2019/11/29

5010:ベストバイコンポ  

 もう今はオーディオ雑誌を購入することはなくなったが、1990年代まだオーディオ機器が我が家に置かれていなかったころ、不思議とオーディオ雑誌を買って読んでいた。
 
 それは月刊誌「STEREO」である。経済的にも住んでいた賃貸アパートの空間的な制約からもオーディオシステムなど非現実的な時代であったが、空想を膨らませるためだけに購入して読んでいたようである。

 STEREO誌では年末が近づくと毎年恒例の企画として「ベストバイコンポ」が特集されていた。オーディオ評論家数名が部門ごと価格帯ごとに、推薦するオーディ機器に点数をつけて、もっとも「買うべき」オーディオ機器を選ぶというものであった。

 オーディオに関する知識が乏しかった頃、「そうだよね・・・やっぱりこれだよね・・・」と感心しながら熱心に拝読していた。

 プリメインアンプ部門でとても強かったのが、今はなき「Sansui」である。Sansuiと言えばAU-607シリーズが主力機種であった。

 モデル最初期のAU-607はモデルチェンジされるとAU-D607になり、さらにAU-D607Fになりといった具合に、モデルチェンジのたびに少しずつ製品名が変わっていった。最後のAU-α607NRAUまでAU-607シリーズは17代も続いたのである。

 モデル終盤ではシルバーフェイスになってしまったが、1991年発売のAU-α607DRまでは精悍なブラックフェイスが売りであった。

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 デザイン的にはモデル最初期のAU-607で既に完成していて、基本的にそのデザインを踏襲して大きく変えることはしなかった。

 その歴代AU-607シリーズは、STEREO誌でのベストバイコンポで常に1位を取っていたような気がする。

 アンプはSansui、スピーカーはDAITONEが強かったような記憶が残っているのである。CDプレーヤーはDENONが強かったか・・・

 そんなSTEREO誌の年末企画である「ベストバイコンポ」で1位を取ったCDプレーヤーとプリメインアンプとスピーカーを組み合わせたら、きっと良い音がするんだろうなと勝手に思っていた頃が、今となっては懐かしい。

 今年もきっと「ベストバイコンポ2019」をやるのであろう。12月の下旬には本屋さんの片隅に「ベストバイコンポ2019」が特集として組まれたSTEREO誌がひっそりと置かれるはずである。

 時折、まだ日本のオーディオメーカーが元気であった80年代、90年代の古いオーディオ機器をヤフオクで安く落札して一組のシステムを組んでみて、サブシステムとして聴いてみたいと思うことがある。それもきっと歳のせいであろう・・・



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