確認できなかったスカイツリーも見ることができた。

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 恒例の記念撮影を終えてから、下り始めた。正丸峠を下り分岐ポイントを左折して短い上り返しを越えて、山伏峠を下っていった。

 下り終えてからも下り基調で続く山間の道を快速で進んだ。無理のないペースで走っていって、やがて山王峠に向けて右折した。

 山王峠は短い峠であるが斜度がしっかりとある。上る時間が短いので負荷が高くなる。斜度がぐっと上がるとパワーも300ワット程になる。

 最後まで300ワット以上の出力を維持できるといいのであるが、私の脚力ではそういうわけにもいかず、中盤で出力が少し下がってくる。

 そして、ゴール地点が見えてくるとまた気持ちを盛り上げていき、300ワット以上に出力を戻して頂上を越えた。

 短いが走りごたえのある山王峠を越えて帰路を進めていった。次なるバトルポイントは笹仁田峠である。

 そこに向けて走っていくと、緩やかな斜度の笹仁田峠に達した。ちょうどトレインの先頭を引いていたので、パワーを上げていった。

 すると比較的早い段階で一人のメンバーがアタックをかけた。あっという間にそのメンバーの背中は小さくなっていった。

 ゴルフ練習場を過ぎたあたりから、私もペースを上げたが、差はかなり開いてしまっていた。そして、最後の斜度が少し上がるエリアに入って、ダンシングでスパートした。

 これで「完食」である。笹仁田峠を下りきったところにあるファミリーマートに立ち寄って最後の休憩をした。

 昼食には「ボンゴレスパゲティ」を選択した。炒めたにんにくの風味が香るあさりのパスタは定番のアイテムである。安心感のある味わであった。

 コンビニ休憩を終えて、帰路の終盤を走っていった。岩蔵街道から青梅街道に入って、いつもの分離ポイントである東大和市内のセブンイレブンで、隊列から離れた。

 今年最後のチームライドであったので「良いお年を・・・」と挨拶して別れた。そして自宅へ向かった。

 自宅へ向かう途中には地元の小さな神社である「狭山神社」がある。「とりあえず1年無事に走れたので、お礼参りでもするかな・・・」と思い、立ち寄った。

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 わずかばかりのお賽銭を賽銭箱に入れて、拝礼した。「来年はどんな年になるのであろうか・・・秋頃にはコロナも終息に向かっているのであろうか・・・そうあってほしい・・・」と思い、短く祈った。

2020/12/30

5412:ヒルクライム  

 小沢峠での記念撮影を終えてから、小沢トンネルを抜けた。そしてその向こう側に下っていった。

 何度か曲がる道を下っていくと、名郷に繋がる県道にぶつかった。その交差点を左折して、名栗川に沿って続く道を走った。

 上り基調の山間の道を走っていくと、山伏峠の上り口である名郷に着いた。ここにはバス停があり、ちょうど停まっていたバスが出発するところであった。

 バス停の脇には公衆トイレがあり、その手前にはサイクルラックも設置されている。そのサイクルラックにロードバイクをかけてトイレを済ませた。

 小さな食料品店の前には自販機が設置されている。ヒルクライムを開始する前にジュースを購入して飲んだ。

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 しばし休息ののち、ヒルクライムを開始した。山伏峠は4kmほど上る。上り切ったら500メートルほど下り、分岐点を右に直角に曲がる。そして1kmちょっと正丸峠に繋がる道を上る。

 ゆったりとスタートした。スタートした時点でサイコンのラップボタンを押した。「今日もイーブンペースで走ろう・・・」と思っていた。

 無理はせず230ワットのパワーを基準にして走る予定であった。スタートしてパワーを上げていって、230ワットぐらいでキープした。

 比較的順調に前半をこなしていった。一つ目の難所が迫ってきた。斜度がぐっと上がる場所を左へ曲がった。

 一つ目は無事にクリアした。しかし、次の難所ではガクッとペースが落ちることが多い。その2か所目の難所に向かった。

 斜度がぐっと上がると重力の呪縛は厳しいものになる。それに抗うように大きく曲がる道をダンシングでこなしていった。

 この難所を越えるとあとは厳しい斜度のエリアはないが、脚の余力も随分と削られてしまっているので、なかなかペースを上げることができない。

 山伏峠の終盤を走った。ようやくその頂上が見えてきた。そこに向けて最後の追い込みである。ダンシングに切り替えて走っていき、頂上付近でサイコンのラップボタンを押した。

