2019/11/15

4996:A6 2.4  

 グールドさんがWilson AudioのCUBを購入されてそのリスニングルームに迎え入れられたのは1997年のことである。その当時、我が家にはオーディオの影も形もなかった。

 1997年には、オーディオではなく車に多くのお金を投資した。1997年の10月に我が家のガレージに新たに迎え入れられた車は、Audi A6 2.4であった。

 Audi A6は、Mercedes-Benz Eクラス、BMW 5シリーズとともにEセグメントを牽引するモデルである。1997年に日本でも新たなモデルが発売されたA6は、現行型の3世代前のモデルになる。まだ、Audiがシングルフレームグリルを採用する前のモデルである。

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 この世代のA6はフロントのデザインは上品で穏やかさを感じさせるものであるが、サイドビューのシルエットやリアの造形はその当時としてはかなり大胆なものであった。

 弓なりに緩やかな弧を描くルーフライン。曲線で丸くすとんとした感じでデザインされたリアエンドなど、今見ても決して古さを感じさせない美しさがあった。

 「バウハウス・デザイン」を思わせるその造形に、私は一目でほれ込んでしまったのである。A6 2.4は型番通り2.4LのV6エンジンを積んでいて、4WDではなくFFモデルであった。

 そのハンドリングはそれほどクイックなものではないが正確さがしっかりとあった。ボディ剛性も十二分に高く、高速道路での直進安定性には目を見張るものがあった。

 グールドさんがCUBを購入された経緯を話されているのを聞きながら、私は1997年というキーワードからオーディオとは全く別のことを思い浮かべていた。

 ふと我に返るとグールドさんはkrell CD-DSPとラックの間に挟まれているインシュレーターのことについて話されていた。

 「これはオーディオボードなどで有名なSymposiumというメーカーのRoller Blocks Series 2というインシュレーターです・・・結構高いもので新品で売られていた頃には3個セットで5万円以上したと記憶しています。このインシュレーターは下の部分はアルミでその上に窪みが付いていてその窪みにタングステンの球体を乗せているんです。そのために手で揺するとゆらゆらと揺れるんですよ・・・」

 CD-DSPの下には黒い長方形をしたインシュレーターの姿が認められた。その正面には「SYMPOSIUM」とメーカー名が印字されているのが認められた。

 その上にシルバーに輝く球体があるようである。タングステン製の球体とオーディオ機器のシャーシが接している。

 「変わってますね・・・でもなんだか見かけからして良さそうな雰囲気がありますね・・・」私がそう言うとグールドさんは「そうそう、なんだか雰囲気持ってますよね・・・このインシュレーター・・・」と応答された。



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