2020/3/16

5119:前菜  

 コンビニ休憩を切り上げて、JR青梅線に沿って9両編成のトレインは再び走り始めた。JR青梅線の駅をいくつか右手にやり過ごしていくと「将門」の交差点が見えてきた。

 この交差点を左折して少し下って橋を渡ると城山トンネルが見えてくる。まだ開通してからそれほどの年数が経っていない。小河内ダムに達するまでに幾つものトンネルを抜けていくが、この城山トンネルが最も新しいトンネルである。

 トンネルの中ではリアの赤い色のLEDライトとフロント白いLEDライトを点ける。小さなボタンを何度か押すとLEDライトは点滅モードになる。

 前を走るメンバーの赤いLEDライトの点滅を目にしながら、薄暗いトンネルの中を走っていった。城山トンネルは中間地点までは緩やかな上りで、中間地点を通過すると緩やかに下る。

 城山トンネルを皮切りに幾つかのトンネルを抜けていった。ぺースは「トレーニングモード」であった。リーダーが先頭を引いていたのでペースはしっかりとコントロールされていた。

 このまま奥多摩湖を堰き止めている小河内ダムまで到着するのであろうと想定しながら走っていったが、小河内ダムまでのトンネルが残り少なくなった時、ペースがぐんと上がった。

 「やっぱり、こうなるの・・・」という感じで皆もクランクを回すペースを上げた。ペースが上がったので、隊列はばらけて縦に長くなった。

 最後の中山トンネルを抜けると左手に小河内ダムの排水設備が見えてくる。ゴール地点は近い。最後の踏ん張りでクランクをハイペースで回し続け、「前菜」であるはずであった小河内ダムまでのヒルクライムコースを走り終えた。

 呼吸を整えてから、奥多摩湖の湖畔まで移動した。天気は良かった。湖の向こう側に広がる山の頂上付近は昨日の雪で白くなっていた。

 その景色はとても美しい。少し幻想的ですらあった。皆自分のロードバイクを撮影ポイントに移動してスマホで写真を撮っていた。 

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 残雪のために白くなった山頂をバックにした湖の景色は素晴らしかった。ここでUターンするのであれば、その魅惑的な景色を目で楽しむだけで済むのであるが、これからあの山頂方面へ上っていく我々にとっては、「寒いだろうな・・・」という現実的な不安感も頭をもたげてきた。



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