2020/6/30

5226:三つのKOM  

 BクラスはWATOPIA内の「スリーシスターズ」を走る。その名の通りこのコースには三つのKOMが設定されている。

 「Hilly KOM Forward」「Epic KOM Forward」「Volcano KOM」の三つである。スタートして少しすると最初のKOMである「Hilly KOM Forward」が現れる。

 ただし、最初の「Hilly KOM Forward」は、穏やかな性格である。距離も短く比較的さらっと上っていった。

 10kmまでは比較的なだらかなコースが続く。大集団は縦に長くなり、やがて幾つかに分断されていく。

 先頭集団についていくという高い目標などはなから考えていなかったので、幾つかに分断された集団の一つに紛れ込んで走っていった。

 出力は200ワット以上を維持しないとその集団からはちぎれてししまう。200〜230ワットの出力を出し続けながら走っていくと、やがてこのコースの最大の難関ポイントである「Epic KOM Forward」にさしかかった。

 「Epic KOM Forward」の計測距離は9.5kmと長い。さらにKOM計測ポイントが終了したからといって安心できない。その先にはさらに過酷な斜度を有するラジオ塔までの激坂が続いているのである。

 「Epic KOM Foeward」に入ると集団がさらに分断されていく。構成人数が少しづつ減っていくのである。

 長い上りは脚の余力をどんどんと減少させていく。実走のロングライドでは10km近く続く上りというと「風張峠」を思い出す。

 スマホの画面は「風張峠」とはだいぶ違った景色に変わっていった。冬山の景色である。画面には白い景色が広がり始めた。

 その長かった「Epic KOM Forward」をようやく走り終えた。すでに集団は集団と呼べないほどに少人数となっていた。

 そしてコースはさらなる試練の場となるラジオ塔への激坂に繋がった。スマホの画面の右上にはコースの斜度が表示されている。その数字が二桁になりずっとそのままであった。

 どうにかこうにかラジオ塔を通り過ぎた。走行距離は22kmを超えた。まだ距離的には半分に達していないが、後半は長い下りがあるので、前半よりも平均スピードがぐんと上がる。

 長い下りは少人数であってもグループで走りたいところ。5,6名の参加者で一団となって下っていった。

 イベントでなければのんびりと下っていきたいところであるが。イベントでありタイムが計測され順位も付くので、下りだからと脚をすっかりと休めることはできない。それなりの負荷をかけながらクランクを回し続けた。

2020/6/29

5225:イベント  

 今週のバーチャルチームライドは、イベント参加の形をとった。参加したイベントは、「GRANFONDO_KOMORO_feat._LongRiderStories!EnjoyRide」。

 このイベントはA,B,Cの三つのグループに分かれている。それそれ100km、50km、12kmと走行距離が随分と違う。

 メンバーは事前に3つのグループのいずれかにエントリーする。スタート時間はAグループが10:00スタートで、その後2分おきにBグループ、Cグループとスタートする。

 コロナウィルスの影響で家族そろって昼食を摂ることが習慣になっていたので、私は昼前にゴールできるBグループを選択した。

 Bグループは、Watopia内の「Three Sisters」というコースを走る。 走行距離は47.8kmで、獲得標高は879mである。まずまず厳しいコースである。

 スタート時間がいつもよりも遅かったので、今日は休日の朝らしくぐでぐでと過ごした。スタート時間が近づいてきたので、のろのろと準備を始めた。

 我が家ではZwiftはスマホ、ZOOMはパソコンで立ち上げる。それぞれ準備を進めて、一通り完了した。

 スタートの10分前にはZwiftの画面はイベントのスタート地点に・・・参加するアバターは全て同じサイクルウェアを着用している。人気のあるイベントは参加人数が多い。Bグループの参加者は500名ほど、スタート地点はアバターが相当な「密」状態になっていた。どれが自分のアバターか判別できない。

