2020/10/31

5352:1Uサイズ  

 「どこのメーカーのものを購入したんですか・・・?もしかしてDCSとか・・・」私は大川さんとの電話の会話の中で尋ねた。

 DCSの初期のころの製品、エルガーやディーリアスなどが、最近中古市場でよく見かけるようになってきたのである。

 DCSはデジタル分野においては高性能・高音質で有名なイギリスのメーカーである。現在の製品は新品で購入しようとすると高額なプライスタグが障壁となるが、初期のころの製品の中古であれば現実的な価格となっている。


 「いえいえ、DCSではないんです・・・残念ながらね・・・実はオルフェウスなんですよ・・・知ってますか・・・オルフェウス・・・?」

 大川さんの答えであった。「オルフェウス・・・?どんなメーカーだっけ・・・」私は「オルフェウス」と言われて、すぐに製品が思い浮かばなかった。

 そこで正直に「オルフェウスですか・・・いや、よく知らないんです・・・」と大川さんに返答した。

 「オルフェウスは今でもどこかの輸入代理店がまだ扱っていると思うけど、当初はユキムが扱ってましてね・・・GOLDMUNDに在籍していたエンジニアも参加しているブランドのようです・・・そのデザインも初期のころのGOLDMUNDにどこかしら似ています・・・1Uサイズに全てのラインナップがまとめられていて・・・今の製品は全然変わってしまいましたが・・・当初出た製品はとても優れたデザインをしているんです・・・」

 大川さんはざっと説明してくれた。GOLDMUNDの古い製品も1Uサイズのものがある。「オーディオショップ・グレン」でのかつての常設機器であったMIMESIS 12もそうであった。プロ用機器のラックマウントサイズである1Uサイズは高さが低く横長で、独特のサイズ感があり、クールでシャープな印象を与える。

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 「じゃあ、MIMESIS12と外観は似ているんですね・・・」

 「そう・・・ぱっと見はね・・・でもよく見ると当然違うけど・・・クールで、いかにもスイスメイドという雰囲気がするのは似ているかな・・・」

 「では、期待しています・・・」

 そんな会話が取り交わされた。

 GOLDMUNDの1Uサイズ時代の製品は、私はとても好きである。その時代のGOLDMUNDの雰囲気を持っているとのことであるので、いやがうえでも好奇心が湧いてくる。

2020/10/30

5351:再発  

 杉並区にお住いの大川さんは、昨年スピーカーを新たなものに変えられた。新たに迎え入れられたのは、MAGICO A3である。

 A3はMAGICOとしては、比較的リーズナブルな価格のモデルである。エンクロージャーの素材は、上位シリーズと同じ航空機グレードのアルミニウムで作られてて、直線基調のシンプルなデザインでまとめられている。

 そのため、見かけはスリムなトールボーイタイプのスピーカーであるが、重量が50kgもある。一人で抱えるのは困難を伴う重さである。

 A3はセールス面でも成功したようで、Aシリーズはその後、コンパクト2ウェイのA1が続き、さらに最近A3をひと回り大きくしたA5が発売された。

 2ウェイ4ドライバーであるA3に対して、A5は3ウェイ5ドライバー構成となっている。重量は80sを超える。

 これでMAGICO AシリーズはA1、A3、A5の3兄弟となった。価格はA1が900,000円、A3が1,500,000円、A5が2,800,000円である。

 今日は久しぶりに大川さんのお宅を訪問した。穏やかな晴れの今日は暑くもなく寒くもないというちょうどいい気候であった。

 大川さんのお宅はスピーカーが新しいものに変わっただけでなく、従来4つあったDACも整理されて2つになった。

 従来はZanden Model5000、KRELL STEALTH、WADIA 12、JOB DA96を所有されていたが、使用頻度が少なかった、WADIAとJOBのDACはヤフオクで処分された。

 CDトランスポートも2台お使いである。ORACLE CD2000とKRELL MD-10というどちらもトップローディングタイプできわめて個性的なデザインのCDトランスポートである。