 山伏峠のラップ計測の結果は、距離が4.12km、タイムが17:49,平均パワーが232ワットであった。

 そしてその向こう側に下り始めた。カーブを無理のないスピードで曲がっていった。少しぼんやりとしていたのであろうか、「そろそろ分岐点のはず・・・」と周囲の風景を確認したところ、なんだか違和感が・・・

 「あれ、風景が違うな・・・通り過ぎたのかも・・・」と思い、一旦止まった。確かに違う。分岐点をうっかり通り過ぎてしまったようであった。

 「まったく・・・何やってんだ・・・!」と自分に毒づきながらUターンした。そして分岐点まで戻って、正丸峠の上り返しを始めた。

 正丸峠の上り返しは1kmちょっと。短く斜度も緩めであるが、山伏峠で脚を結構消耗しているので、きつい。

 ここでもラップ計測してみた。路面はところどころ荒れている。その荒れているところを避けながら走った。

 ゴールである「奥村茶屋」の建物が見えてきた。ラストスパートしてヒルクライムを終了した。

 正丸峠の上り返しのラップ計測の結果は、距離が1.3km、タイムが4:55、平均パワーが234ワットであった。

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2020/12/29

5411:小沢峠  

 青梅街道を走り切り、岩蔵街道に向けて右折した。岩蔵街道に入ると周囲が開ける。風があると辛いことが多いが、今日は風はほとんど吹いていなかった。

 圏央道の青梅インターの下をクランク状に潜りぬけて、さらに先へ進んでいくと帰路では高速バトルが繰り広げられる笹仁田峠を越えた。

 峠を一つ越えると空気感が変わった。また一段ときりっとした冷やかさが加わった感じであった。

 その冷やかな空気のなか、笹仁田峠を下り切り、岩蔵温泉郷を抜けた。その後東京バーディークラブの北側に続く抜け道を通った。ここは北斜面に沿った道であるのでとても寒い。

 その抜け道を抜けるといつも休憩するファミリーマートに向かった。この店の脇にはサイクルラックがある。そこにロードバイクが鈴なりになった。

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 補給食には「ピザサンド」を選んだ。何種類か棚に並んだピザサンドのなかから「4種のチーズ&ベーコン」を手に取った。

 4種類のナチュラルチーズとベーコンを使用したピザサンドは、「ピザ」というよりも、セブンイレブンの「ブリトー」に近いものを感じた。

 もちろん生地の質感を含め味わには差がある。ブリトーに比べて柔らかくソフトな口当たりであった。

 このファミリーマートは店の前にベンチが幾つか並んでいて、そこは陽当たりがとてもいい。そのベンチに座って日向ぼっこをする感じで補給食を食した。

 コンビニ休憩を終えて、山伏峠の上り口である名郷へ向けてリスタートした。名郷に向かうコースには二通りある。

 「山王峠」を越えていくコースと「小沢峠」を越えていくコースである。今日は後者を選択した。

 小沢峠は峠道と言うよりも丘陵地帯を走っている感じで前半はすすみ、最後にしっかりとした斜度の直線が小沢トンネルの入り口まで続いている。

 その直線になると負荷がぐっと上がった。ゴールであるトンネルの入り口に向けてクランクをハイペースで回し続けた。

 小沢峠を走り終えたところで、峠の石碑の前で記念撮影をした。陽光降り注ぐなか、ひな壇のようになっている石碑の前に腰かけた。

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2020/12/28

5410:走り納め  

 この時期、朝早くベッドから抜け出るのは、ちょっとした踏ん切りが必要である。ベッド中はNウォームの敷パッドと毛布が活用されて、恐ろしく快適で暖かい。その極楽状態から自分の意志で抜け出すことになるからである。