 ZOOMにも接続してメンバーと挨拶を交わした。今日のバーチャルチームライドの参加者は7名であった。Aグループに参加する「強者」は2名で、残り5名はBグループである。

 10:00になったのでAグループがスタート。Aグループに参加する2名は走り始めた。100km以上走るAグループは長丁場である。それにもかかわらず、スタート直後はかなりのハイペースであったようである。

 長い距離を走る場合、ペースの合うグループに入ってそこから離脱しないように頑張り続けるのがコツのようである。単独ライドになってしまうとどうしてもペースが落ちていってしまう。

 Aグループがスタートした2分後に、Bグループもスタートした。1時間半以上の所要時間を要すると思われるコースであるので、序盤から無理をするわけにはいが、大集団に巻き込まれて走っているとそれなりの出力が出るものである。

 220ワット前後のパワーで序盤を走り続けた。「もう少し抑えないと、後半失速しそう・・・」と思っていた。スタートして10分もすると汗が流れ始めた。 

2020/6/28

5224:Luxry  

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 新型3シリーズのデジタルコックピットは、新世代のデザインである。アナログメーターの形状をデジタルでなぞった真ん丸な造形ではなく、ちょっとSFチックな形状である。

 右のタコメーターはデザイン上の制約から逆時計回りに針が動く。これは慣れの問題であるが、最初は違和感があった。視認性よりもデザイン性を優先させた感はある。

 個人的には、センスは悪くなく未来的な感覚があるので好印象であった。私が現在乗っている523iもデシダルコックピットであるが、アナログメーターをほぼそのまま液晶表示に換えただけであるので、新型3シリーズの方が新鮮に感じられた。

 気になっていたM Sportの足回りであるが、一頃のやりすぎ感はすっかり影を潜めていた。「これなら十二分に快適と評しても良いのでは・・・」と思えた。

 たしかにドイツ車らしい堅さが感じられなくはないが、整備された路面を走行する限りにおいては不快な突き上げはなかった。

 荒れたりうねったりしている路面では多少足がバタつくことがありそうではあるが、それはそれと割り切れる範囲内のことと思われた。

 18インチのランフラットタイヤを履いているが、しっかり感とじわっとした粘る具合のバランスは、一般的な走行シーンにおいてはかなり高い得点を得られる仕上がりである。

 ハンドリングは、M Srortの割には少し軽快に感じられたが、これは時代の流れであり、現行型の5シリーズに試乗した際にもハンドリングが随分と軽やかな味付けになったことに少し驚いたことがあった。

 試乗時間は30分程度であった。短い時間でしかも低い速度粋のみでの試乗ではあったが、「噂は本当であった。新型3シリーズは本当に良くできている。5シリーズの存在意義が危ぶまれるのも頷ける・・・」と思った。

 試乗を終えて、自分の523iに乗り換えたとき、インテリアに関しては、「やはり一世代古い感覚かな・・・」という印象を持った。

 しかし、そのしっとりと重めのハンドリングと「Luxry」モデルらしいたおやかな乗り味に関しては、「これは、これで存在価値はあると・・・」と思われた。

2020/6/27

5223:M Sport  

 BMW 320i M Sportの試乗車は今や定番色ともいえる白のボディーカーラーを纏っていた。その外観を改めて目にして「3シリーズも随分と立派になったな・・・」と思った。

 そのエクステリアデザインは、シャープでモダンである。3シリーズはBMWの屋台骨を支える最量販モデルだけあって、それほどの冒険はしていない。

 「正常進化」の範疇をこえるほどに、先代の3シリーズからは大きくは変わっていないが、「アスリート系の大人」になったという印象を与える新型3シリーズである。

 3シリーズの販売における「M Sport」の比率はどのくらいなのであろうか・・・日本ではその比率は相当高いはずである。80%ぐらいはいくのではないであろうか・・・一頃のM Sportはちょっとやり過ぎの感がなきにしもあらずであった。(そのため4年前に5シリーズを選択した際には敢えてM Sportを選択せずにLuxuryを選んだ。)

