2020/4/16
5150:39DA
グールドさんのリスニングルームの床に置かれていたのは、「オーディオショップ・グレン」の常設機器であったGOLDMUND MIMESIS39であった。
実は「オーディオショップ・グレン」に常設されているCDプレーヤーが最近換わった。新たに導入されたのはNAGRA CDCである。
長い期間、「オーディオショップ・グレン」の常設機器として活躍してきたGOLDMUND MIMESIS39とMIMESIS12のペアについては小暮さんはヤフオクで処分する予定だとと先日お会いした時には話されていた。
「オーディオショップ・グレン」では、MIMESIS39はトランスポートとして使われていたので気がつかなかったが、DAコンバーターも内蔵されているMIMESIS39DAであったようである。
その情報を聞きつけたグールドさんが、「ヤフオクで処分する前に一度自宅で聴いてみたい・・・」との申し出を小暮さんにしたようであった。
グールドさんはKRELLの一体型CDプレーヤーであるCD-DSPをお使いであるので、GOLDMUND MIMESIS39DAのみを送ってもらって、一体型CDプレーヤー同士の聴き比べを楽しまれていたようである。
「小暮さんからは、もしも気にいったら33万円で売るよ・・・と言われているんだよね・・・」とグールドさんは話されていた。
「33万円か・・・ちょうど良いくらいの価格ですね・・・」と私は応じた。MIMESIS39DAは1996年の発売である。
発売からすでに24年も経過している。決して新しい機器ではない。発売当時の定価は128万円でその当時としては最高級品であったと思われる。
それほど大きな製品ではなく、いたって一般的なサイズである。トップローディング方式のデザインは精緻な質感で、この当時のGOLDMUNDの研ぎ澄まされたようなデザイン力はとてもレベルが高い。その後2000年代に入ってくると徐々にそのデザイン力は低下していく。
ものとしての存在感はその大きさに関わらず大きい。手元に置いておくだけでも満足感が得られる数少ないオーディオ機器の一つである。
しかし、CDプレーヤー、プリアンプ、パワーアンプがほぼ同時期のKRELL製品で統一されているグールドさんのラインナップに加わるとなると話は違ってくる。
このMIMESIS39DAをMUSIC TOOL製の3段ラックの上段に設置すると、MIMESIS39DAだけがぽっかりと浮いてしまうような気がしないでもなかった。
まずは、いつものラインナップであるKRELLのトリオで2枚のCDを聴かせてもらった。グレン・グールドのピアノによるバッハのゴールドベルク変奏曲とマルタ・アルゲリッチのピアノによるショパンのピアノ協奏曲第1番から第1楽章を聴いた。
WILSON AUDIOのCUBからは、統一感のある音楽が流れてきた。薄味でぼんやりとした感じではなく、その表情はきりりとしている。
リスニングルームの広さは縦長の8畳ほどの広さである。どちらかというとニアリスニングに近い環境であるが、それが良い方向に作用して、しっかりとした質感の音である。
CD-DSPもトップローディン方式である。しかしそのデザインから受ける印象はMIMESIS39DAとはかなり違う。
透明のアクリル製の蓋が上部についていて、その蓋を手で上に上げてCDを入れ替える。その所作はアナログライクで個人的はとても好きである。
実は「オーディオショップ・グレン」に常設されているCDプレーヤーが最近換わった。新たに導入されたのはNAGRA CDCである。
長い期間、「オーディオショップ・グレン」の常設機器として活躍してきたGOLDMUND MIMESIS39とMIMESIS12のペアについては小暮さんはヤフオクで処分する予定だとと先日お会いした時には話されていた。
「オーディオショップ・グレン」では、MIMESIS39はトランスポートとして使われていたので気がつかなかったが、DAコンバーターも内蔵されているMIMESIS39DAであったようである。
その情報を聞きつけたグールドさんが、「ヤフオクで処分する前に一度自宅で聴いてみたい・・・」との申し出を小暮さんにしたようであった。
グールドさんはKRELLの一体型CDプレーヤーであるCD-DSPをお使いであるので、GOLDMUND MIMESIS39DAのみを送ってもらって、一体型CDプレーヤー同士の聴き比べを楽しまれていたようである。
「小暮さんからは、もしも気にいったら33万円で売るよ・・・と言われているんだよね・・・」とグールドさんは話されていた。
「33万円か・・・ちょうど良いくらいの価格ですね・・・」と私は応じた。MIMESIS39DAは1996年の発売である。
発売からすでに24年も経過している。決して新しい機器ではない。発売当時の定価は128万円でその当時としては最高級品であったと思われる。
それほど大きな製品ではなく、いたって一般的なサイズである。トップローディング方式のデザインは精緻な質感で、この当時のGOLDMUNDの研ぎ澄まされたようなデザイン力はとてもレベルが高い。その後2000年代に入ってくると徐々にそのデザイン力は低下していく。
ものとしての存在感はその大きさに関わらず大きい。手元に置いておくだけでも満足感が得られる数少ないオーディオ機器の一つである。
しかし、CDプレーヤー、プリアンプ、パワーアンプがほぼ同時期のKRELL製品で統一されているグールドさんのラインナップに加わるとなると話は違ってくる。
このMIMESIS39DAをMUSIC TOOL製の3段ラックの上段に設置すると、MIMESIS39DAだけがぽっかりと浮いてしまうような気がしないでもなかった。
まずは、いつものラインナップであるKRELLのトリオで2枚のCDを聴かせてもらった。グレン・グールドのピアノによるバッハのゴールドベルク変奏曲とマルタ・アルゲリッチのピアノによるショパンのピアノ協奏曲第1番から第1楽章を聴いた。
WILSON AUDIOのCUBからは、統一感のある音楽が流れてきた。薄味でぼんやりとした感じではなく、その表情はきりりとしている。
リスニングルームの広さは縦長の8畳ほどの広さである。どちらかというとニアリスニングに近い環境であるが、それが良い方向に作用して、しっかりとした質感の音である。
CD-DSPもトップローディン方式である。しかしそのデザインから受ける印象はMIMESIS39DAとはかなり違う。
透明のアクリル製の蓋が上部についていて、その蓋を手で上に上げてCDを入れ替える。その所作はアナログライクで個人的はとても好きである。