2020/1/24

5066:コンデンサー  

 オーディオ機器は長年使っていると修理が必要になることがある。なので、メンテナンスが可能かどうかはとても重要な要素である。

 特に我が家のリスニングルームで活躍しているようなヴィンテージオーディオと呼ばれる古いオーディオ機器などはメンテナンスが必要となることがとても多い。

 我が家のアンプは、プリアンプがMarantz Model7でパワーアンプがMarantz Model2である。どちらも1950年代に設計されたものである。

 これらの古いアンプはこれまでに何度も入退院を繰り返してきた。ようやく安定してしてきたところである・・・と言っても昨年1年間の間にどちらも1回は入院した。

 ヴィンテージアンプのメンテナンスでお世話になっているのが、埼玉県ふじみ野市にある「響工房」である。

 とても小さな工房で一人で切り盛りされている。そのHPには「銘機を使うためには、しっかりしたメンテナンスが必要です。 海外・国産の銘機を完全修理 。」と謳われている。

 確かにMarantz Model7もModel2も「銘機」と言っていいであろう。60年以上前に設計製造された古いオーディオ機器であるが、未だに愛用者も多い。

 特にMarantz Model7は、ヴィンテージオーディオの分野におけるプリアンプとしては一番人気のあるモデルかもしれない。

 しかし、一括りにModel7と言っても、製造されたから何度もメンテナンスを受けているはずななおで、その過程において使用されたパーツによって、その音については大きく異なってくるケースがある。

 さらに製造時期によってもともと使われているパーツが異なっていたりする。一般的に初期に製造されたモデルの方がパーツ類も良いものが使われていて、販売価格も高かったりする。

 特に最初期の頃に製造されたものは、フロントパネルの色合いがゴールドで、華やかである。その後フロンパネルはシルバーに変わっていく。どうして色を変えたのかは分からないが「黄金色」に輝くフロントパネルは最初期モデルの特徴である。

 さらにウッドケースに入っていると目につくことはないが、本体のシャーシの色合いが最初期モデルは渋いグリーンである。

 これも、最初期以外はグレーの入った茶色に変わっていく。こういった最初期型の仕様のModel7はコレクターモデルとして非常に高値で販売される。「希少性」が価格を押し上げるのである。

 残念ながら私が所有しているModel7はそういったコレクターアイテムとして高値で取引される最初期型ではない。

 フロントパネルはシルバーでシャーシはグレーの入った茶色である。ただし、ボリューム部品が日本製のものに変わってしまう「後期型」ではなく、おおまかに「初期型」と呼ばれる世代のものである。

 製造されてからの年数を考えるととても綺麗な躯体である。私の手元に来るまでの間に所有されていたオーナーが非常に大切に扱っていたことが分かる。

 そのModel7であるが、具合が悪くなったわけではないが近いうちに「響工房」に持ち込む予定である。

 実は探していたコンデンサーが見つかったのである。WEのもので402Cという品番のものである。402Cはインターネットなどで検索すると幾つか見つかるのであるが、その数値が合うものはなかなかなかった。ようやく見つけて2個を購入した。それが自宅に届いたので、コンデンサーの交換作業を依頼する予定である。

 コンデンサーは消耗品である。長年視界続けていると容量が減ってきて絶縁不良が起きる。そこで新たなものに取り換えるのであるが、そのコンデンサーによって音に大きな差があるのである。

 あくまでオリジナルである「バンブルビー」にこだわる人もいれば、「ブラックビューティー」などの代替品で十分という人もいる。メンテナンスにもいろんな流儀があるのである。

 私はパーツが見つかれば、WE系のコンデンサーに変えている。WE系の古い時代のパーツは精度が高い。信頼感があるのがその理由である。「オリジナル重視派」からすると、「本来のModel7ではなくなる・・・」と揶揄されてしまうかもしれないが・・・ 