 「新しいM Sportはどうなんだろう・・・?」助手席に座る奥さんや後席に座る二人の娘の評価も無視できない身としては、M Sportの乗り味も気になるところであった。

 私はドラーイバーズ席に乗り込み、営業マンが助手席に座った。当然二人ともマスク着用である。試乗車に乗り込む前にはアルコールで手を消毒した。さらに試乗車の窓は少しづつ開けて換気を常にするという「新たな生活様式」に則っての試乗となった。

 外観は正常進化・・・ではインテリアは・・・こちらは劇的に進化したと言えるのではないかと思った。

 先代の3シリーズは明らかに5シリーズを比べると質感が2ランクぐらい落ちた。「コストの制約があるからしょうがないか・・・」と思ってしまうような質感であったが、新型3シリーズは「ヒエラルキーをかなり無視しているな・・・大丈夫なのこれ・・・?」と思ってしまうほどにその質感がアップしていた。

 「これって現行型の5シリーズよりも良いかも・・・液晶表示のコックピットのデザインも新世代のものに切り替わっている。ナビ画面も取って付けた感がなくなり、シックである。

 M Sportのぶっといステアリングはあまり気に入らなかったが、それ以外の造形はかなり質感が高く、「BMWのインテリアも捨てたもんじゃないな・・・」と思えた。

 フットブレーキを踏みながらエンジンのスタートボタンを押した。2.OLの直列4気筒エンジンは静かに目覚めた。

 エンジン音が静かである。ディーゼルエンジンではなくガソリンエンジンであることもその静粛性に貢献しているはずであるが、このセグメントとしては明らかに高次元の静粛性である。エンジンがはるかに遠いところにあるような気がする。

 ディーラーの駐車場から新青梅街道に出て320i M Sportの試乗が始まった。窓をそれぞれ少しづつ開けている状態でも室内に入ってくる音の静かさに少々驚きながらゆっくりと走り始めた。

 新青梅街道をスローペースで進んだ。低速域での走行感は実になめらかでスムーズ。2.0Lの直列4気筒の新エンジンは低回転域でもけっこうトルクがある。

 低いエンジン回転域でも力強く加速する。アクセルのわずかな踏み加減に対しても繊細にかつリニアに反応してくれる。

 「このエンジン、非常に気持ちがいいな・・・私の523iも2.OLの直列4気筒エンジンであるが、この新型エンジンはより滑らかな質感を感じる・・・」とエンジンに関しても好印象を持った。 

2020/6/26

5222:サイズ感  

 ドイツ車に乗り始めたのは1997年のことである。23年も前の話である。最初に乗ったドイツ車はAudi A6であった。

 現行型からさかのぼること4世代前のモデルである。現在の直線基調のデザインとは違い、丸みをおびた造形で統一されていて、その当時きわめて斬新に見えた。

 その4世代前のA6の3サイズは全長4,796mm全幅1,810mm全高1,453mmである。現在このサイズであるとセグメントが一つ下がりDセグメントの車に分類されるであろう。

 ちなみに、Dセグメントに属するAudi A4の現行型のサイズは全長 4,750mm全幅1,840mm全高1,430mmである。改めてこの20年間で車のサイズが徐々に大きくなっていることが窺える。

 現在乗っているBMW 523iはEセグメントに属する。その一つ下のDセグメントに属する3シリーズは昨年フルモデルチェンジされた。

 その新たな3シリーズは相当に良くできているようである。インターネットなどの試乗記を読むと「スポーティーでありながらラグジュアリー、そのバランスが素晴らしい」「ここまでの静粛性と高級感が3シリーズで得られるであれば、5シリーズの存在意義が問われてしまうのでは・・・」といった記述が目についた。
 
 523iの走行距離はもうすぐ80,000kmに達する。来年には100,00kmになるであろう。2回目の車検は来年の9月である。来年には買換えを本格的に検討することになる。