 今日もそのようにして意を決してから、ベッドから抜け出た。朝の6時ごろはまだ外は暗い。1階のリビングに降りて行ってサイクルウェアに着替えた。先週からは真冬仕様のサイクルウェアを選択している。

 朝食には、「治一郎」のバウムクーヘンを一切れと、食パンを1枚摂った。「治一郎」のバウムクーヘンは有名とのことであったが、私は初めてであった。確かにおいしかった。有名なのも納得のレベルである。

 LOOK 785 HUEZ RSのタイヤに空気を入れて、ほぼ準備は完了した。そこで、6時半からフジテレビでやっている「はやく起きた朝は・・・」をゆっくりと観た。

 「はやく起きた朝は・・・」を最後まで観終わってから、LOOK 785 HUEZ RSに跨って自宅を後にした。

 今日はチームでのロングライドの走り納めである。今年はコロナウィルスに翻弄された1年であった。

 チームでのロングライドも半年ほどの期間中断された。その間はZWIFTとZOOMを活用したバーチャルチームライドを行った。

 このバーチャルチームライドは、これはこれで独特の楽しさがあった。しかし、やはり実走による爽快感は格別であることも、半年後の再開時に感じた。

 多摩湖サイクリングロードを西から東に向かって走った。マスクをしながら走っていると困るのは、サングラスが自分の息で曇ることである。

 走っているときは空気が流れるので曇らないが、信号で止まるとあっという間に白くなり視界が悪くなる。

 信号で止まっ時には、サングラスを一旦外し、走り始める直前にまた装着した。そんなことを何度か繰り返していると、集合場所であるバイクルプラザに到着した。

 リーダーに「サングラスが曇らないスプレーってありますか・・・?」と訊くと「BBB Lenz Clean」を紹介してくれた。これを1本購入して早速試してみた。

 こころもち曇りずらくなったかもしれないが、根本的な曇り解消にまでは至らなかった。何度か繰り返し使っていると、その効果が高まるのかもしれない。

 今日の参加者は7名であった。そのロードバイクの内訳はORBEAが4台、LOOKが2台、そしてCOLNAGOが1台であった。

 走り納めの目的地は定番の「正丸峠」に決まった。7台のロードバイクは隊列を形成して、スタートした。

 多摩湖サイクリングロードを西へ向かった走り抜け、青梅街道に出た。風はなく陽光も降り注いでいたが、気温は6度ほど。極寒ではないが、寒さはこの時期らしいものであった。

2020/12/27

5409:沼  

 しばしの雑談タイムを経て、レコードを聴かせてもらった。フォノイコライザー、プリアンプ、そしてパワーアンプがFM ACOUSTICS製であるFMさんのオーディオシステムがどのような音を奏でてくれるのか、その興味は相当に高まっていた。

 まず、FMさんが選択して、DELPHI5のターンテーブルに乗せたのは、ネッリ・シュコルニコワのレコードであった。

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 PARSIFAL ENCOREからまず放たれたのは、ヘンデルのヴァイオリン・ソナタ第1番であった。ピアノ伴奏はユリア・グシャンスカヤである。
 
 清澄な透明感を有しながら、強靭さをも感じさせる音の質感に感心した。その音は鼓膜を通るとすぐに心の襞にすっと染み込んでくるような感覚であった。

 ハイエンド系のシステムらしく見通しのとても良い空間表現力は、PARSIFAL ENCOREがもたらす美点であろう。

 そして鋭敏な切れ味の良さを感じさせながらも、濃いめの陰影感が音楽の立体感や奥行き感を彫り深く表現してみせるのは、きっとFM ACOUSTICSの製品のもたらす美点であろう。

