2020/5/5

5169:滑空  

 二度の仕切り直しを経て、三度目のスタートをした。そのスタート時、すでに少々疲れていた。30分のショートトレーニング、さらに2度の中断を経てのスタートとなったからであった。

 バーチャルとはいえ集団走行はやはり気持ちのいいものである。ただし、実走と違いペースをぴったりと合わせるのは思っていた以上に難しい。

 他のアバターもたくさん走っているので、メンバーの間に多くの他のアバターが入り込んでくる。その他のアバターには様々な国の国旗が表示されている。

 スマホの小さな画面では、国旗は判別できるが、その下の名前が見えずらい。日本の国旗が表示されているのはチームメンバーだろうと思いながら付いていくとメンバー以外のアバターであったりもした。

 160ワット前後の出力でしばし走っていった。ZOOMでのオンライン通信には参加できないので、コミュニケーションはできないが、バーチャルチームライドは実際にロングライドしているような気にさせてくれる。

 しかし、三度目のスタートをして30分ほど経過した頃から脚がかなり疲れてきた。「結構脚がきついな・・・」そんなことを思いながら、画面の上部に表示される経過時間に時折視線を注いでいた。

 朝食にはトーストを1枚食したが、そのカロリーは30分間のショートトレーニングですでに使い切っている。

 ガソリンタンクの残量を示すメーターの針は限りなく「E」に近い位置にあった。「まずいなハンガーノックになりそう・・・」と思いながら、クランクを回し続けた。

 グループの後方でどうにかこうにか走り続けた。残り時間は確実に少なくなっていく。残り10分ほどはガソリンタンクには一滴もガソリンがない状態であったが、エンジンが止まっても滑空し続け、敵機であるメッサーシュミットを1機撃墜した「ダンケルク」のスピットファイアーのように滑空する感じでクランクを回し続けた。

 ようやく60分のミートアップが終わった。30分のショートトレーニング、2度の中断、そして60分のバーチャルチームライド・・・結局2時間近くクランクを回していたことになる。

 汗びっしょりであったので、急いで浴室に行きシャワーで汗を綺麗に流し去った。さっぱりしたところで脱衣コーナーに置いてある体重計で体重を計測した。

 表示された数値は「65.9」であった。もちろん一時的なものであるが、66kgを切るのは珍しい。その数値を見て力なく微笑んだ。

 「バーチャルチームライドの前にショートトレーニングをするのは今後は止めておこう・・・」そう思いながら、体を拭いた。 



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