2020/1/23

5065:レンタカー  

 2ケ月に1回、長野県にある顧問先に向かう。1月は積雪の可能性が高いので、4WDでスタッドレスタイヤを装着したレンタカーを借りる。

 事務所の近くにあるトヨタレンタカーで借り受けたのはトヨタ カローラ ツーリングであった。Cセグメントに属するステーションワゴンである。

 このセグメントに属する国産車と言えば、マツダのマツダ3がクラスレスな質感の高さから人気を博しているが、昨年フルモデルチェンジされたカローラ ツーリングの出来はどうであろうかと、興味を抱きながら乗り込み、約300kmを走った。

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 エクステリアデザインは、最近のトヨタらしくアグレッシブな造形となっている。この造形に関しては賛否両論あるであろうが、今の時代やはり目立つことが大切なのである。かなり「クセ」の強いフロントフェイスは、一目で「カローラ」と分かる主張の強さがある。

 乗り込んだ際に「おやっ・・・」と思ったのはドアの締まる際の音である。安っぽい音がしない。「ばふっ・・・」というような高級車のような音とはやはり違うが、チープさは随分と軽減していた。

 インテリアデザインに関してはお世辞にもセンスが良いとは言えないものであった。むやみに存在を主張する大きな純正ナビ画面などに象徴されるように、やっつけ的な雑さが感じられた。

 フットブレーキを踏んだ状態でエンジンスタートボタンを押してエンジンを始動させた。しかしハイブリッド車であったのでエンジン音はしない。モーターが回る「ウィーン」という音が静かに耳に届いただけであった。

 アクセルを少し踏みこんで車を緩やかに発進させてもまだエンジン音はしない。駐車場から一般道に出るとようやくエンジン音がし始めるが、その音はとても穏やかである。遮音もしっかりと対策されているようであった。

 そして、その乗り味であるが「これがカローラか・・・」と疑いたくなるような滑らかでかつしっかり感のあるもので、足回りのセッティングに関してはかなり気合を入れて開発されたようである。ステアリングに関してもすっきりとした味わいで不満感を感じることがなかった。

 実は昨年の1月にもレンタカーを借りた。その時は「カローラ フィールダー」という名前で、モデルチェンジ前の旧型のモデルであったが、その時の印象と比べると随分と良くなっている。

 「あれっ・・・かなり良い車だな・・・」と少々驚いた。一般道での低速走行時においても、また高速道路での高速巡行でも、その印象は変わらなかった。

 「カローラも頑張っているな・・・」昨年マツダ3に試乗してみて「国産車も頑張っているな・・・」と感心したが、今日もまた認識をあらたにした。 

2020/1/22

5064:参拝  

 ゴール地点は子ノ権現の参拝者のための広い駐車場になっている。しかし、残雪のため車が上がってこれないので駐車場に車の姿はなかった。

 リーダーの奥さんが運転してきたサポートカーもゴール手前の残雪エリアを走破できずに、その手前で停まっていた。

 そのため、駐車場の一角で昼食休憩をするためのブルーシートと、リーダーの奥さんお手製の豚汁が入った鍋とそれを暖めるガスコンロを車から下ろし、運んでくる必要があった。

 駐車場にはがらがらであったので、日当りの良い場所を選んでブルーシートを敷いた。そこに座ってコンビニで買ってきた昼食と熱々に暖められた豚汁を皆で堪能した。この豚汁は「命の豚汁」を個人的に命名している濃厚でコクのある味わいがうれしい豚汁である。

 今年の豚汁も例年通り実に美味であった。陽光はたっぷりで冷たい風は吹いていなかったので、寒くはなかった。

 おにぎりを三つと、暖かい豚汁を胃袋の中に次々に納めていくと、なんだがゆったりとした気分になった。

 昼食休憩の後は、参拝である。子ノ権現は足腰の守護にご利益があるので、ロングライド時の事故がないことを願うとともに、6月に行われるMt.富士ヒルクライムでの自己ベスト更新を静かに願った。

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 本殿の脇には巨大なわらじと下駄のオブジェが置かれている。ここが撮影ポイントである。その前にLOOK 785 HUEZ RSを立てかけて記念撮影をした。

