2020/8/6

5264:モニュメント  

 数字の「2」が振られたコーナーを曲がった。残り二つとなったセクターの最初は440メートルほどの距離である。

 周囲は山頂が近いことをうかがわせる開けた風景が広がる。ゴールが近づいているので、「顔が新しくなったアンパンマン」になった気分が湧き上がってくる。

 ようやく「1」が振られた最後となるヘアピンカーブを曲がった。最後の区間である。この区間の距離は550メートル。

 直線的に続く道の先には、巨大なモニュメントが見える。そのモニュメントの足元あたりにゴールを示すアーチが設けられている。

 「勇気100倍!」とばかりにかすかに残っていた力が湧いてきた。「終わり」が目の前に迫ってくると、どこかしらからパワーが出てくるものである。

 ゴールに向かってペースを上げていった。それはチームメンバーも同じ。速くなったトレインのスピードに合わせてクランクを回していくと、半円のアーチが視界に入ってきた。

 ゴールに真っすぐ繋がっている道を走り切って、そのアーチの下を潜った。タイムは63分ほどであった。

 残念ながら1時間は切れなかったが、まずまずといったところか。次回チームでチャレンジすれば、60分は切れそうである。

 「Alpe du Zwift」のゴールが、今日のコースである「Tour of Fire and Ice」のゴールではなかった。

 さらに900mほど走ったところに今日のコースのゴール地点はあった。その半透明の青白い光で表示されるゴールラインを越えた。

 「じゃあ、下り切ってから終わりにしましょう・・・」ということになり、頂上付近でくるっと回って、下りエリアに入っていった。

 選択したコースを完走したので、もう「まとめる」機能は働かない。下りに入るとスピードは重力の助けを借りてぐんぐんと上がっていく。

 そのスピードは70km/hに達する。そのスピードのまま急なヘアピンカーブを曲がっていく。実走ではあり得ない状況であるが、これはこれで爽快である。

 数年前私は「柳沢峠」の下りで落車したことがあった。右カーブで後輪が道の端の砂に取られてグリップを失ったのが原因であった。それ以来実走では下りでは無理はしないというか心理的なブレーキがかかってできない。

 しかし、Zwift上では落車の危険性がないので、下りのカーブでも高速のまま曲っていく。あれだけ苦労して上ってきたコースを、下りでは高速でさくさくとこなしていった。

 そして、下り終えた。ここで今日のバーチャルチームライドは終了した。「Alpe du Zwift」は厳しいヒルクライムコースであるが、走り終えると独特の達成感がある。「またチームで走ってみたいと・・・」と思いながらクランクを回す脚を止めた。



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