 「ひとつセグメントを下げてDセグメントからの選択もありかも・・・現在のDセグメントで最も商品力が高いのは、基本設計がもっとも新しいBMW 3シリーズだろうな・・・」

 「一つ上のクラスである5シリーズも凌駕するほどに高級感が本当にあるのであろうか・・・一つ前の世代の3シリーズには代車で乗ったことがあるが、その時にはやっぱり差があると実感したが・・・」

 という思いを抱いた。そこで物は試しと現行型の3シリーズに試乗してみることにした。ディーラーの担当営業マンに電話すると「どうぞ・・・どうぞ・・・」と大歓迎であった。

 コロナウィルスの影響で新車の販売台数は大幅な落ち込みを見せているようである。ノルマに追われる営業マンにとって商談の可能性は極めてありがたいことのようであった。

 「今すぐ買換えというわけではなのだけれど・・・まあ、いいか・・・」というやや軽めのノリでディーラーに向かった。

 実際に買い替えるとなるとセダンではなくワゴンモデルとなるのであるが、残念ながらワゴンモデルの試乗車はないとのことであったので、試乗車はセダンであった。

 モデル名はBMW 320i M Sport。その3サイズは全長4,715mm全幅1,825mm全高1,430mm。23年前に乗ったAudi A6とほとんど変わらないサイズ感である。

 東大和市にあるディーラーに着いたのは午後4時半頃であった。平日であったのでディーラーの建物の中は閑散としていた。

 その駐車場には「きっとこれが試乗車だな・・・」と思われる3シリーズのセダンが停まっていた。色は白であった。

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2020/6/25

5221:BIG FOOT  

 休憩を終えて、後半に向けて走り始めた。ZOOMではクランクを回しながらいろんなことを話しあえる。

 その中で来週のバーチャルチームライドに関しても話された。来週は皆でイベントに参加しましょうということになった。

 参加するのは、「GRANFONDO_KOMORO_feat._LongRiderStories!EnjoyRide」である。スタート時間は10時といつもよりも遅めとなる。

 コースは三つあり、100km、50km、12kmと設定されているコースの走行距離がかなり違う。メンバーはそれぞれコースを自分で選択する。

 「100km走るとなると走り終えるには昼時を超えてしまうな・・・50kmだと10時のスタートでちょうどお昼頃に走り終えることができるから、50kmのグループに参加しようかな・・・」と思いながら話を聞いていた。

 今日のバーチャルチームライドのコースである「BIG FOOT HILLS」には、VOLCANOでのKOM以外にも4つのKOMが設定されている。

 VOLCANOを脱して前半走ったコースを戻るような感じで後半を走っていった。後半にも二つのKOM計測ポイントがある。

 走行距離が50kmの少し手前にあったKOMが「Titans Grove Rev.」である。ここは距離が短いが斜度が結構厳しい上りである。

 斜度が厳しめだとスマートトレーナーの負荷は上がる。重みを増した回転体をペダルを踏みしめて回しながら、どうにかこなした。

 「ここは山王峠だな・・・」そんなことを思った。チームのロングライドの定番コースである「正丸峠」まで走った帰路には、二つのミニバトルポイントがある。

 「山王峠」と「笹仁田峠」である。どちらも距離は短いが特徴のある峠で、私も脚に余裕のないなかではあっても、ついついミニバトルに参戦する。

 Zwiftでの「山王峠」である「Titan Grove Rev.」を超えた。次は「笹仁田峠」である。今日のコースでは「Zwift KOM Rev.」である。距離は2,5kmで平均斜度は1.8%。斜度の緩さがまさに「笹仁田峠」。

 今日のコースのゴール地点の手前に設定されている。KOM計測が始まるとスピードが上がり始め、KOM計測終了間際には皆スプリントした。

 ZOOMからの音声が激しい呼吸音に溢れてのゴールとなった。KOMが終わるとあとは惰性でゆっくりと走っていき、今日のコースである「BIG FOOT HILLS」を走り切った。

