2019/12/14

5025:1週間  

 Marantz Model2の電源トランスがある場所の天板の上にSHAKTI STONEを1個置いてみた。奥行きが寸分違わないくらいにぴったりで、しつらえたかのようなジャストフィット具合であった。

 それを確認して「ここに置くように・・・」との『啓示』のように感じた。単なる偶然を何かしらの必然のように勘違いしてしまうのは、私の悪い性格の傾向の一つである。

 もう一つのSHAKTI STONEも手に取って、今度は左側のGTラックの下段に置かれているMarantz Model2の天板の上に置いた。当然こちらも奥行きのサイズがぴったりである。「必然・・・必然・・・」と意味もなく心の中で呟いた。

 さて、準備はこれだけである。「オーディオショップ・グレン」において、LEAK TL-10で試した時と同様な音の変化があるのであろうか・・・

 そのような好奇心で耳の鼓膜の感度を多少鋭敏にさせながら、先ほど聴いたばかりのシュターミッツの「2艇のヴァイオリンの為の協奏交響曲」の第1楽章を再度聴いた。

 TANNOY GRFから緩やかに放たれた音を耳は容赦なく捕獲して、脳内の聴覚中枢に連れて行った。そして、聴覚中枢が即座に下した判定は「春の音・・・」というものであった。

 SHAKTI STONEを設置しない状態での音が「秋、あるいは初冬の音・・・」であるならば、SHAKTI STONEを2台のMarantz Medel2の天板の上に設置した時の音は、冬の冷たい空気から柔らかい空気に変わり、生命の新たな息吹が吹き出し始める春の季節感を伴った音の質感であった。

 18世紀に活躍したマンハイム学派に属するシュターミッツが作曲した優雅な「2艇のヴァイオリンの為の協奏交響曲」を聴く限りにおいては、良い方向での変化があったと感じられた。

 しかし、これがマーラーの交響曲第5番第1楽章であればどうであろうか・・・あるいはブルックナーの交響曲第8番の第1楽章であればいかがなものであろうか・・・もしもこれらの曲を聴くならば「秋、あるいは初冬の音」がふさわしいのかもしれない。

 しかし、少なくとも今現在においてOracle Delohi6のターンテーブルの上で回転しているフランス製のレコードに関して言うならば、SHAKTI STONEを設置した状態での音のほうが好ましく感じられた。

 「これは導入すべきであろうか・・・導入すべきであろうか・・・」と心の中で独り言を繰り返した。

 値段は1個38,000円である。高いのか安いのか微妙な価格である。2個だと76,000円・・・やはり、けっして安いとは言えない。
 
 オーケストラの演奏にマカノヴィツキーとヘンデルによる2挺のヴァイオリンが奏でる華麗なメロディが重なった。「春である・・・春だ・・・生命力が『生』の方向にぐっと引っ張られ、心がざわつき、意味もなくウキウキする季節の音である・・・」マカノヴィツキー達のヴァイオリンはそういった印象を先ほどよりも強く提供してくる。

 私は、その「黒い石」をどうすべきか・・・「1週間以内には戻してください。」と小暮さんには念押しされている。残り1週間で結論を下そう。



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