 FM ACOUSTICSの音は「中毒性のあるの音」と評されることが多いが、確かに他にあまり類のない感じの麻薬的な美音を醸し出す機器なのかもしれない。

 私の個人的な印象としては、真空管の音色に近い感じがする。細かな音の情報量は多いけれど、けっしてそのことが音楽性からの乖離を伴わない。

 ヘンデルのヴァイオリン・ソナタ第1番が終わった。その後に続いたのバッハのシャコンヌである。無伴奏で奏でられるネッリ・シュコルニコワのヴァイオリンは、FMさんのオーディオシステムとの相性が抜群に良いようであった。

 バッハのシャコンヌが終わった段階で、ZYX OMEGAの針先は一旦盤面から上げられた。「とてもいい感じで鳴っていますね・・・」と一言、私の口から漏れ出ると、「FM ACOUSTICSって好きな方とダメな方とにはっきり分かれるんですよね・・・taoさんは普段真空管アンプを聴かれているから、相性はかなり良いと思いますよ・・・どうですか、いっそFM ACOUSITCSを試されてみては・・・」とFMさんは笑われていた。

 続いてかかったのは、ウラディミール・マリーニンであった。かかったのは、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ KV 305である。ピアノ伴奏は マリア・シュテルン。

 「なんだか・・・確かに麻薬的だな・・・」といった印象を受ける。空腹を抱えて、炊き立ての白米を一口頬張った時のような、じんわりとした幸福感に浸りながら、聴き進んだ。

 そして、レコードを聴き始めてまだ1時間も経たないうちに「FMさんがFM沼に嵌って抜け出せない理由が分かるような気がする・・・」という気持ちになった。

 その後も何枚かのレコードを聴いた。FM 122はイコライザーカーブを変えられる。古い時代のモノラルレコードの場合、そのレーベルに合わせて、FM 122のカーブを変えられていた。

 「完結している世界観があるな・・・」そんなことを思いながら、オーディオタイムを過ごした。

 そして「価値観というか世界観というべきか・・・そういったものがしっかりとしていると、やはりぶれないんだな・・・それが沼であっても、ぶれずにずぶずぶと沈んでいくのはむしろ幸せなのかもしれない・・・」そういった思いを強くしたOFF会であった。

2020/12/26

5408:FM ACOUSTICS  

 「初めて見るスピーカーですが、とても美しく気品がありますね・・・こういった上が小型の2ウェイモニタースピーカーで、下のウーファー部と独立しているタイプはウィルソンオーディオが有名ですが、もっとコンパクトで優しい表情をしていますね・・・」私はその初めて見る、VERITY AUDIOのスピーカーの感想を述べた。

 木目の美しい明るい茶色の突板は仕上がり具合が本当に素晴らしい。きっとエンクロージャーの仕上げは、この仕上げも含め何種類があって、選択できたのであろう。この仕上げはピアノブラックなどよりもはるかに気品があると感じられた。

 私がまだハイエンド系のシステム構成であった10年以上前、GERMAN PHISIKSのHRS-120というスピーカーを使っていたが、そのエンクロージャーの仕上げにも何種類かのラインナップがあり、そのなかには、このPARSIFAL ENCOREの突板仕上げと同じような美しいものがあったことを思い出した。

 さて、その美しいPARSIFAL ENCOREを駆動するアンプは、プリアンプがFM ACOUSTICSのFM155でパワーアンプが同じくFM ACOUSTICSのF10Bである。

 どちらもコンパクトな形状であるが、FM ACOUSTICSらしい独自の存在感を放っていて、オーラがすごい。

 アナログはターンテーブルがORACLEのDELPHIであった。私が現在使っているものの一世代前にあたるDELPHI 5である。

 ただし、ベース部分のアクリルが透明なものではなくブラックアクリルである。アニバーサリーモデルのようである。

 アームはSMEのシリーズ5で、カートリッジはZYXのOMEGAが付いていた。そして、フォノイコライザーは、プリアンプ、パワーアンプと同じくFM ACOUSTICSのもので、型番はFM 122である。

 FM ACOUSTICSというと、スイス製の超高額なオーディオ製品というイメージがあるが、フォノイコライザー、プリアンプ、そしてパワーアンプが全てそのFM ACOUSTICSである。きっとFMさんは、FM ACOUSTICSの音の質感に心酔されているのであろう。

