2020/3/13

5115:対照的  

 国産コンパクトカーを代表するトヨタ ヤリスとホンダ フィットが共に先月フルモデルチェンジされ発売が開始された。

 両者共にかなり気合いのはいったモデルで、これまでの国産コンパクトカーのクオリティーを一気に引き上げる車になっているようである。

 まだ、どちらも実際に試乗したわけではないが、インターネット上にあがつてくるインプレを確認すると、その性格はかなり対照的なもののようである。

 それはエクステリアデザインにも端的に表れている。ヴィッツ改めて国際的な名称に統一したヤリスは、外観からも獰猛でアグレッシブな様子が窺える。

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 実際の走行感もその外観同様のアグレッシブさで、運転席に座る人間にとってはかなりFUN TO DRIVEな車に仕上がっているようである。動画サイトに紹介されいる試乗の様子を見ると、ドライバーが思わず「気持ちいい・・・」とつぶやくシーンを何度か目にした。

 「そうなんだ・・・」と好奇心が刺激された。トヨタの車、特にコストの制約が厳しいコンパクトカーにおいては、「この程度なんですが・・・コストの問題がありまして・・・」と言い訳をされているような乗り味のものがほとんどであった。しかし、新しいヤリスは違うようである。

 デザインという点に関しては、エクステリアもインテリアも、トヨタらしいセンスの悪さが充溢しているが、乗り味が良いのであれば、そういった欠点は相当に相殺されて、おつりがくる可能性がある。

 一方ホンダ フィットは、その外観からも運転席に座る人間だけでなく助手席や後部座席に座る人間にも優しく思いやりに溢れた車であることが窺える。

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 ホンダのデザインはガンダムチックな造形で統一されていたようであるが、このフィットはその範疇から大きく逸脱した造形である。

 個人的な好みからすれば、この新しいデザインの方向性は歓迎したい。ごちゃごちゃとした感じがなく、プレーンでスマート、しかも女性受けするかわいらしさも兼ね備えている。

 それはインテリアも同様であり、さらに視界の広さ、車内の空間の広さなど、ファミリーカーとしても十二分な資質を備えている。
 
 その走りは、インプレ動画を見ると、上質でスマートなもののようである。ドライバーが「超・・・気持ちいい・・・」と思わず漏らすようなことはないかもしれないが、「うん・・・うん・・・」と心の中でうなずけるだけのクオリティーは持っているようである。

 この両者、「きっと、フィットのほうが売れるだろうな・・・」と個人的には予想している。家庭の財布を握っているのは奥さんのほうが多い。奥さん受けするのはあきらかにフィットである。となると売れる台数だけを比べるとフィットが勝つと思われる。

 ヤリスはどちらかというと男性受けしそうである。コンパクトカーは若者向けであることが多いが、このヤリスはおじさん受けもしそうである。

 たとえば、子供たちが大きくなり独立して、ミニバンである必要性のなくなった年齢層のおじさんなどにも受けそうである。

 「デザイン的にはフィット、FUN TO DRIVEではヤリス・・・」そんな感じであろうか。新たな事務所の営業車として、どちらかを迎えたいところであるが、7名のスタッフのうち1名しか営業車を使わなくなった現在においては、その動機が薄れていってしまっているでの、今一つディーラーに電話して試乗予約する気になれないところである。



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