 先日電話で、「いや〜また病気が再発しましてね・・・DAC病ですよね・・・DAC病・・・DACって面白いんですよ・・・それに少し前のLANケーブルが接続できないタイプの高級DACの中古が安くなってましてね・・・」と大川さんは話されていた。

 DACを2台減らしてすっきりとした感があった大川さんのオーディオラックには、どうやら新しいDACが1台加わったようである。

2020/10/29

5350:12分目  

 今日のバーチャルチームライドのコースである「BIG FOOT HILLS」も残り距離が少なくなってきた。

 ゴールラインを切る前には、もう一つKOMがある。「Zwift KOM Rev.」である。「またもがくのか・・・」とかなり重くなってきた脚の状態を思った。

 しかし、KOMの計測区間に入ると、不思議とやる気が出てくる。「なんだろう・・・人間の本性なのであろうか・・・」

 実走とは違って、「まとめる機能」が働いているので、誰にでもチャンスがある。そのゲーム性が気持ちを盛り上げてくれる。

 計測区間の終盤に入るとかなり高い負荷でクランクを回し続けていく。そしてスパートエリアになだれ込んだ。

 皆、脚がきつい状態でもめいっぱいスパートする。私も同様であった。必死でもがいてゴールであるアーチを潜ったが、2番手であった。

 私は苦しい呼吸を整えようとクランクをゆっくりと回しながら、ハンドルバーにもたれかかるようにした。

 最後のKOMを終えるとあとはコースのゴールまで10kmもない。「ゴールまで軽く流そう・・・」という感じで走っていた。

 すると「もう少しでコースのゴールですが、その先のスプリントポイントまで走りましょう・・・ゴールから1kmか2kmほどでアーチがあります・・・」と、リーダーから指示があった。

 「後半は一つも取れていないから、最後の最後で狙うかな・・・」と思い、もうひと踏ん張りする決心をした。

 やがて今日のコースのゴールラインが見えてきた。半透明の青い光のラインである。そのラインを越えた。

 この後は「まとめる機能」が働かないのできっちりと先頭についていかないといけない。集団は一団となって走った。

 そしてスプリントエリアに入り、一気にヒートアップした。3名で先頭集団が形成されて、アーチに向かった。

 ややあって、一人が脱落した。2台のロードバイクは相前後して最後の最後までその覇を争い、アーチの下を潜り抜けていった。

 ほんのわずかの差で2番手となった。残念ながら後半は山岳賞もスプリント賞もゲットできなかったが、もがき尽くした感があり、満腹どころか、腹12分目ぐらいのバーチャルチームライドとなった。

 来週の日曜日はリアルでのロングライドの予定であるが、生憎予定が入っていて私は参加できない。一人バーチャルで走るしかないようである。

2020/10/28

5349:KOMのみ作戦  

 「Xolcano KOM」の計測が始まった。計測区間は3.8kmである。それなりの時間が必要なので、前半は様子見しながら走っていった。

 後半に入ると負荷が上がってくる。最後はスプリントでもがくので、そのための脚は残しておかないといけない。

 ゴール地点が近づくとゴール予測タイムが表示された。ゴールへ向けて臨戦態勢に移っていき、前半最後のもがきエリアに入った。

 私も先頭集団に紛れてもがいたが、山岳賞をゲットすることはできなかった。「Volcano KOM」を走り終えたところで休憩することになっていた。

 ゴール後、ZOOMの分割画面に映しだされた映像では、皆疲れた表情であった。私もすっかりと脚がなくなり、早々にロードバイクから降りて床に座り込んだ。

 しばし座り込んだまま呼吸を整えて、1階に降りて行った。「前半だけですでにお腹いっぱいの状態だな・・・後半は流すかな・・・」そんなことを思いながら、補給食を口にした。

 冷蔵庫にアサイージュースがあったので、それを飲んだ。アサイーはアマゾン川流域に自生するヤシ科の植物である。ポリフェノール、植物繊維、カルシウム、鉄分など多くの営巣成分を含んでいるとのこと。体に良さそうである。