 今、これらの製品を新品で揃えようとすると一体幾らになるのであろうかと、想像してみた。「先日試乗したMERCEDES-BENZのE200が1台買えるくらいの価格であろうか・・・」

 それらの比較的コンパクトなオーディオ機器たちは、見るからに高級そうな3段のオーディオラック2台に、収納されていた。

 FMさんの説明によるとそのラックは、イタリアのメーカーであるバッソコンティニュオ社の製品とのことであった。初めて見るラックである。
 
 その仕上げは堅牢で豪華。ORACLEやFM ACOUSITCSのオーラ溢れる素晴らしい機器を収納するのに相応しいものであった。

 「なんだか・・・こだわりが半端ないな・・・」とは、感じられるのであるが、それを大げさにしない品位の高さがあり、不思議とオーディオマニア臭はあまりしない。

 スピーカーを含め、いずれもコンパクトな形状のもので揃えられているのもその要因であろう。

 また一つ一つのオーディオ機器が本当に選りすぐられていて、高級感がありながら高貴さを保っているものばかりであるというのも素晴らしい点である。 

2020/12/25

5407:PARSIFAL ENCORE  

 国立にお住いのグールドさんには、一旦立川まで出てもらい、そこから多摩モノレールに乗ってもらった。

 そして北へ向かってもらい、終着駅である「上北台」で、待ち合わせた。私は駅前で車を停めて、携帯に連絡が入るのを待っていた。

 待ち合わせたのは午後2時であった。5分ほど前に携帯に連絡があった。車を停めた位置をおおむね説明して、待っていると、グールドさんがにこやかな表情で現れた。

 連れたって向かったのは、狭山市である。車で40分ほどで目的地には着いた。今日はグールドさんの古くからのお知り合いのFMさんのお宅に訪問する予定が入っていたのである。

 FMさんのお宅は住宅地の中にある。すぐ隣には大きな病院がある。看板には「あさひ病院」と記されていた。

 FMさんのお宅の前の駐車場は広く、FMさんの車の右隣りに私の車を停めることができた。FMさんの車はホンダ インサイトであった。

 インサイトはシビックとプラットフォームや骨格を共有するハイブリッドモデルである。現行型で3代目。

 初代は革新的2シータークーペであったが、2代目は5ドアハッチバックセダンに変更され、そして現行型は4ドアのクーペ風セダンになった。

 顔つきは最近のホンダの流儀に従っており、グリルにクロームの横バーを入れた仕様は、シックさを演出している。

 「きっと燃費がいいんだろうな・・・20.0km/Lは超えるに違いない・・・」そんなことを思いながら、車を降りた。

 グールドさんがチャイムを押した。私はFMさんとは初対面である。「初めまして・・・」と挨拶した。

 「レコードマニアでね・・・アナログしかやっていないですよ・・・レコードの趣味がきっとtaoさんと合うと思いますよ・・・」と、グールドさんは、そうFMさんを紹介してくれた。

 FMさんのリスニングルームは1階の広い部屋であった。リビングルームを兼ねているのでエアボリュームは十分に確保できている。

 オーディオシステムは整然とセットされていて、その前にはソファセットが置かれていた。3人掛けソファにグールドさんと私は座った。FMさんはそのわきに置かれた一人掛けのソファに座られた。

 ぐっと沈み込む感のある古めのソファに座って、出された珈琲を飲みながらしばし雑談した。FMさんが愛用されているスピーカーは初めて見るものであった。

 「なんというメーカーのものであろうか・・・」と思いながら視線を時折そのすらっとした姿に向けていた。

 その視線を感じられたのであろうか、FMさんは「このスピーカー、ほとんど見ることはないですよね・・・」と話されて、紹介してくれた。

 「これはVERITY AUDIOというメーカーのものなんです。今はもう日本には正式には輸入されていませんが、10年以上前に今井商事が扱っていたんです・・・これは導入して15年ほどになるでしょうか・・・製品名は、PARSIFAL ENCOREです・・・」

