2020/8/5

5263:レベル6  

 「Alpe du Zwift」は、22のセクターに分かれている。それを1つ1つ上っていった。最初のセクターはリスタート時のトラブルでゆっくりと走ったが、それ以降のセクターはペースをアップして、高負荷でのヒルクライム走行となった。

 序盤は先頭を引いた。その後メンバーが代わる代わる先頭を引きながら、比較的順調に厳しいヒルクライムコースをこなしていった。
 
 序盤はまだ脚に余力があったが、その余力は真夏の空気の中で溶けていくアイスクリームのようにどんどんとなくなっていった。

 この「Alpe du Zwift」・・・実はZwiftを始めてもすぐに走れるわけではない。Zwiftでは走行距離等に応じてレベルの数字が上がっていく。

 「Alpe du Zwift」は「レベル6」以上のメンバーでないと走れない仕組みである。今回はチームメンバー全員が「レベル6」以上になったので、「では『Alpe du Zwift』を走りましょう・・・」ということになったのである。

 スマホの小さな画面には今走っているセクターのタイムと平均パワーが表示される。その平均パワーの数値が220ワット以上を維持できるようにクランクを回した。

 獲得標高が上がっていくにしたがって、スマホの画面に広がるコース周囲の風景も変わってくる。後半に入るとコースの周囲は雪の白に覆われてくる。

 コーナーごとに振られている数字が「10」になる頃には、脚の疲労度は相当に高くなってきて、汗も盛大に流れ去っていった。セクターごとの平均パワーの数値も前半のようにはいかなくなってくる。

 序盤のみ先頭を引いたので、もう1回先頭を引こうかと思い、前に出ようとするが脚が重く高いパワーが出ないので、先頭位置にたどり着けない。

 カーブごとに振られた数字が小さくなることを心の支えにしながら、後半の厳しい道のりを進んだ。やはり「Alpe du Zwift」は手ごわいヒルクライムコースである。疲労度は獲得標高に応じて確実に蓄積していく。

 第3コーナーを曲がるとコース周囲の景色は見通しが急に良くなってくる。頂上が近いのである。「もう少し・・・」と自分に言い聞かせながら、重い脚を一定のペースで回し続けた。

 ゴールが近づくに従って、体はきついが精神的なテンションは自然と高くなってくる。「2」が振られたカーブを曲がった。



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