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 本殿の裏手の高台には鐘楼と見晴らし台がある。鐘は自由についていいようであったので、1回ついた。美しい音色で響き、長い余韻が徐々に薄らいでいく様はなんだか神妙な心持にしてくれる。

 見晴らし台からははるか彼方にスカイツリーがぼんやりと小さく見えていた。「あれがそうかな・・・」といった程度のぼんやりさであった。

 参拝を終えて帰路につくことになった。帰りは「南ルート」を下る。下り始め300mぐらいは凄い斜度であるので後輪が浮くのではないかといつも恐くなる。

 私は子ノ権現の「南ルート」に関しては下りばかりで上ったことはない。メンバーのうち何名かは南ルートを上っている。私も一度くらいは話のネタに上ってみたいと思っている。

 南ルートを下り切って県道に出た。その後山王峠と笹仁田峠での恒例のミニバトルにも参戦した。皆、子ノ権現では脚を使い切らなかったので、いつもよりもハードなミニバトルになった。

 笹仁田峠を下っていったところにあるファミリーマートで最後の短い休憩をした。サポートカーの荷室からリュックを取り出して背中に背負った。

 今年の「初詣ラン」は子ノ権現ヒルクライムコースの残雪というちょっとした障害はあったが、参拝を無事に終えることができた。そのご利益があること信じて今年も前に進もう。

2020/1/21

5063:北ルート  

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 子ノ権現まで上るルートには二つある。バイクルプラザRTではいつも「北ルート」を上る。「チャリダー」で紹介された「南ルート」の方が有名であるが、「北ルート」もやはり激坂である。

 上る距離は3kmほど。所要時間は私の脚力だと16分半ほどかかる。平均斜度は10%ほどである。「南ルート」ほどの超激坂ではないが、「北ルート」もゴール手前300mは斜度がぐっと厳しくなる。

 「平均パワーは240ワットから250ワットぐらいで頑張ろう・・・前半で脚を使いすぎないように・・・最後が厳しいからな・・・」そんなことを思いながらスタートした。

 スタート時の路面の状況は良く、「これなら大丈夫そうだ・・・」と安心していた。序盤はゆっくりと入り、徐々に負荷を上げて250ワットまで上げた。

 やがて一人のメンバーがハイペースで前に出ていった。「頑張っているな・・・これについていくと脚がもたない・・・」と私はペースを維持して、サイコンに表示される「10秒平均パワー」の数値を眺めていた。

 呼吸が余裕がなくなってきた。スタートからの平均パワーは240ワット台の数値であった。「後半は250ワット前後の負荷で、どうにかゴールまで走りたい・・・」と、重いクランクを回し続けた。

 ヒルクライクルートの半分ほどを走り終えた時であった。視界の先には白いエリアが・・・残雪である。道路のほぼ全面を覆っていた。

 トルクをかけないようにしてゆっくりとやり過ごすという選択肢もあるが、後輪が空転して落車する危険性が高い。

 私はその残雪の前でロードバイクを止めた。そして、降りて押すことにした。しばし押していくとようやく残雪エリアを抜けた。

 またアスファルトの「黒のエリア」に出たので、ロードバイクに乗ろうとした。しかしクリートがペダルに嵌まらない。
 
 クリートの隙間に雪が入り込んで圧縮されてしまい、何度が足踏みしてクリートから雪を落とそうとしたが、なかなか雪が落ちない。

 埒が明かないので、クリートが嵌まらない状態でロードバイクを走らせた。足元が不安定であるので力が入らない。

 そんな状態でしばし走ったが、また白いエリアが出現した。やはり落車の危険があるのでここもロードバイクを押して通りすぎた。

 残雪エリアを通りすぎてから再度サドルに跨った。やはりクリートは嵌まらない状況であった。ゴール近くになってリーダーの奥さんがカメラを手に声援を送っていたが、その先にも残雪エリアがゴールまで続いていた。