 その姿は比較的コンパクトである。上下にエンクロージャーは分割されている。上は2ウェイスピーカーで、下はサブウーファー的な役割を担っているのであろうか・・・

 突板は木目が美しいもので、明るめの茶色である。上品な塗装が施されていて高級感がある。この突板の仕上がり具合はこれだけで芸術性が高いと思わせるものがあった。

2020/12/24

5406:補給食  

 時坂峠を下った。路面が所々荒れていた。路面の状況に気を使いながら走っていくと、「ちとせ屋」まで達した。

 「せっかくだから寄っていきますか・・・」ということになり、店の前のバス停で一旦止まった。

 しかし、そこは日陰であったので、少し移動して橋の欄干にロードバイクを立てかけた。そこから少し歩いて「ちとせ屋」へ向かった。

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 ここは「檜原豆腐」が有名な豆腐屋さんである。ローディーが購入するのは「卯の花ドーナッツ」である。これに暖かい豆乳を合わせる。両方で220円である。

 それを手にして陽当たりの良い橋の方へ戻り、そこでゆっくりと食した。自然で穏やかな甘みが口の中に広がる。ほっとするひと時である。

 今日はこまめに補給したので、常にガソリンタンクには一定量のガソリンが入った状態であった。

 帰路も比較的ゆったりと走った。下り基調となる檜原街道を走っていった。山間の道を抜けて市街地に入った。武蔵五日市駅まで走ってから右折して睦橋通りに入った。

 睦橋通りは車の交通量も多い。所々で渋滞していた。脇をすり抜けることが難しい場合には一旦歩道を走ってやり過ごした。

 睦橋通りはほぼフラットであるが、短いアップダウンも混じる。一定のぺースで進んでいくと、国道16号まで達した。

 国道16号を渡ると西武線の拝島駅まですぐである。往路でも休憩した拝島駅近くのファミリーマートで最後の休憩をした。

 拝島駅の白いフェンスにロードバイクを立てかけた。フェンス越しには駅の様子が見える。覗いてみると西武新宿行きの黄色の電車が停まっていた。

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 ここでも補給食を摂った。今日はこまめに補給したので、ガッツリ系ではなく軽めの昼食を選択した。

 陽当たりの良い場所を選んで休息していると、単独走をしていたチームメンバーとたまたま遭遇した。

 一緒に帰ることになったので、ここからは10両編成となった。10台のロードバイクのうち6台がORBEAである。ORBEA比率がぐっと高くなったトレインは帰路の最後の工程を無事にこなした。

 自宅帰り着いてサイコンを確認すると走行距離は85.5kmで、消費カロリーは1,825キロカロリーであった。消費したカロリーとほぼ同じくらいのカロリーの補給食は摂っているような気がした。

2020/12/23

5405:スカイツリー  

 時坂峠の峠道は約3km。斜度は変化があり、厳しいエリアもあるので、上りごたえはまずまずある。「ちとせ屋」の手前の道を左折すると道はぐっと上がる。

 ダンシングを交えながら上っていくと、「払沢の滝」などへ向かう人々が車を停める駐車場がある。その前を通り過ぎると本格的な峠道となる。

 集団のペースは比較的ゆっくりであった。「今日はこのぺースで推移するかな・・・」と思いながら、クランクを回し続けた。

 何度か急なカーブを曲がりながら高度を獲得していった。時坂峠は中盤に厳しい斜度のところがいくつかある。

 和田峠のような激坂ではないが、斜度がぐっと上がると脚にかかる負荷も上がる。シッティングで厳しい時にはダンシングも取り入れて走った。

 時坂峠は私にとって特別な峠である。初めてロングライドに参加したのが時坂峠であった。つまり初めてのヒルクライムが時坂峠であったのである。

 その時はどうにかこうにか足を着かずに上りきれたが、「こんなきついことをするなんて、正気の沙汰ではない・・・」と思ったのをはっきりと覚えている。

 単独ライドをするとき、午前中で家に戻らないといけない時など、アプローチが比較的短い時坂峠を選択することが多い。

 中盤くらいから集団のペースが上がった。そのペースに合わせてクランクに込めるパワーを増したが、集団からはずるずると落ち始めた。

 厳しい中盤をどうにかやり過ごすと、ぱっと視界が広がるエリアに入った。ここから1km程で頂上である。

 集団のペースはまたゆったりモードに切り替わったようで、その姿が近づいてきていた。そのしんがりに付くべく脚を回し続けた。

 そして分岐ポイントにもなっているゴール地点に到着した。ここでラップボタンを押した。時坂峠のラップ計測の結果は、距離が3.1km、タイムは16:52、平均パワーは230ワットであった。

