2020/5/26

5190:つづら折り  

 「STAY HOME!」が声高に叫ばれるようになってZwiftは参加人数がおそらく劇的に増えたはずである。

 テレワークの影響か、毎日のようにZwiftでどこかしらのコースを走ったりレースなどのイベントに参加しているチームメンバーも増えた。

 私はというと仕事は従前どおりであるので、週に3回ジムで行っていたトレーニングをZwiftでのトレーニングに切り替えて行っている。

 Zwiftには様々なコースをフリーに走ったり、レースなどのイベントに参加する以外にトレーニングメニューがあり、私はそのトレーニングメニューの中から一つを選択してトレーニングする。

 スマートトレーナーを活用すると、トレーニングメニューで指定された出力がほぼぴったりと出る。さぼってケイデンスを下げると負荷が上がるし、逆にケイデンスを上げると負荷が下がる。その調整具合は絶妙である。

 最近人気が高まっているZwiftのコースでチーム内で話題となっていたのが「Alpe du Zwift」と呼ばれる山岳コースである。

 今日のバーチャルチームライドのコースにはその「Alpe du Zwift」が含まれている。斜度の厳しいつづら折りの坂道が延々と続く「Alpe du Zwift」はトライする者に苦難をもたらす。

 「Alpe du Zwift」の数多くのカーブには数字が振られている。カーブは全部で21個ある。最初のカーブには「21」。その後つづら折りをこなしていくとその数字は小さくなっていく。

 そのカーブに振られた数字がそれほど減らないうちに45分間の「まとめる」機能はタイムアップとなった。この先、頂上まではフリー走行ゾーンとなる。

 頂上まではまだまだ数多くのつづら折りをこなさないといけない。1時間ほどの時間ひどく重くなったクランクを回し続ける必要がある。

 「200ワットから220ワットぐらいで走ろう・・・それくらいの負荷なら最後まで維持できるはず・・・」と思いながら、厳しいヒルクライムコースに臨んだ。

 私のFTP(1時間出力できるパワー)は215ワットほどである。そのくらいの平均パワーで走りたいと思っていた。

 しかし、トレーニングメニューのように自動的に出力を調整してくれるわけではない。斜度が厳しくなればギアを軽くして、斜度が緩くなればギアを重くしなけらばならない。

 それが結構忙しい。スマートトレーナーは「ちょっとオーバーなんじゃない・・・」と思わず思ってしまうほどに斜度に敏感に負荷が反応する。

 一定の負荷でクランクを回し続ければ脚にかかる負担も和らぐが、ぐっと重くなったり、ふ〜と軽くなったりと想像以上に変化がある。「厳しくても斜度が一定であってくれれば・・・」と思わず思ってしまった。

 フリー走行ゾーンになったので、チームメンバーはその出力の高低に応じてばらけていった。私はなるべく出力を一定に保とうと苦心しながら、「Alpe du Zwift」のつづら折りをこなしていった。

 しかし、カーブの数字はすぐには小さくはならない。汗を顎から滴り落としながら一つまた一つと走り過ぎていくと、ようやくその数字が一桁台になった。

 脚の消耗度合いが激しくなってきた。200ワットの出力を維持するのがやっとといった状態で終盤へ向かった。

 ついに最後のカーブを曲がった。「1」という数字が「救世主」のように光り輝いて見えた。最後の踏ん張りで見晴らしが良くなった頂上付近を走り抜けた。ようやくゴールである。心底ほっとした。



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