2020/3/21

5124:最先端  

 三連休の中日である今日は、昨日に続いて暖かい晴天に恵まれた。午後からOFF会の予定が入っていたので、午前中に近くに住む母を連れて父の墓参りを済ませた。

 父が亡くなったのは21年前の1999年であった。同じ年に下の娘が生まれた。その娘も現在大学3年生である。

 末っ子らしく甘えん坊で、小さな頃は私にすぐに抱きついてきたが、今では私がふざけてハグしようとすると、「まじで気持ち悪いからやめて!」と、どすのきいた声で怒られる。

 年月は確かに過ぎ去ったようである。時折心のなかで「神様・・・どうか時間を巻き戻してください・・・」と私が願ったとしても、ばちは当たらないはずである。

 もちろん、現実世界において時間を巻き戻すことはできない。時間はただただ前に進んでいくばかりである。しかもその経過スピードは上がることはあっても下がることはない。

 時間を巻き戻してほしいと心のなかで何度も願ったためか、我が家のリスニングルームでは、時間が逆回りに回転しているかのような現象が起きてしまった。

 オーディオを趣味とするようになった14年前には、最新のハイエンドオーディオ機器がリスニングルームに並んでいたのであるが、いつの間にか1950年代のスピーカーやアンプが主要なポジションを占めている。

 今日のOFF会の場所は、harubaruさんのリスニングルームである。harubaruさんは、私のように時の流れに竿挿して逆行しようとすることなどなく、現代の最先端オーディオを実践されていらっしゃる。

 近くにお住まいのK&Kさんとushiさんも御一緒であった。リビングルームも兼ねるリスニングルームはとても広く、22畳程の広さがある。天井高も3メートルと余裕があり、4名の人間がいても空間には十二分の余裕があった。

 システムの要であるスピーカーはB&W 800D3である。その高性能なモニタースピーカーを駆動するアンプは金田式のパワーアンプ。非常に堅牢な作りに巨大な出力菅が備わっている。

 プリアンプは同じく金田式のものと、Marantz model7の2種類をお使いである。

 送り出しはPCオーディオ。それも最先端仕様のMFPCである。PCオーディオに関する知識が皆無の私には「ディレッタ」や「ルーン」という単語が3名の方の間で飛び交っても、なんのことかさっぱり分からず「る〜ん、でぃれったい・・・」と心のなかで呟かざる得なかった。

 harubaruさんのお宅のシステムの最大の特徴は驚異的とも言えるSN比である。試しに耳をユニットの直ぐそばに近づけてみたが、「サ〜」という音が全くしない。

 ものすごく良好なSN比を背景に最先端のPCオーディオから繰り出されてくる音は、鮮度感が抜群で、ついさっきまで生け簀で泳いでいた鯵の刺し身のようにプリプリの食感である。

 試しに送り出しをエソテリックのCDプレーヤーに変えてみると、それはそれで耳馴染みの良い安心感のある音であるが、「ついさっきまで元気に泳いでいた感」はやはり薄らぐ。

 その他今日は覚えきれないほどの聴き比べ体験をさせてもらった。電流電送 vs 電圧電送、シングル vs プッシュプル、家庭用電源 vs 出水電気対策電源、そして金田式プリアンプ vs Marantz model7・・・・といった具合である。

 一番インパクトがあったのは金田式プリアンプ vs Marantz model7であろうか、model7になると、フィギュアスケートの採点で例えるならば、技術点は結構下がるけれど、芸術点は一気に上がるといった感じであった。

 実に盛りだくさんで、示唆に満ちたOFF会であった。拘りに拘り抜いたharbaruさんのシステムには、「最先端」が満載であった。

 そしてその「最先端」は、眩しいくらいに輝いていた。その魅惑的で誘惑に満ちた眼差しに、くらくらとしたのは、紛れもない事実である。

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