 ここもロードバイクから降りて歩いた。残雪エリアは凍結している部分もありとても滑りやすい。慎重に押して歩いた。

 ようやくゴールした。スタートした時は「ゴールまで走れそうだ・・・」と楽観的な見通しを持っていたが、現実はそうは甘くなかった。

 少し残念ではあったが、記憶に残る子ノ権現ヒルクライムとなった。ゴール地点は日差しに溢れていたので、その陽光を浴びていると暖かさすら感じた。

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2020/1/20

5062:天目指峠  

 多摩湖の堤防を渡り終え、その向こう側にあるコンビニでトイレ休憩をした。その後、所沢市内のアップダウンのあるコースを走った。

 「北野天満宮」の交差点を左折して、緩やかな上りがだらだと続く県道を走っていった。天気が良かったので、「これなら子ノ権現も大丈夫かな・・・」と楽観的な空気がチーム内に広がっていた。

 国道16号を横切って「栗原新田」の交差点を右折した。飯能方面へ向かって走っていった。やがて道は飯能市内に入った。

 そして県道70号に向かって左折してしばし走ると、「四里餅」で有名な大里屋 本店の建物が道の左側に見えてきた。

 昨年まではここで止まって「お年賀」である四里餅を食べたが、今日はそのすぐ先にあるセブンイレブンまで行ってから、食べることになっていた。

 大里屋 本店の前を通りすぎて少し行くと真新しいセブンイレブンがあった。その駐車場に入っていきフェンスにロードバイクを立てかけた。

 子ノ権現で食べる予定のおにぎりを3個購入した。サポートカーの荷室に積ませてもらっているリュックにそのおにぎりを入れた。

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 そして、恒例の「四里餅」の分配タイムとなった。小判のような形の「四里餅」は例年通りの美味しさであった。

 今年は子ノ権現の前に「天目指峠」を越えるコースを選択した。四里餅でエネルギー補給をして、その峠を目指した。

 しばし走っていくと県道70号から右に入る地点が見えてきた。その分岐点で井戸端会議をしているおじいちゃん・おばあちゃんにこの先の道の積雪の具合を確認した。

 その返答は「融雪剤がしっかりと撒いてあるからだいじょうぶだ〜」というのんびりとしたものであった。

 そして、長い隊列は天目指峠を目指して走り始めた。天目指峠の峠道は斜度が厳しい。脚を使いすぎないように「温存モード」でゆっくりと走っていった。

 路面は融雪剤の効果があって、濡れてはいたが積雪で道が閉ざされることはなかった。その代りというか、木々に残っている雪が陽光に照らされて溶け落ちてきた。稀にその直撃弾を受けることがあって冷たい思いをしながら走っていった。

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 木々に積もった雪が陽光に照らされている様子はどこかしら神々しいものがあった。その景色を眺めながらゆっくりと峠道を上っていった。

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 ようやく天目指峠の頂上にたどり着いた。峠の道標にLOOK 785 HUEZ RSを立てかけてスマホで写真を撮った。

 天目指峠は「あまめざすとうげ」と読む。何となくロマンチックな名前である。しかし、いつも子ノ権現へ向かう中継点という存在であり、真剣に走ったことはない。少しもったいない気がした。

 天目指峠の向こう側に下りていった。途中公衆トイレがあるので一旦止まってから、さらに下った。すると見慣れた子ノ権現の上り口が見えてきた。

2020/1/19

5061:初詣ラン  

 子ノ権現は足腰にご利益があると有名である。そのためバイクルプラザRTでは1月の第3日曜日に子ノ権現への「初詣ラン」を行うのが恒例となっている。

 しかし、前日の土曜日に雪が降った。平野部は積もることはなかったが、山間部には結構積もったようで、標高の高い山間部にある子ノ権現の周囲は5cmの積雪があったもようである。

 子ノ権現へのルートには2種類ある。チームでいつも走るのは「北ルート」。BSで放送されている「チャリダー」で取り上げられて有名となった「南ルート」とは逆側のヒルクライムコースである。

