2020/4/21

5155:禁止令  

 和田峠を下った。下りでは斜度の厳しさがよりはっきりと体感できる。サイコンには勾配を表示することができる。ゆっくりと和田峠を下りながら、その数値を目で追った。

 「15%」「17%」「19%」といった数値がちらちらと目に入ってくる。「きついよな・・・そう、ここ・・・ここで相当脚をやられるんだよな・・・やっぱりすごい斜度だな・・・」と変に納得しながら下りていった。

 路面が濡れていたので慎重にスピードをコントロールしながら下っていくと、2名のローディーが相次いで上ってきた。2名は呼吸が相当苦しそうであった。

 ゆっくりと右に曲がりながら下る激坂ポイントに差し掛かった。サイコンにはその勾配が「21%」と表示された。

 「これが一番厳しいポイントかな・・・」そう思いながらさらに下った。その激坂ポイントを少し過ぎた時、一人のローディーが上ってきた。外国の人であった。大柄で体重もありそうであった。

 「この先すごい坂が待っているけど、大丈夫かな・・・」と思いながら軽く会釈した。一瞬交わした視線には少し困惑の色が見て取れた。

 和田峠の上り口まで下り切った。この先陣馬街道は緩やかな下り基調である。少し走った道の右側に大きな枝垂桜の木があった。

 この辺りは平均気温が低いためか、ほぼ満開の状態を保っていた。「きれいだな・・・来週からはもう走れそうもないので、桜を愛でるのはこれが今年最後かも・・・」と思って、一旦止まった。

 ロードバイクをその木の手前に立てかけてスマホで写真を撮った。周囲に民家はなくちょっとした公園のようになっていた。

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 少しの時間、その桜を眺めた。春風が吹いていた。その風に淡いピンク色の桜の花びらが舞っていた。野鳥はキラキラとした鳴き声を響かせていた。

 わずかばかりの静かな時間を過ごしてから、帰路を急いだ。帰路はほぼ往路を逆になぞる形で進んだ。
 
 陣馬街道を走り、浅川サイクリングロードを走った。浅川サイクリングロードはいつもよりも人が多かった。

 爽やかな空気と景色を求めて家族連れが多く歩いていた。スピードを抑えて慎重に走った。甲州街道まで浅川サイクリングロードを走ってから、大和田橋を渡った。

 甲州街道を少し東に向かって走ってから、多摩大橋通りに入った。アップダウンを何度か繰り返していくと多摩大橋が見えてきた。その橋を渡った。

 ここまで来るともう帰路はわずかである。多摩大橋通りをさらに北上して五日市街道を越えた。やがて道は東大和市に入り、昼前には自宅に帰り着いた。
 
 妻からは「すぐにシャワーを浴びて・・・」との指示・・・結局、緊急事態宣言が解除されるまではロードバイクで走ってはいけないという「禁止令」が発布された。



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