2020/1/21

5063:北ルート  

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 子ノ権現まで上るルートには二つある。バイクルプラザRTではいつも「北ルート」を上る。「チャリダー」で紹介された「南ルート」の方が有名であるが、「北ルート」もやはり激坂である。

 上る距離は3kmほど。所要時間は私の脚力だと16分半ほどかかる。平均斜度は10%ほどである。「南ルート」ほどの超激坂ではないが、「北ルート」もゴール手前300mは斜度がぐっと厳しくなる。

 「平均パワーは240ワットから250ワットぐらいで頑張ろう・・・前半で脚を使いすぎないように・・・最後が厳しいからな・・・」そんなことを思いながらスタートした。

 スタート時の路面の状況は良く、「これなら大丈夫そうだ・・・」と安心していた。序盤はゆっくりと入り、徐々に負荷を上げて250ワットまで上げた。

 やがて一人のメンバーがハイペースで前に出ていった。「頑張っているな・・・これについていくと脚がもたない・・・」と私はペースを維持して、サイコンに表示される「10秒平均パワー」の数値を眺めていた。

 呼吸が余裕がなくなってきた。スタートからの平均パワーは240ワット台の数値であった。「後半は250ワット前後の負荷で、どうにかゴールまで走りたい・・・」と、重いクランクを回し続けた。

 ヒルクライクルートの半分ほどを走り終えた時であった。視界の先には白いエリアが・・・残雪である。道路のほぼ全面を覆っていた。

 トルクをかけないようにしてゆっくりとやり過ごすという選択肢もあるが、後輪が空転して落車する危険性が高い。

 私はその残雪の前でロードバイクを止めた。そして、降りて押すことにした。しばし押していくとようやく残雪エリアを抜けた。

 またアスファルトの「黒のエリア」に出たので、ロードバイクに乗ろうとした。しかしクリートがペダルに嵌まらない。
 
 クリートの隙間に雪が入り込んで圧縮されてしまい、何度が足踏みしてクリートから雪を落とそうとしたが、なかなか雪が落ちない。

 埒が明かないので、クリートが嵌まらない状態でロードバイクを走らせた。足元が不安定であるので力が入らない。

 そんな状態でしばし走ったが、また白いエリアが出現した。やはり落車の危険があるのでここもロードバイクを押して通りすぎた。

 残雪エリアを通りすぎてから再度サドルに跨った。やはりクリートは嵌まらない状況であった。ゴール近くになってリーダーの奥さんがカメラを手に声援を送っていたが、その先にも残雪エリアがゴールまで続いていた。

 ここもロードバイクから降りて歩いた。残雪エリアは凍結している部分もありとても滑りやすい。慎重に押して歩いた。

 ようやくゴールした。スタートした時は「ゴールまで走れそうだ・・・」と楽観的な見通しを持っていたが、現実はそうは甘くなかった。

 少し残念ではあったが、記憶に残る子ノ権現ヒルクライムとなった。ゴール地点は日差しに溢れていたので、その陽光を浴びていると暖かさすら感じた。

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