 休憩を終えて再びLOOK 785 HUEZ RSに跨った。「では、スタートします・・・」と、後半へ向けて走り出した。

 後半にも二つの短めのKOMが設定されている。前半だけでかなり体には疲労成分が溜まってしまったので、「KOM以外では脚を休ませよう・・・」と、隊列の後方にへばりついていた。

 VOLCANOを下って行って、火山の島を脱した。その後アップダウンのある森林エリアを走っていくと、後半に二つあるKOMの最初である「Titans Grove Rev. KOM」に差し掛かった。

 短いので短期決戦である。KOMの計測区間に入ると負荷をぐっと上げて前に出て行った。後半は「KOMのみ頑張る作戦」できていたので、脚は回復しつつあった。

 先頭集団が一気にパワーを上げていきもがき状態に入った。私もその後方からスプリント態勢に入り追い上げたが、アーチを潜ったのは3番目であった。

 スマホの画面に表示されいる今日のコースの残り距離を確認した。あと20kmほどであった。「まだ20kmあるか・・・」と思いながら乱れた呼吸を整えた。

2020/10/27

5348:TARMAC  

 今日の参加者は7名であった。7台のロードバイクに跨ったアバターは同じグリーンのサイクルジャージを纏い連なって走った。

 Zwiftの面白いところは、サイクルジャージの他、ヘルメットやサングラス、グローブやソックスなど、何種類かの中から選択することができることである。

 フレームやホイールも選択することができる。選択したフレームやホイールによりバーチャル走行時のパフォーマンスが若干変わってくるので、走るコースに合わせて最適なものを選択したほうがいいのである。

 今日は五つのKOMが設定されたコースであるので、軽量フレームを選択した。色は赤である。製品名はSpecialized TARMACである。

 赤のTARMACに跨った私のアバターはスマホの小さな画面でゆっくりめのペースで走った。しばし走っていくと画面には計測開始の表示が出た。

 「あれ、スプリントポイントかな・・・」とその小さな表示に目を凝らした。事前に確認したコースの概略図には、KOMのみでスプリントポイントは表示されていなかったので、ちょっと戸惑った。

 「やっぱりスプリントポイントだ・・・」と確認して一気にクランクを回すペースを上げた。スプリントポイントは短い。短期決戦である。

 アーチが見えたので、アクセルをべた踏みで、フィニッシュした。みんな不意を突かれた感じであったので、先駆けできた私がトップでアーチを潜り抜けた。

 その後アップダウンが多いコースを走っていくと最初のKOMである「Titans Grove KOM」に差し掛かった。距離は2.6km。

 KOMの計測開始が始まると、負荷が上がっていく。まとめる機能が働いているので大きくばらけることはないが、ゴール前のスプリントエリアに入る段階で先頭に近い位置にいないと山岳賞はゲットできない。

 残り距離がなくなってくるとさらにペースが上がった。いつものようにゴールが近づいてくると表示されるゴール予測タイムを睨みながら、スプリント態勢に移行していった。

 アーチが見えると、皆猛烈にペースを上げる。私ももがいた。実走における坂バトルではありえないようなゴール前スプリントである。ここは2台のロードバイクをかわせずに3番目でアーチを潜り抜けた。

