2019/11/24

5005:黒い石  

 「オーディオショップ・グレン」の店内に流れ出した音の質感は、安定感のあるもので、耳馴染みが良かった。

 LEAKは、MarantzやMcIntoshに比べてマイナー存在であるが、プリアンプであるPOINTONE STEREOもパワーアンプであるTL-10も実に良いアンプである。イギリス製らしく、質素で穏やかな外観をしている。

 VIVALDIのヴァイオリン協奏曲の第1楽章を聴き終えた。この段階で一旦針先を盤面から上げた。そして、例のものをLEAK TL-10のトランスの上に置いた。

 「SHAKTI STONE」の外観は少し怪しげである。こういった怪しげな見た目のオーディオアクセサリーは、時折見かける。しかし、小暮さんの説明によるとGe3のオーディオアクセサリーと違い「オカルト」ではないという。

 そして、同じレコードの最初の溝にortofon MC-20の針先は再び降りていった。その流れ出した音に神妙な面持ちで耳を傾けた。音の変化はすぐに感じられた。

 「音がほぐれる・・・」というのがその第一印象であった。「激変」というほどではないかもしれないが、確実に音質向上に貢献してくれているような気がした。

 電磁波は現代においては空間に無数に行き交っている。それがオーディオ機器にどのような弊害をもたらすのかは分からないが、対策をすると効果があるようである。

 「SHAKTI STONE」の使用方法はオーディオ機器の上に置くだけで簡単である。私が感じたその効果は、音がほぐれて音の角もまろやかになり、さらにS/Nが向上し静けさが増す、というものであった。

 今回は真空管アンプのトランスの上に設置したが、いろんな場所でも試してみたくなるであろうと思われた。

 「SHAKTIの製品はこのSTONE以外に細長いものもあって、そっちはケーブルに使ったりすると良いとメーカーは説明していた・・・」

 「ケーブルに使うんですか・・・」

 「小さくて細長いので付属の両面テープでケーブルに貼り付けて使うみたいだね・・・」

 「なるほど、そちらも一定の効果がありそうですね・・・」

 そんな会話をしながら、その後何枚かのレコードを聴いた。その名の通り黒い石のようにも見える「SHAKTI STONE」は目立たないように佇んでいて、無言でその仕事をこなしているかのようであった。



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