2020/10/1

5320:樹海台駐車場  

 次のチェックポイントである15km地点におけるタイムは、60分ほどであった。やはり目標よりは数分遅れのままであった。

 15kmから20kmまでの5kmは、体も相当疲労してくるので、心身ともに辛い区間である。タイム的には1時間30分も難しい状況に陥ってしまっているので、気持ちを維持するのがとても難しかった。

 そうなると心拍数も170を切る時間帯が多くなってくる。脚が完全に緩んでしまう「諦めモード」までには落ち込むことはなく踏ん張っていたが、「いけるぞモード」とは程遠い感じで終盤へ向けて厳しい行程を進んでいった。

 ようやく20km地点に達した。タイムは1時間20分ほどであった。残り距離は4km。平坦部分があるのでスピードは出るが、ゴールまで12,3分はかかる。

 平坦部分に入る前には最期の難関エリアである奥庭駐車場前の坂がある。この坂は視覚的にも走る者に威圧感を与える。

 そのエリアをダンシングを交えながらこなしていくと、ようやく斜度が緩んできた。昨年は平坦エリアに入るとクランクを回すペースをぐっと上げてスピードを上げていったが、今年はそれほどに頑張れる心理状況ではなかった。

 30km/hほどのスピードで平坦エリアを走っていった。平坦エリアを過ぎ去るとゴール前の坂が見えてきた。

 まっすぐに続く坂の向こう側には「FINISH」と書かれた横断幕が見えた。力強くはないが、最後の気力を振り絞ってラストスパートした。

 そして、計測終了ラインを越えると同時にサイコンのストップボタンを押した。サイコンに記録されたタイムは「1:33:11」であった。

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 ゴール地点である5合目は、スタート時に予想した以上に暖かかった。雲で富士山は全く見えなかったが、ゴール地点は陽光も差し込んでいた。

 駐車場まで降りて行って計測チップを右足首から外して回収ボックスに入れた。スタッフの方が下山用防寒ビブスを配布していた。1枚受け取った。

 補給食であるお握り2個を胃袋に納めてから、下山のために防寒着を着用した。その仕上げとして配布を受けた防寒ビブスを羽織った。そして随分と軽くなったリュックを背負った。

 昨年は下山開始時にすでに寒さでがたがた震えていたが、今日はそういうことはなかった。スタート時、本降りの雨に降られた時には「下山は相当に辛いことになりそうだ・・・」と覚悟したが、それは杞憂に終わりそうであった。

 下山タイムが定められていて一定間隔ごとに下山がスタートするのは昨年と同じであるが、一緒に下山するグループの人数は昨年とは比べものにならないほどに少人数であった。

 30名ほどで下り始めた。やがて縦に長くなり、ばらけていった。途中で「樹海台駐車場」で小休止した。

 トイレを済ませて展望台から見える景色をしばし楽しんだ。眼下には青木ヶ原樹海が拡がりその向こう側に河口湖が見えていた。湖面は青く光っていて美しかった。

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 その穏やかな景色は心に妙に沁みた。今年のMt.富士ヒルクライムは、コロナウィルスの影響で例年とは随分と違った大会とはなったが、「富士スバルラインを走れて、良かった・・・」と思えた。



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