 距離は3kmほどであるが、斜度がえぐい。特にゴール地点に近くなるほどに斜度が厳しくなり、チャレンジする者の心をばきっと折る激坂コースである。

 北斜面であるので一旦積雪があるとなかな溶けない可能性が高い。「大丈夫かな・・・」と心配していたが、初詣ランは予定通り決行となった。

 「行けるところまで行きましょう・・・」「もしも積雪で走れなければ、押して上がるか、途中で引き返しましょう・・・」ということであった。

 日曜日の天気予報は「晴れ」。前日の土曜日とは打って変わって素晴らしい天気に恵まれた。朝の7時にLOOK 785 HUEZ RSに跨って自宅を後にした。多摩湖の堤防から「武蔵大和駅西」の交差点まで下っていってから、多摩湖サイクリングロードに入った。

 冬の朝、東に向かって走っていくと、ちょうど向かう方向から太陽光が低い角度で照射される。そのため視界が悪くなる。そのまぶしい光に目を細めながら慎重に走った。

 路面は濡れていた。日影部分では表面がうっすらと白くなっていた。そこは避けて通った。20分ほど走っていくと集合場所であるバイクルプラザに到着した。

 今日はリーダーの奥さんが運転するサポートカーも付く。子ノ権現での参拝の時に使う防寒具とスニーカーの入ったリュックを、そのサポートカーの荷室に入れさせてもらった。

 集合場所であるバイクルプラザに着くと、必ず参加者リストに署名する。今日は名前を記入する横に「こし・つぶ」と書かれた欄があった。

 初詣ランでは必ず銘菓「四里餅」を購入して食べる。その四里餅にはこしあんとつぶあんの2種類あるので、どちらかを選ぶのである。

 リーダーの奥さんが車で先に大里屋 本店に向かい購入してくれて、休憩ポイントで配られるのである。

 私は名前を記入してから「つぶ」に丸を付けた。今日の参加者は11名であった。気になる「こし・つぶ」の比率は「こし」2人に対して「つぶ」が9名と、今年に関しては「つぶ」が優勢であった。

 11台のロードバイクの内訳はORBEAが5台、COLNAGOとLOOKが2台づつ、そしてFUJIとKuotaが1台づつであった。

 11名は長めの隊列を形成して走り始めた。天気は良く陽光が降り注いでいたので、路面は濡れていたが、凍結部分はそれほどなく、平地を走っている分には怖い思いをすることはあまりなかった。
 
 多摩湖サイクリングロードを抜けて多摩湖の堤防に向かう道を上った。結構速いペースであったので息が切れた。

 多摩湖の堤防からは遠くの山々が綺麗に見えていた。その山々はうっすらと白く雪化粧をしていた。それを見て「やっぱり山の方は白いか・・・」と思った。眺めている分には美しいがそこに向かって走っていくことを考えると、身が引き締まった。 

2020/1/18

5060:二兎  

 この時期らしい厳しい寒さであった。雨に混じって白いものもちらほらと空から落ちてきていた。明日はチームでの子ノ権現への初詣ランの予定があるが、子ノ権現の激坂参道は積雪・凍結のため走れないかもしれない。

 そんなことをぼおっと考えながら武蔵野線の電車に揺られていた。向かった先は津田沼駅である。今日は5年ぶりにDolonさんのお宅を訪れた。ハンコックさんと一緒であった。

 津田沼駅で昼に待ち合わせた。寒いので、昼食には駅の近くの韓国料理店に入り熱々の石焼系の丼を三人とも食べた。体内から暖まったところで、DolonさんのVOLVO V40に乗せていただきDolon邸に向かった。

 Dolonさんのリスニングルームはコンクリート系の住宅の2階にある。頑丈な構造で床もとてもしっかりとしている。リスニングルームはLDKも兼ねていて広々としている。

 美しい色合いのAVALON DIAMONDは、十二分な広さの空間をあてがわれて、心地良さそうにその部屋に鎮座していた。

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 前回お邪魔した時はDIAMONDを導入されたばかりの頃であったが、その後5年の年月が経過し、鳴らし込みも存分になされたはずである。