 「BIG FOOTって、あの伝説の未確認動物のことかな・・・巨大な体を持つ類人猿・・・恐竜はいたけど、BIG FOOTは見かけなかったな・・・もしかしてKOMを走ってミニバトルに没頭していた時に木の陰からこちらの様子を見ていたのであろうか・・・もしそうであるなら『人間って馬鹿だな・・・』と思われてしまったかもしれない・・・」そんなことを思いながらクランクを回す脚を完全に止めた。

2020/6/24

5220:KOM計測  

 コースは火山をクルクルと回りながら上る「VOLCANO」に入っていった。「VOLCANO」の中にはKOM計測区間が設けられてる。

 そのKOM計測区間は、距離が3.7 kmで、平均勾配は3.2%、そして獲得標高が126mとなっている。距離も短く勾配も緩めなので、高速バトルとなる区間である。

 実走でのロングライドにおいて、峠では「山岳賞」を目指してバトルが勃発する。ZWIFTでもKOM計測区間に入ると急にパワーの数値が上がった。

 そしてKOM計測区間の終了間際では皆クランクを必死に回す。「山岳賞」獲得を目指して皆が必死になるのである。

 KOM計測区間が終わるとぺースが普通に戻る。皆呼吸を整えながらも、何故かしら笑顔である。いわゆる「坂バカ」というやつである。

 「VOLCANO」を終了した時点で1回休憩を入れる予定であった。頂上付近で止まりましょうと言うことになった。

 Zwiftにおいて実走と最も大きく異なる点は、ブレーキである。実走ではブレーキレーバーを強く握れば、下りの途中であってもロードバイクは止まる。

 しかし、Zwiftではブレーキレバーを幾ら強く引いてもロードバイクは止まらない。クランクを回す脚を止めると惰性でしばらく走り続けやがて止まる。

 カーリングのような繊細な微調整をしないと止まりたいと思ったところに止まれない。脚をとめてしばらくするとアバターは止まった。メンバーが集まっているところよりも随分と手前であったのでクランクを再び回した。

 その加減が悪かったのか、メンバーが集まっていたところを通り過ぎても止まらなかった。そして道は下りに入ってしまった。

 こうなると脚を止めていてもいつまでも止まらない。「メニュー」をクリック「Uターン」をタッチしたが、なぜかUターンしない。

 重力に引っ張られて私のアバターはどんどん下っていってしまった。休憩後のリスタートの時にメンバーが来るまで待っている必要があったが、休憩をすることにした。

 ロードバイクから降りて1階に降りていった。「何か補給食を・・・」と冷蔵庫の中を物色した。「QBB ベビーチーズ」の箱があったので、そこから2個チーズを取り出した。

 それを口にして、さらに同じく冷蔵庫内にあった「豆乳飲料 麦芽コーヒー」をマグカップに注いで飲んだ。この「豆乳飲料 麦芽コーヒー」はキッコーマンの製品である。我が家では人気が高く冷蔵庫内には常に1本は入っている。

 トイレを済ませてから、ロードバイクがスマートトレーナーに固定されている部屋に戻った。後半も30km以上を走る予定である。

2020/6/23

5219:VOLCANO  

 スタートはいつものように8時半であった。スタート前15分ぐらいからバタバタと準備を始めた。バーチャルチームライドも回数を重ねてきたので、準備も手慣れてきた。

 サイコンのマウントに取り付けたスマホでZwiftを立ち上げた。スマートトレーナーの電源コードを壁コンセントに差し込むと、スマートトレーナーからは信号が発信される。その信号をスマホがキャッチして、Zwiftの画面の準備が整う。