 2回もがき終えたところで「結構きついな・・・とりあえず次のKOMまで脚を休ませよう・・・体がもたない・・・」と思った。

 まとめる機能があるバーチャルライドは、体がきつい時には隊列の後方に下がって走れば、負荷はかなり軽減されて、脚を休ませることができる。

 次のKOMはZwift KOM。0.9kmのとても短いKOMである。短期決戦である。私はどちらかと言うと短期決戦向きである。

 脚を休ませることができたので、「ここは狙おう・・・」と、KOMの計測開始と同時に先頭に近いポジションに出ていって、スプリントするタイミングをうかがっていた。

 そして一気にハイパワー状態に・・・どうにか山岳賞をゲットできた。しかし、3回目のもがきの後は、ヘロヘロ状態に・・・

 もがくと一気に疲労する。「もう今日は打ち止めにしたい・・・」と強く思った。しかし、休憩前の前半にはもう一つKOMが設定されている。

 「Volcano KOM」である。計測区間は3.8km。今日走る予定の五つのKOMの中で一番距離が長い。疲れた脚を休ませるために隊列の一番後方に下がった。

 「次のKOMはパスしようかな・・・」と思いながら軽めにクランクを回し続けた。やがてVolcanoエリアに入ったことを示すオレンジ色がスマホの画面に広がり始めた。

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2020/10/26

5347:BIG FOOT HILLS  

 10月からチームでのロングライドが再開されたが、リアルとバーチャルは交互に行われる。今日はバーチャルの番であった。

 11月からは原則リアルでのロングライドに移行し、天候が悪い時はバーチャルに変更になる予定である。

 今日のバーチャルチームライドのコースは、Watopia内の「BIG FOOT HILLS」が選択された。距離は67.6kmで獲得標高は707mである。

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 それほど長くはない距離のKOMが五つ設定されている。バーチャルライドの場合、スプリントポイントやKOMのゴール直前は猛烈にもがく。その疲労度は相当に高い。今日も疲労度はハイレベルになりそうであった。

 バーチャルの場合のスタート時間は8時半である。7時には起き出して朝食を摂った。長女が友達からもらったという「はらドーナッツ」が袋に入っていたので、その小ぶりなドーナッツを2個食べた。昔懐かしい優しい味わいのドーナッツであった。

 「はらドーナッツ」は、東京にもいくつか店舗があり、 防腐剤や保存料は一切使用せずに、「子供の頃にお母さんが手作りしてくれたような、 懐かしい素朴な味わいのドーナツ」を目指しているとのこと。

 スタート時間が近づいてきたので、2階に上がって準備を進めた。スマホでZwiftを立ち上げ、パソコンでZOOMを立ち上げるのはいつも通りである。

 ZOOMでは接続する前にカメラとイヤホン、そしてマイクをチェックした。一頃マイクの接続具合が上手くいかないことがあったが、最近は安定してきた。そのいずれも問題はなかった。

 ZOOMに接続してメンバーに挨拶をした。Zwiftが表示されている画面にはスタートまでの残り時間が表示されている。その残り時間が少なくなってきていたが、ZOOMの画面には参加予定のメンバーのうち一人がまだ接続していなかった。

 「間に合うかな・・・」と思ってみているとぎりぎりのタイミングで画面に表示された。まだカメラ位置などを調整中の画像であった。

 スタート時間になった。「少し待ちましょう・・・」ということになった。私はクランクを回すのを止めたが、それまでの暖機運転をしていたので、そのわずかなパワーのためにスタートラインを超えて軽く走り出した。スタートラインからちょっと行ったところで止まった。

 ZOOMの接続も全員が完了したようで、「ではスタートします・・・」と声をかけて、「BIG FOOT HILLS」のコースを走り始めた。

2020/10/25

5346:EVER GREEN  

 関越道の花園インターは私にとって思い出深いインターの一つである。私が初めてゴルフのラウンドをした寄居カントリークラブがこのインターを降りて少し車で行った先にあるのである。

 顧問先の会社の社長に勧められてゴルフを始め、3回ほど練習場に行った後に、その社長に連れられて寄居カントリークラブで初ランドをこなしたのであるが、3回練習場に行っただけでの初ラウンドは当然散々な結果であった。

 今から20年以上も前の話である。私にゴルフを勧めてくれた社長も4年前に亡くなった。秋が深まりつつある今日、花園インターを降りながら、その社長の顔を思い浮かべた。

 花園インターを降りて一般道に入り向かった先はゴルフ場ではない。夜香さんのお宅である。今日はエム5さんと夜香さんのリスニングルームにお邪魔する予定であった。

 私とエム5さんはそれぞれ自分の車で夜香さんのお宅に向かい、午後2時に到着する予定であった。私は10分ほど前に着いた。しばし時間調整してエム5さんが来るのを待ったが、午後2時になったので夜香さんのお宅のチャイムを鳴らした。