 この分岐ポイントからさらに少し走った先にいつも休憩する展望エリアがある。ここからの眺めは素晴らしい。

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 ここで小休止。購入したパンをここで食した。どちらも小ぶりなパンであったが、しっかりとした食べ応えがあった。

 陽が当たっているところにいるとそれほど寒くはなかった。太陽の力はやはり偉大である。しばしののどかな時間を過ごした。

 恒例の記念撮影を済ませてから、下り始めた。下り始めて、少し行ったところに遠くまで見通せる場所がある。

 そこで止まった。「今日は空気が澄んでいるので、スカイツリーがはっきり見えます・・・」とのことであった。

 その方向に目を凝らすと、スカイツリーが爪楊枝ほどのサイズで見えた。私の視力でもはっきりと見えた。これは冬の澄んだ空気がもたらす効果であろう。

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 スマホで写真を撮ってみたが、スマホの写真ではもちろんスカイツリーを判別することは全くできなかった。

2020/12/22

5404:各駅停車  

 コンビニ休憩を終えて、先へ進んだ。国道16号を渡って、睦橋通りに入った。睦橋通りは片側2車線の広い道路である。

 睦橋通りはほぼフラットである。今日はのんびりペースであるので、ゆったりとクランクを回し続けた。この道では赤信号につかまることが多い。

 今日もほぼ「各駅停車」という感じで赤信号につかまった。信号待ちで止まる時にはできるだけ陽が当たっている場所で止まるようにした。

 睦橋通りを武蔵五日市駅の手前まで走り切り、左折して檜原街道に入った。9両編成のトレインは上り基調の道を進んだ。

 市街地を抜けると周囲の風景は山間のそれに変わってくる。時折陽の光のほとんど届かない「陰地」を通り過ぎる。

 「陰地」を走っていると、さらに体が冷えてくる。筋肉を強張らせながら一定のペースで走っていくと、休憩ポイントの「山の家」の駐車場に着いた。

 ここには、総ヒノキ造りの立派な公衆トイレがあり、そのわきにはサイクルラックがある。皆はそこにロードバイクをかけた。

 私はソーラーパネルを活用した携帯電話の充電設備である柱の前にロードバイクを置いた。試しにその充電設備で私のスマホを充電してみた。

 休憩時間の間に、充電量は72%から76%に増えた。災害時に活用することを考慮して設置されているのであろうが、普段は人知れずひっそりとたたずんでいる。

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 この「山の家」の駐車場の道路を挟んで向かい側には小さなパン屋がある。「時坂峠の頂上で食べるパンを買っていきませんか・・・」という話になり、そのパン屋に向かった。

 店の名前は「森の風」。ただし「風」の漢字の右上には小さな「〇」がついている。おそらくこれで「プウ」と読ませるのであろう。なので音で表すと「モリノプウ」ということになる。

 狭い店内にはかわいいパンが並んでいた。私は「アンパン」と「チョコハット」という名前の丸いパンを選んだ。

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 2個のパンをサイクルウェアの背面ポケットに入れて、時坂峠へ向かった。少し走ると右側に檜原村役場の立派な建物が見えてくる。それをやり過ごすと「橘橋」のT字路交差点にぶつかる。

 この交差点を左折すると「都民の森」に向かう。今日は右折した。小さな集落を抜けていくと、檜原豆腐で有名な「ちとせ屋」の建物が見えてきた。

 その建物の手前を左に入る道があり、そこから上りが続く。道が上りに入ったところでサイコンのラップボタンを押した。



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