 デジタル機器が、一新されていた。dCS スカルラッティシリーズのフルラインナップが揃っていた。その様は壮観そのものである。さらにクロノスがマスタークロックとして採用されていて、その陣容は「最高峰」といえるものである。

 スカルラッテイシリーズはCDトランスポート、DAコンバーター、DDコンバーターそしてクロックの4つから構成されている。

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 豪華で華麗なその姿はオーディオマニアであれば、思わずうっとりと眺めてしまうものである。さらにジェフローランドの美しいアンプ郡がその隊列に加わるわけであるから、見ているだけでも満足感が高い。レコードプレーヤーはIMMEDIA。どれも精緻な高性能感に溢れた機器ばかりである。

 CDから聴かせていただいた。津田沼駅から短い時間であったが、VOLVO V40に乗せていただき、「VOLVOも随分と質感が上がったな・・・」と感心したが、DIAMONDから発せられた音の印象は「これは、VOLVOというよりもPorscheというべきものかもしれない・・・」と思ってしまった。

 漲る高性能感がぎゅっと凝縮されている。それは細部に到るまで見事に浸透していてムラがない。突き抜けた高性能故のバランスの崩れがないので、高い次元での爽快感が、長く続く。

 長い距離のヒルクライムレースをロードバイクで走っていると、ある一定の時間、脚の回りが良くなり心臓と呼吸と脚の筋肉が上手く連携することがある。そんなグッドコンディションが、ずっと継続しているような感じである。

 もちろん、私の場合そんなグッドコンディションはやがて雲散霧消してしまい、厳しい坂を相手に苦しい時間を嫌という程味わうことになるのであるが・・・

 アナログタイムに移行しても、そのじっくりと味わいたくなる爽快感は変わらずに、アナログらしいコクも加わり、益々システム全体の熟成度合いの高まりが感じられた。ハンコックさんも極上のAVALONを心から堪能されているようであった。

 コーヒーブレークの後、ハンコックさんが持参されたJAZZの貴重なレコードを聴き、さらにその後私が持参した3枚のクラシックのCDを聴かせていただいた。

 ベートーベン ピアノ協奏曲第2番第1楽章(ピアノはアルゲリッチ)。白井光子のメゾソプラノでブラームスの歌曲集から3曲。そしてラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番第1楽章(ピアノはブニアティシヴィリ)が、AVALON DIAMONDから華麗に奏でられた。

 それら全てが、オーディオ的な高性能感と音楽的な充足感のバランスが実にしっくりとくる地点で平衡を保っていた。このバランス感覚は実に貴重である。

 「二兎を追うものは一兎をも得ず・・・」という古い諺は、この清潔で広々としたリスニングルームにおいては、通用しないかのようであった。

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2020/1/17

5059:フローティングボード  

 ウェルフロートボードについては「ジークレフ音響が発明した特殊なバネを組み合わせた『フローティングシステム(ウェルフロート)』は、従来のボードとは全く異なる画期的なオーディオ機器保持システムである・・・」と紹介されている。

 営業文句とはいえ「音のストレスを取り除き音楽の純度を大きく高める事が可能な、素晴らしい製品・・・」という評価は気になると言えば気なる。

 先日我が家においで頂いたK&KさんとHarubaruさんは、ともにウェルフロートボードの愛用者である。

 K&Kさんのところでは、意外なことにサブウーファーの下にウェルフロートボードを敷いた時に一番良い効果があったとのことである。

 しかも低域よりも高域により良い変化が出たとのことである。オーディオは実際にやってみないと分からないことが多いが、これもその好例であったようである。

 さらにウェルフロートボードに使われている素材は2種類あるとのこと。その2種類、MDFとバーチを比較すると、やはりバーチの方が結果が良いことが多いようである。

 ちなみにK&Kさんのお宅ではレコードプレーヤーの下に敷くウェルフロートボードについて、MDFとバーチとで比べてみたそうであるが、バーチの方が印象が随分とよく、「その差を耳にしてしまうと、より価格の高いバーチのものを選択せざる得なかった・・・」と先日のイタリアンレストランでの食事会の時に話されていた。