 夜香さんのお宅にお伺いするのは初めてであるが、イベントなどで何度か顔は合わせていたので、「お久しぶりです・・・」と挨拶をしてお宅に上がらせてもらった。

 夜香さんのリスニングルームは2階にある。広々とした部屋にはじつに魅力的なオーディオ機器が数多く整然と並んでいた。

 その数はちょっとしたオーディオショップ並みと言えるかもしれない。そのいずれもがハードとしての美しさ、魅力にあふれたオーディオ機器ばかりで、夜香さんのオーディオに対する愛情の深さを体感できるものであった。

 メインシステムのスピーカーはJBLのOlympusである。スコーカーとツイーターはキャビネットの上にセットされている。絵的にも実に様になっている。さらにスーパーツイーターとサブウーファーが加わるので、5ウェイ構成ということになる。

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 この豪華なスピーカーをアキュフェーズとマッキントッシュのパワーアンプ郡がマルチ駆動している。

 メインシステムの司令塔としてその音色を統括しているのがMark levinsonの歴史的銘器である、LNP-2Lである。

 送り出しはデジタルはOPPOの一体型CDプレーヤーで、アナログはメインがEMT 930で、サブがミッチェルエンジニアリングのGyroDecである。

 エム5さんが遅いので夜香さんが電話すると「迷っちゃって・・・」との返答であった。エム5さんは何度か来られているはずであるが、毎回迷われるようである。

 エム5さんの到着前に少しCDを聴かせていただいた。JBL、マルチ駆動、Mark levinson LNP-2L・・・そういった優れた要素の集積が見事に音に乗り移っていた。

 きりっとした強さ、盤石な土台の安定感、そしてきらきらと煌めくように感じられる華やかさが、一体となって融合した音であった。

 30分ほど遅れてエム5さんが到着された。3人揃ったところでお茶を飲みながらの雑談タイムを過ごし、デジタルソースの続きが再開された。

 私はリスニングポイントに置かれた3人掛けのソファの真ん中に座らせていただいた。エム5さんは「俺はいつもここなんだ・・・」とリスニングポイント背後のダイニングテーブルの椅子に陣取られた。

 ポピュラーやジャズなどの優れた楽曲がぐいぐいと迫りくる感じで聴覚を司る脳内を潜り抜けていった。

 迫力があり、濃厚な空気感のもと、華美になり過ぎないきらめきが感じられる音は聴きあきることはなく、耳にもそして体にも実に心地良いものであった。
 
 デザートをいただきながらのティータイムを挟んで後半はアナログタイムへ移行した。今日はメインで使われているEMT 930を中心に聴かせていただいた。

 EMTのレコードプレーヤーは、その姿から「余裕」「強靭」「重厚」といったイメージを持つが、音にもそのイメージがしっかりと沁みだしている。

 リスニングポイントのソファに深く腰掛け、脚と腕を組んで音楽に浸り切っていると、体の周囲の全てを音に包まれるような感覚に捉われた。

 音を俯瞰的に眺めるのではなく、全身が音に包まれるようにして音楽を体感する。夜香さんのサウンドは、「包まれ系」と評したくなるものであった。

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 数多く陳列されているオーディオ機器の中で私の目を実に和ませてくれたオーディオ機器の一つは、YAMAHA CT-7000であった。1976年発売のFMチューナーである。

 この時代のYAMAHAのデザインは本当に優れている。私の個人的な好みからすると、この時代がピークでその後YAMAHAのデザインセンスは下降線を辿っていってしまう。

 夜香さんに頼んでCT-7000の電源を入れもらった、バックライトは淡いグリーン。その色は実に良い色合いであった。

 過ぎ去ってしまった淡く幸せな時間を手繰り寄せてくれるようなその色合いは、夜香さんのオーディオに対する愛情を示してくれているかのようであった。

 さらにその淡く上品な色合いは、夜香さんの心の中に灯り続ける家族への愛の色合いのようにも感じられた。その愛が発する光は、時を経ても決して色褪せることのない「EVER GREEN」な色合いだと思われた。

