2020/8/29

5287:アフリカ水牛  

アイスコーヒをブラックで二口飲んだところで、一緒に出されたコーヒーミルクとガムシロップを、その黒い液体に注ぎ込んだ。

すると色合いは薄茶色に変わった。ディーラーの建物の中は展示車の数を減らし、テーブル席の間隔を大きくとっている。テーブルの上には透明なアクリル板の仕切りが置かれていた。

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アイスコーヒーが入ったカップが置かれている黒いコースターにはBMWのロゴマークが刻まれていた。「このグッズ、良いな・・・何かの景品でくれないかな・・・」そんなことをぼんやりと思った。

座った席のすぐ横にはBMW X6の後ろ姿があった。X6は、X5をクーペスタイルにしたSUVである。現在は各社SUVのモデルラインナップをこれでもかといった具合に拡充しているが、X6も正統派SUVモデルであるX5の派生モデルである。

クーペスタイルといってもルーフラインがなだらかな弧を描くだけで、基本はSUVであるので車高は高い。さらに横幅も2メートルを超えるくらいあるので、迫力満点である。ライオンをも撃退する巨大なアフリカ水牛のような姿である。

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その巨大な後ろ姿を近距離から眺めていると、「それにしても、でかいケツしてるな・・・・」と少しばかり品のない言葉が脳内に涌き出てきた。

現代においてはこの手の車が売れ筋であり主流である。間違いなく時代を牽引しているのである。私のような年代の者が若かりし頃に車に憧れていた時代とはずいぶんと様変わりしたのである。

「次は時代の流れに乗ってSUVにしてみようかな・・・」そんな考えも沸いてくる。やはり流行というものは大事である。

まあ、SUVを買ったからといって、オフロードを砂煙を上げて走ることはまずないであろうが、物凄いゲリラ豪雨によって道路が冠水してもSUVなら難なく走りきれそうではある。

アフリカ水牛の巨大なケツを眺めながら、様々な思いが取り留めもなく漂った。「でも、これは大き過ぎる。この横幅では狭い脇道には入っていけないだろうな・・・」そう思っていると、「お待たせしました・・・」とサービス担当のスタッフが声をかけて、透明なアクリル板の仕切りの向こう側に座った。



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