 ウェルフロートボードは特殊なバネを利用したフローティングシステムのようである。さらに技術的なことはよく分からないが、Harubaruさんによるとそのバネに関してもさらなる技術革新があり、縦方向だけでなく横方向に対する振動にも効果があるものに刷新されたようである。

 「フローティング」というと、我が家のORACLEのレコードプレーヤーとCDプレーヤーはともにバネを利用したフロ−ティング機構を採用している。

 手で下に押すと縦方向にゆらゆらと揺れる。ORACLE Delphi6の前に使っていたLINN LP12もバネを利用したフローティング機構を採用していた。こちらも手で押すとゆらゆらと縦に揺れた。

 どちらもバネを回転させる具合によってフローティングのバランスをとる必要があり、その調整具合が音に与える影響度は、そのゆらゆらと揺れる軽妙さとは裏腹にとても大きかった。

 フローティングボードというと真っ先に頭に浮かぶのが「RELAXA」である。“磁気浮遊”という最もシンプルで、最も理想的なフローティングを実現するオーディオボードとして、オーディオファンから一時絶大な支持を得たSAPのオーディオボードである。

 「RELAXA」は何種類かあった。一時オーディオマニアの間では「やはりオリジナルの『1』が良いとか、良いのは『2』までで、『3』からは今一つ・・・」などと呟かれていた。

 その「RELAXA」の最新バージョンは「RELAXA530」である。価格は10万円を超える。かなりの高級品である。

 ウェルフロートボードもRELAXAも機構は異なるが、フローティングボードという点では共通している。

 我が家のORACLEはDelphi6もCD-2000もどちらもフローティング機構を採用しているが、さらにフローティングボードを加えると、より良い効果があるのであろうか・・・

2020/1/16

5058:交流会  

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 三連休の最終日はとても良い天気であった。この時期としては比較的暖かく、「小春日和」と評してもよい感じであった。

 絶好の行楽日和ともいえる貴重な休日・・・我が家の狭いリスニングルームにお二人のオーディオマニアの方が訪れてくれた。そのお二人はK&KさんとHarubaruさんである。

 一括りに「オーディオマニア」といってもその在り様は実に様々である。今日、8畳ほどの広さしかない(しかも妻のアプライトピアノが置かれているため実質的には6畳ほどの広さの)私のリスニングルームで会した3名も、それぞれのオーディオシステムの方向性がこれでもかというくらいにまちまちであった。

 それぞれが使っているスピーカーを比べてみると、その違いのほどが実によく分かると同時にその求めている音の質感の違いも分かり易いのかもしれない。

 我が家のTANNOY GRFは、英国オリジナルキャビネットにモニターシルバーが搭載されたものである。

 モニターシルバーは1953年から1956年頃まで製造されていたユニットで、その時代はまだステレオのレコードは発売されておらずモノラルの時代であった。

 それゆえ、我が家の2台のGRFは明らかに製造年が異なっている。その証拠に取り付けられているエンブレムがそれぞれ全く異なっている。

  K&Kさんが使われているスピーカーはLo-D HS-500である。「ヴィンテージ」と言っていいのかどうかは微妙である。

 1969年の発売であるから、けっして新しいとは言えない。どちらかというと古いスピーカーである。

 K&Kさんは、そのLo-D HS-500を6台もお持ちで、フロントにはスタックした合計4台のHS-500が配置され、リアには2台のHS-500がセッティングされいて、マルチチャンネル再生に取り組まれている。相当に稀有でマニアックな世界が展開されている。

 Harubaruさんがお使いのスピーカーは、B&Wの800D3。泣く子も黙るハイエンドスピーカーの雄である。

 そのハイスペックなモニタースピーカーを駆動するアンプは、金田式の真空管アンプとのこと。残念ながら金田式の真空管アンプについての私の知識はほぼゼロであるが、B&W 800D3はアンプに相当な負荷をかけるスピーカーのはず・・・そのスピーカーを鳴らしきるのであるから、「真空管アンプ」という古い概念を超えた存在なのであろう。