2020/10/24

5345:林間コース  

 日高カントリー倶楽部は、林間コースである。ホールは林でセパレートされている。つまり左右両側に林がある。ティーショットを曲げて林に入れてしまうと、フェアウェイに戻すためにほぼ真横か空間が空いて入ればやや斜め方向にボールを低く打ち出す必要がある。

 一か八かで無理をすると大叩きする可能性が高いので、林に入れてしまった場合には安全第一で打ち出す方向を決める必要がある。

 出だしがトリプルボギーで、次のホールはティーショットを右の林に入れてしまった。ほぼ真横にボールを打ち出した。
 
 三打目でもグリーンをとらえることができずにダブルボギーであった。「これは相当ひどいスコアになるな・・・」とある程度覚悟を決めた。

 しかし、ゴルフというものは稀に良いこともあるものである。ショートホールではグリーンを外したがアプローチショットがピンにぴったりと寄ってパーを取ったり、また、別のホールでは5メートル以上ある長いパーパットが奇跡的に入ったりもした。

 パーも二つ奪ったが、ダブルボギーも量産して前半の東コースは「48」であった。もっとひどいスコアになるかと思っていたので、少しほっとした。

 クラブハウスに戻って昼食を摂った。テーブルにはアクリル板が設置されていた。昼食にはトンカツを選択した。サイボクの豚肉を使っているとのことで、確かに美味しかった。

 後半は西コースである。こちらも林間コースであり、その雰囲気が大きく変わることはない。日高カントリー倶楽部はもう一つ南コースがあるが、そちらはかなりトリッキーなコースのようである。

 後半に入ったからといって、ゴルフの内容ががらっと変わることはない。久々のゴルフであるのでショートゲームにおける距離感が合わなかった。

 50ヤード以下になってから結構苦労した。さらに後半は1.5メートルほどの短いパットがことごとく外れた。

 やはり定期的にラウンドしていないと、フィーリングが随分と鈍ってしまうものである。グリーン周りでのドタバタが響いて、後半のスコアは「50」であった。トータルで「98」。おおよそ1年ぶりとなるゴルフはどうにかこうにか100を叩かずに終えることができた。

 乗用カートが無しの名門コースであったので、脚には鈍い疲れが残ったが、やはりゴルフは楽しいものである。ミスショットする比率の方が多いラウンドでも、自然の中で一時童心に戻れる時間は貴重なものであった。

 自粛一辺倒の流れから、感染対策をしっかりとして「コロナ前」の日常を取り戻していく流れに最近は変わってきている。一日当たりの感染者数は減ってはいないが、大きく増加もしていない。これからは月に1回程度はゴルフの予定を入れていきたいところである。

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2020/10/23

5344:11ケ月振り  

 例年、ゴルフは年間20回ほどラウンドする。そのほとんどが仕事絡みのゴルフコンペである。ゴルフコンペは季節の良い春と秋に集中する。

 しかし今年はコロナウィルスの影響により、ゴルフコンペは全て中止になった。自粛ムードが広がっているなか、プライベートでも誘いあうことはなかった。

 「今年はゴルフはなしかな・・・」と思っていたが、従来の日常を少しづつ取り戻していこうとする流れが最近出てきて、ゴルフにも誘われるようになった。

 「ゴルフだけなら、屋外だしマスクをしてラウンドすればまず危険性はないであろう・・・その後の会食などさえしなければ・・・」と判断して、ゴルフも再開することにした。

 今日は今年初めてのゴルフであった。昨年の11月にラウンドして以来、実に11ケ月振りにということになる。
 
 そういった状況であるので、良いスコアは望むべくもないが、10月の爽やかな気候のなかでゴルフができるのは、楽しみであった。

 天気予報は曇り。夕方か夜には雨が降り出すかもしれないが、プレー中は大丈夫そうであった。「雨さえ降らなければ・・・」と思いながら、ゴルフバッグを車に積み込んで自宅を後にした。

