2020/3/25

5128:メッサーシュミット  

 チームメンバーと別れて、一人山伏峠を下り始めた。「重力」というものは強力なものだと、峠道を下っていると改めて思う。

 上りでは「じゅうりょく」から「う」を抜いて「呪力」と言いたくなるほどにヒルクライムに挑戦するローディーを苦しめるが、下りでは「充力」とばかりに、ロードバイクを加勢してその走行スピードを上げてくれる。

 下り道をひらひらと下って行った。ロードバイクで峠道を下っていると、実に身軽に感じる。それゆえか、脳内スクリーンには映画「ダンケルク」の空戦シーンが映像として浮かび上がることがある。

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 クリストファー・ノーラン監督は、映画「ダンケルク」の空戦シーンを撮影する際、極力CGを使わずに実際の戦闘機を使用した。

 それゆえ、スピットファイアやメッサーシュミットなどの戦闘機が飛び交う空戦シーンは実に自然で爽快感にあふれている。

 やはりCGはどこまでいってもやはり「にせもの」でしかない。本物の魅力に溢れている「ダンケルク」の空戦シーンは、それだけでも繰り返し飽かずに観ることができる。

 そんな「ダンケルク」に出てくるスピットファイアに、人馬一体となって、なりきったイメージも持ちながら「名郷」まで下った。

 「名郷」からの先の県道53号線は下り基調で山間を縫うように続いている。単独走で走るときは「安全運転」が大切である。脚に疲労がたまらない程度のスピードで走っていた。

 すると、メッサーシュミットのようにさっと右側をかすめていくロードバイクが1台あった。「ちょうどいい・・・」と思い、間合いを詰めすぎない程度に間隔を空けてついていった。

 結構速いペースであった。山王峠に向かう分岐点まで、そのロードバイクに引いてもらったので、平均スピードはそれなりに高速を維持できた。

 山王峠は、チーム内での「ミニバトル」に参戦するときには、その短い峠道を300ワットぐらいの高い負荷をかけて走っていくが、今日は単独なので260ワットぐらいの負荷で走った。

 山王峠を超えたあたりから風が結構強くなってきた。風はローディーにとって味方になることもあるが、邪魔になることのほうが多い。

 チームで走る場合には「高速ミニバトル」が繰り広げられる笹仁田峠では、かなり強力な向かい風となった。

 久しぶりに笹仁田峠を必死ではなく幾分流しながら走った。流しながらではあっても強い向い風がクランクをじんわりと重くさせていた。

 笹仁田峠を下りきったところにあるファミリーマートの前を通過する際、「一休みするかな・・・」とは思ったが、「いや、予定通りノンストップで行こう・・・」と思い直した。

 風は止まなかった。岩倉街道を走り切り、旧青梅街道に入った。天気が良く、暖かかったので、車の通行量は多めであった。

 旧青梅街道では車の渋滞の脇をすり抜けながら走った。瑞穂町、武蔵村山市そして東大和市と走った。

 道の上の標識に「東大和市」と書かれているのを目にすると、なんだか安心する。帰路もトラブルはなかった。自宅に帰りついて、サイコに表示された走行距離を確認すると102kmであった。



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