2020/11/14

5366:ONE SE  

 その段ボールはそれほど大きなものではなかった。重さは軽くもなく重くもなくという感じで、大川さん一人で車から降ろして玄関まで運んばれた。

 私はそれを玄関で受け取って、リスニングルームまで運び入れた。その箱は慎重に開けられて、中のものが取り出された。

 取り出されたものは薄型のオーディオ機器であった。メーカー名はその機器の左端に印刷されていた。

 そこには「ORPHEUS」と記されていた。その薄型のオーディオ機器はORPHEUSのDAコンバーターである「ONE SE」である。

 1Uサイズのオーディオ機器であるONE SEは2006年に発表された。今から14年前の製品であるので、決して新しいものではない。裏面にはUSB入力端子などはない。

 先日、大川さんのお宅にお邪魔したときに、この新たに導入されたDAコンバーターを聴かせてもらったのであった。

 その時には大川さんが以前からお持ちのZanden Model5000、KRELL STEALTHとのDAC聴き比べを行ったのであった。

 どれも素晴らしいDACであったが、個人的に一番印象が良かったのがORPHEUSU ONE SEであった。「これ、良いですね・・・私のところでも一度聴いてみたいですね・・・」とぽろっと漏らしてしまった。

 「じゃあ、車で持っていきますから・・・試してみましょう・・・」ということになったのである。

 我が家に現在あるDACはメーカー品ではない。マニアの方が自作されたものであり、デザインということに関してはほとんど考慮されていない。

 「音質は良いと思っているんだけど・・・見た目が今一つかな・・・」と思い、少々悶々としていた。

 「オーディオ機器は美しくなければいけない・・・かっこよくなければいけない・・・」という命題は、我が家のリスニングルームにおいてはかなり大きな比重を占める。

 そんな状況で目にしたONE SEは実に眩しかった。なんというか精妙なオーラをまとい、とても良い雰囲気を持っていたのである。

 古い時代のGOLDMUNDの製品に共通するようなSWISS MADEの精緻さと冷静さが感じられ、「これは美しい・・・そしてかっこいい・・・」とその1Uサイズのオーディオ機器に見とれたのであった。

 そして、今日はそのONE SEが我が家のリスニングルームにやってきた。もちろん私のものではないが・・・

 とりあえず、ONE SEは一旦部屋の隅に潜んでいてもらって電源ケーブルのみを繋いで電源をONにして、暖機運転を始めた。

 現状のDACで音を大川さんに聴いてもらって、その後この美しいDACの登場となる運びとなった。 



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