 送り出しは最先端のPCオーディオ。日進月歩のPCオーディオの世界・・・音が落ち着くことはなく、その進歩のテンポに合わせて音の様相もどんどんと変わっていくとのこと。

 そんな三者三様というか、一見まったく接点がないような印象すらうける3人のオーディオマニアであるが、「オーディオが好き・・・」かつ「音楽(メインはクラシック)が好き・・・」という共通項を持ち合わせているので、こうやって貴重な時間を使って「交流会」をすることになったのである。

 我が家はクラシックオンリーのヴィンテージ系・・・クラシック以外は聴かない。メインの機器は1950年代の古いもの・・・ということを理解してもらったうえで、最近お気に入りのCDやレコードを聴いていただいた。

 音楽の合間のオーディオ談議はとても楽しいものであった。さらに夕食の時間帯になったので、国分寺に車で移動して、私のお気に入りのイタリアンレストラン「ボンジョルノ」で食事をしたのであるが、そこでの様々な会話も実に楽しく有意義なものであった。

 「オーディオマニア」という存在自体が既に「絶滅危惧種」である現在、こういった交流会は実に貴重である。

2020/1/15

5057:ミニバトル  

 全員が走り終えたところで正丸峠の道標を前に記念撮影をした。ここでもう一つの選択をすることになった。

 それは、昼食休憩に立ち寄る場所に関するものであった。正丸峠の頂上にある「奥村茶屋」に立ち寄るか、あるいは山伏峠の途中にある「山伏ベース」に立ち寄るかという選択であった。

 どちらも魅力的であったが、結局前者を選択した。7名のメンバーは「奥村茶屋」の中に入っていって大きめのテーブル席に座った。

 7名のうち5名のメンバーは「正丸丼」を注文し、2名のメンバーは「肉うどん」を頼んだ。しばし談笑しながら、待っていると、頼んだものが順次テーブルに運ばれてきた。

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 正丸丼は豚肉を特製の味噌に絡めて炒めたものを暖かいご飯の上に乗せたものである。実に良い味わいである。

 じっくりと味わいながら、その正丸丼を胃袋の中に納めていった。奥村茶屋の中は暖房が効いていて暖かい。自然とお尻から根が生えてくる感じであった。

 しばしのゆったりとした時間を過ごしてから、帰路につくことになった。奥村茶屋から出るとその気温の差に思わず体がぎゅっと硬くなった。

 低い気温に峠を吹き抜ける強めの風が追い打ちをかける感じであった。体を強張らせながら正丸峠を下っていった。

 山伏峠の短い上り返しをこなして、名郷に向けて長い下りを下った。標高が下がってくると寒さも少しは和らいだ。

 帰路にはミニバトルポイントが二つある。「山伏峠」と「笹仁田峠」である。どちらも短い峠であるが対照的な二つの峠である。

 「山王峠」は斜度がきつい。上る距離が短いのでかなり高めの負荷で上る。序盤から300ワット超えるパワーをクランクにかけて走り、ゴール手前で競るとさらに高い負荷を脚に掛ける。

 今日は久々にミニバトルに参戦した。最後の追い込みでは400ワットを超える数値でラストスパートした。

 もう一つの「笹仁田峠」は斜度はが緩い。頂上手前で少し斜度が上がるが、緩やかな斜度を高速バトルが繰り広げられる。

 ここも300ワットほどの出力を維持しながら走っていくが、山王峠で脚を使いすぎたのか、今日は脚が重い。

 その重めの脚を回し続けて、ゆっくりと走ればそれほど厳しくはない笹仁田峠を息せき切らしながら走り切った。

 帰路のミニバトルにも参加できた。調子はだいぶ戻ってきた。来週の日曜日は子ノ権現への初詣ランである。「激坂四天王」の一角をしめる激坂コースである。体重の重い私は激坂が苦手であるが、調子が戻りつつあるので、どうにか頑張りたい。 



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