2020/6/14

5210:端正  

 「お試しサービス」として、我が家のリスニングルームに「大地7 KEBONY」がやってきたのは先週の土曜日のことであった。

 ちょうど1週間が経過した。送られてきた「大地7 KEBONY」は「お試しサービス」ではあったが、新品であった。

 つまり、実際に使ってみて「これほしい・・・!」となった場合、「お試しサービス」の品を送り返すことなく、購入の意思表示をすれば、そのまま使うことができるという訳である。

 「これは巧妙な『罠』と言えなくもない・・・人間心理の襞を上手く使ったビジネス手法と言えなくもない・・・」とは思ったが、もちろん「要りません、返送します。」ときっぱりと返答する権利はある。「選択権」はわが手に握られているのである。

 さて、トレーニング期間はおそらく1週間ほどでほぼ完了したはずである。もちろんさらに時間が経過することによる変化はあるであろうが、印象ががらっと変わるという可能性はないであろう。

 ちょうど1週間前、「大地7 KEBONY」を床に直置きだった降圧トランス(おそらくノイズカットの効果もあるはず)の下の敷いた時には「糊付けされてアイロンがけが終わったばかりのワイシャツのように折り目正しい音」という印象を受けた。

 その後の時間の経過による変化を抽象的な表現で表すならば「大地に根を張ってより自然な佇まいになった・・・」とでも言うべきであろうか。

 いろんな要素が整って端正な表情になったのは1週間前と変わることはないのであるが、その表情が自然で穏やかなものに変わった。ある面においては「本来に戻った」というような感じを受ける。

 オーディオの調整において、オーディオボードやインシュレーター、ケーブルなどを上手く活用すると、より透明度が上がり、4Kテレビ並みの解像度や埋もれていた微細な音情報がもたらされたりするが、そういった走査線数の大幅な増加による「恵み」というよりも、地中にしっかりと根を伸ばし、踏ん張っていることによりもたらされた自然で端正な質感という「恵み」を、このオーディオボードはもたらしてくれるようである。

 「触れると指を切りそう・・・」といった質感ではない。(我が家のヴィンテージ・オーディオにそういった要素を求めてもどだい無理な話ではあるが・・・)心理的には「安心感」「安定感」といったものをもたらしてくれる。

 電源はオーディオの源である。そこに直結するトランスに使用したからか、「土台を支えています・・・しっかりと・・・」というメッセージを「大地7 KEBONY」は発信してくれているようである。

 ウェーバーのクラリネット五重奏を聴いた。1週間前にも聴いたレコードである。A面にはモーツァルトのホルン五重奏曲 KV 407が納められている。ウェーバーのクラリネット五重奏曲はB面である。

 クラリネットはレオポルド・ウラッハで、シュトロス四重奏団との共演である。スイスの「ELITE SPECIAL」というマイナーレーベルである。

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 モノラルで、1950年代後半か1960年代初め頃の録音と思われる。実に心に沁みる。

 そういった古いレコードがもたらす心理的滋養効果を、より心に沁み込みやすくしてくれる方向での変化があったことは確かである。



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