 ZOOMはパソコンで立ち上げる。そのパソコンは旧式なので外部カメラとマイク付きイヤホンが必要である。それぞれを接続した。

 リーダーからメールで送られてきていたアドレスをクリックするとZOOMが立ち上げる。カメラ位置を微調整して、ちょうどいい位置を探った。これで準備完了である。

 朝のうちは涼しかった。扇風機はつけたが、エアコンはOFFのままである。ただし走り始めると暑くなってくるので、エアコンのリモコンは手の届く位置に置いておいた。

 Zwiftの画面に表示されいる「MEET UPに参加する」をクリックすると、画面は今日のスタート地点にワープした。

 続いてZOOMでも「参加する」をクリックすると、いつものZOOM画面が立ち上がった。「おはようございます・・・」とメンバーに挨拶した。

 今日の参加者は8名である。スタート地点が近づくにしたがってZwiftでもZOOMでも参加人数が増えていき、スタート5分前には全員が揃った。

 「今日はスタートが上手くいくかであろうか・・・」過去のバーチャルチームライドでは、接続状況が悪く全員がスムースにスタートできないことが何度かあったのである。

 スタートの時刻が来て、皆走り始めた。今回はスタートできないメンバーはいなかった。皆無事にスタートできたのを確認して、今日のコースを走り始めた。

 今日のコースは先週走った「Fuego Flats」から始まった。砂漠の中のフラットな道なので走りやすかった。フラットな道が尽きると、今度は森林地帯に入っていった。

 森林地帯に入るとアップダウンがある。上りに入るとぐっと負荷が上がる。この森林地帯には稀に恐竜を見ることができる。このへんの遊び心は実に手が込んでいる。

 森林地帯に入ってアップダウンを越えていくにしたがって体の発熱も激しくなってきた。手元に置いておいたエアコンのリモコンを操作してエアコンをつけた。

 森林地帯を抜けると遠くに火山が見えてくる。今日のコースのハイライトであるVOLCANOである。上り一辺倒ではないが、かなり上る。

 VOLCANOに入ると、火山から排出され流れるていく溶岩が赤い光を発している。スマホの小さな画面の色合いは赤やオレンジに染まった。

 道が上りに転じるとメンバーのテンションが上がるのは実走の時と変わらない。斜度が上がるとスマホに表示されるパワーの数値も上がった。

2020/6/22

5218:保留  

 6月19日に残念な知らせが届いた。「乗鞍ヒルクライム」(昨年までは「マウンテンサイクリングin乗鞍」)が中止となったとの知らせであった。

 6月に開催が予定されていた「Mt.富士ヒルクライム」が中止となった時、「8月末開催の乗鞍はどうだろう・・・やはり難しいかな・・・」と危惧していたが、一頃よりは落ち着いてきたとはいえ第2波・第3波の感染拡大が懸念されている状況では数千人が参加する大規模なイベントの開催は難しかったのであろう。

 私は例年、三つのヒルクライムレースに参加している。「Mt.富士ヒルクライム」」、「乗鞍ヒルクライム」そして「箱根ヒルクライム」である。

 「Mt.富士ヒルクライム」は6月、「乗鞍ヒルクライム」は8月、「箱根ヒルクライム」は10月と開催時期がちょうどいい具合にばらけていて、テンションを保ちやすかった。

 今年は二つの大会の中止が決まった。残る一つである「箱根ヒルクライム」は開催できるのであろうか・・・

 今年の「箱根ヒルクライム」の開催時期は10月4日(日)である。すでにエントリー受付が始まってはいるが、「どうしようか・・・」と悩んでいるところである。

 エントリー画面には「地震・風水害・降雪・事件・事故・疫病・コースの破損・気候(降雨、高温、寒冷、強風)・その他(主催者が安全な大会運営が困難と判断した場合)の、単一的または複合的な理由で、開催縮小・中止した場合、参加費・手数料の返金はいたしません。」と明記されている。