 場所は日高カントリー倶楽部。名門である。林間コースで、乗用カートはなく、全て歩きである。林間コースはアップダウンはあまりないが、ティーショットを林に入れてしまうと、ほぼ真横に出すだけとなる。

 スタートは9時半であった。自宅から車で1時間ほどでゴルフ場には着いた。スタートまでまだ時間があったので、練習場で25球ほど打った。その後練習グリーンでパターの感覚を思い出そうとした。グリーンは速め、上に着けると苦労しそうであった。

 天気は予報通り曇りであった。気温は長袖のゴルフウェアでちょうどいいくらいで、上着は必要なかった。

 スタート時間になったので、一緒に回るメンバーと東コースの1番ホールに向かった。「まともに飛ぶかな・・・」と心配ではあったが、「まあ、今日は楽しむだけ・・・スコアは二の次だから・・・」と思って、ティーグランドに立った。

 朝一のティーショット。当りは悪くなかったが、左方向に飛んでいった。左の林の中の1本の木に当たり、右にはねた。運よくラフに転がった。そのまま林の中に入ってしまったら、トラブルになったはずである。

 「助かった・・・」と思いながら打ったセカンドショットは大きく右にそれた。グリーン右手前のバンカーに入った。「バンカーか・・・試練だな・・・」

 バンカーショットは出るには出たがグリーンには届かなかった。そこからのアプロ―チがトップした。ピンを通りすぎ逆側のグリーンエッジで辛うじて止まった。

 ここからパターに持ち替えたが、沈めるのにさらに3打を要した。出だしはトリプルボギーであった。「やっぱりこうなるよな・・・」と思いながらも、気持ちは久しぶりのゴルフに少しハイな状態であった。

2020/10/22

5343:Uターン  

 休憩時間中に計算してみた。風張峠まで上るのに要する時間、そして風張峠から自宅まで戻るための要する時間・・・それらを組み合わせると、自宅に帰り着くのは3時過ぎになる。

 2時半までの自宅に戻らないと、仕事の予定に間に合わない。結論は「風張峠までは無理か・・・」というものであった。

 時間が許す範囲で走っていき、区切りのいいところでUターンすることにした。奥多摩湖の第2駐車場に立ち寄ってトイレ休憩を済ませてから、さらに先に向かって走り始めた。

 奥多摩湖は奥行きのある湖である。奥多摩湖に沿って走る道路を7両編成のトレインは快速で進んでいった。

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 青空は消え、薄い灰色の空になっていた。標高も上がってきたのであろう。気温がひんやりとしてきた。

 風張峠の頂上には道標が建っている。そこには「東京で一番高い道路 標高1146m」と記されている。きっと風張峠の頂上はひんやりを通り越して寒いくらいであろう。

 風張峠に繋がる奥多摩周遊道路に向かうには橋を4つ越える必要がある。その一つ目の橋である「峰谷橋」が見えてきた。鮮やかな赤い色をした橋である。

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 さらに3つの橋を渡ると奥多摩周遊道路に入った。昔は有料道路であったようであるが、今は無料で通れる。

 「山のふるさと村との分岐の交差点まで走ってUターンすることにしよう・・・」と思った。時間的にはもう少し先まで行けるが、区切りがいいのでそうすることに決めた。

 分岐の交差点までは緩やかな上り基調の道が続く。普段は分岐の交差点を過ぎてから、負荷を上げて走っていくが、今日は先頭を引いてくれていたメンバーがハイペースで走ってくれた。

 その背後にくっついて私も高めの負荷で走った。快速ペースは気持ちが良かった。良いペースで走っていくと、交差点に達した。

 交差点の信号は赤であった。私はメンバーに挨拶をしてここでUターンした。少し心残りではあったが、私は帰路につくこととなった。

 帰路は一人旅であった。パンクなどのトラブルがないことを願いながら走り続けていった。下り基調なので重力を味方につけて60kmほどの距離を走った。
 
 自宅に帰り着いた時にサイコンを確認すると、今日の走行距離は122kmであった。それなりの距離を走った。体にはずしっと重い疲労感が残ったが、気持ちは随分と軽くなったような気がした。



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