 現段階で申し込んでも、中止になる可能性の方が高いような気がする。「箱根ヒルクライム」は「Mt.富士ヒルクライム」や「乗鞍ヒルクライム」に比べて参加人数は少ない。

 それでも多くの人が集まることになる。スタート前スタート地点では相当「密」な状態でスタート待つことは変わらないであろう。

 「やはり難しいか・・・でも可能性がないわけでもない・・・申し込みだけでもしておくか・・・中止になったらエントリー料はほとんど戻ってこないだろうし・・・申込期間は9月6日までだから、もう少し様子を見るかな・・・」とエントリーを保留している。

 そんなもやもや状態であったが、今日もZwiftを活用したバーチャルチームライドに参加した。今日のコースは、Watopia内の「BIG FOOT HILLS」というコースであった。
 
 走行距離は68.6km。先週は100km走ったのでそれよりは短い。獲得標高は707mなので、それなりに上る。中間地点で休憩を1回入れる予定であった。

2020/6/21

5217:粋  

 「これはパイオニアのCDプレーヤーで型番はP-D70です。1983年の発売です。当時の定価は129,800円でした。」

 相変わらずEnsembleさん淡々と説明した。そういえば、日本製のオーディオの定価と言えば○9.800円という設定のものが多かった。59,800円とか49,800円とか・・・

 Paoさんは「何年前のCDプレーヤーだ・・・今年が2020年だから37年も前か・・・ということは俺が26歳か・・・若かったな・・・その頃は・・・」とちんぷんかんぷんなことを呟いていた。

 「そうですか・・・パイオニアでしたか・・・メカメカしさを上手く処理していて、精悍ないでたちですね・・・1983年と言えば本当にCD黎明期ですよね・・・そのためかメーカーの力の入れようが形に表れていますね・・・CDという新しい技術に対する期待感といったものが、このCDプレーヤーからはオーラとして発せられている感じですね・・・」と私はGTラックの下段に密やかに佇むCDプレーヤーを見て、感想を漏らした。

 3台の一体型CDプレーヤーと1台のプリメインアンプ、そして小型の2ウェイスピーカーという構成のEnsembleさんのシステムは確かに珍しいと言える。

 普通に考えると「3台のCDプレーヤーは要らないだろう・・・1台で十分なはず・・・」ということになるのであるが、それぞれに実に個性的なCDプレーヤーで、その存在意義をしっかりとその造形美から主張しているように感じられた。

 YBA Classic3 Σは先日Paoさんのところで聴かせていただいたが、Ensemble DirondoとPioneer P-D70は見るのも聴くのも初めてということになる。

 しばしの雑談タイムの後、私とPaoさんは3人掛けのソファに座って、そしてEnsembleさんはその後ろの小さなダイニングテーブルに付属するダイニングチェアに腰かけて、オーディオタイムとなった。

 まずは、Ensemble Dirondoから聴かせていただいた。YBA Classc3 Σ同様トップローディングタイプのCDプレーヤーである。

 Classc3 Σが左上面にCDをセットし、蓋は左右にスライドするのに対して、Dirondoは右上面にCDをセットする。蓋は前後にスライドし、その蓋には指で掴める小さな取っ手が付いている。そしてその取っ手がメーカーのロゴの形になっている。小さなところまで神経が行き届いている造形である。「さすがスイス製・・・」と妙に感心しながら見ていた。

 EnsembleのCDプレーヤーとプリメインアンプはスイス製であるが、同じスイス製のGOLDMUNDとはそのテイストが大きく異なる。GOLDMUNDがいかにもスイス製らしく「繊細にして冷徹」といった印象を受けるのに対して、Ensembleの製品からは「繊細ではあるが、人の心を和ませる要素が含まれている・・・」と感じられた。

 CDがセットされた。かかったのは女性ボーカルである。Becki Bigginsというボーカリストである。この分野、私は全く疎い。全然知らないボーカリストであった。

 ピアノトリオをバックに演奏されるジャズボーカルは、Ensembleさんのリスニングルームをたおやかに満たし、まだ夕方ではあるが、夜のジャズクラブに聴くものを連れて行ってくれた。2曲聴いた。

 続いてかかったのもジャズの女性ボーカルである。ボーカリストはStacey Kent。残念ながら全く知らない。このCDからもEnsembleさんの選曲で2曲を聴いた。

 Ensemble Dirondo、Ensemble Fuoco、そしてPawel Acoustics ELEKTRAという3ピース構成で奏でられるジャズボーカルは、実に耳に心地いいものであった。全てスイス勢で統一されているせいか、音の流れが滞りなくスムースに流れていく感じであった。

 とんでもなくSNが良いわけでもなく、とんでもなく細かな音情報が見えるように聴こえてくるわけでもないが、音楽の様相が実に自然でかつ艶めかしく聴こえてくる様は「一つの完成形だな・・これは・・・」と妙に納得しながら聴いていた。

 「すみませんね・・・・クラシックは全く聴かないんで・・・ボーカルもの、それも女性ボーカルがメインジャンルなんです・・・」とEnsembleさんは話されていた。

 「CDプレーヤーをYBAに換えてみましょか・・・」ということになり、プリメインアンプのセレクターノブが切り替えられた。
 
 そして、Classic3 Σの蓋が右にスライドされて、また別のCDがセットされた。Natalie Coleである。オーケストラをバックに華麗な音楽が流れた。このCDからも2曲が選ばれた。

 さらにもう一枚のCDがCD棚から取り出された。Sadeであった。さすがにSadeは知っていた。聴いたことのある曲が2曲かかった。

 Classic3 Σになると、音はよりカチッとした質感に変わった。メリハリがきっちりと出てくる。Sadeの軽快なリズムがスムーズである。

 同じ曲を聴き比べたわけではないので明確なことは言えないが、Classic3Σの方が表情が凛々しいと思われた。

 そして、最後はP-D70である。DirondoもClassic3 Σも決して新しいCDプレーヤーとは言えないが、P-D70と比べると2世代か3世代くらいは新しい。

 それらに比べるとP-D70は分が悪いと思えた。デジタル技術が確立されて間もない頃の製品である。「そのへんは、割り引いて聴いてあげないと・・・」と思いながら耳を傾けた。

 Ensembleさんが選んだCDは、Stanley Abernathy。メローなジャズである。トランペットが煌びやかに響いた。

 P-D70は他の2台のCDプレーヤーに比べるとさすがにレンジが狭い感じはあった。しかし、それは比べた場合のことで、このCDプレーヤーを単体で使い続けている分にはこれといった不満は出ないのかもしれない。

 「これまでに何回ぐらい修理されました?」という質問に「そうですね・・・覚えているだけで4回ですかね・・・機械も長く使い続けていると愛着のようなものが湧いてきますよね・・・あと数年で40年ですからね・・・性能面では劣っている点もあるのですが、手放せなくて・・・」とEnsembleさんは答えてくれた。

 最後にかかったCDは、Joss Stone。こちらはアメリカの都会の雰囲気である。種々雑多な人種が足早に行きかうアメリカの都会の空気を思わせる音楽である。

 やはり2曲が流れた。Pioneer P-D70は40年近く前のCDプレーヤーである。P-D70が発売された1983年といえば、時代はやがてバブル経済に突入していく「バブル前夜」である。

 そう思うと、「P-D70の表情は華やかであり、エネルギーに溢れている・・・」そんな風に見えてきた。

 空前の好景気、土地や株価の高騰・・・湯水のようにお金が使われた時代の匂いがかすかにするような気がした。

 最後にかかった曲は「A Man's World」という曲であった。ソウルフルな曲である。バックの演奏もアレンジも実に都会的で粋である。

 「粋」・・・そう「粋」である。Ensembleさんのお宅にシステムは実に「粋」である。「粋」そのもののようなオーディオシステムである・・・そんな風に感じながら、その曲を聴いていた。  



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