2019/9/11

4931:ノイズ  

 この1年のほど、結構な頻度で埼玉県ふじみ野市に赴いている。別にふじみ野市に顧問先の会社があるわけではない。

 ふじみ野市にあるのは「響工房」である。ついこの間もコンデンサーの交換作業を終えたMarantz Model7を受け取りに行ったばかりである。

 そして、今日も夕方にふじみ野市へ向けて車を走らせた。空は灰色の雲が覆い始めていたが、まだ雨は降っていなかった。

 実は昨晩急に右チャンネルからだけ時折ノイズが出るようになった。ずっと出るわけではなく、時折出て、やがて不意に静かになり、収まったかと油断させては、また出るを繰り返すのである。

 こちらの心を見透かしているかのような振る舞いである。ボリュームを下げるとノイズの音量も下がるので、ノイズはボリュームよりも前の回路で生じているようである。

 セレクターをフォノにした場合の方がノイズの音量が大きい。AUXにするとその音量はぐっと小さくなる。おそらくフォノイコライザー回路の右チャンネルに不具合が生じたようであるが、その原因は不明である。という経緯で、Marantz Model7は、また「響工房」に持ち込まれることとなった。

 通いなれた感が出てきた道を車で進み、見慣れてきた工房に到着した。早速Model7を車から降ろして工房内の作業台の上に乗せた。

 そして、計測機器を使ってノイズの具合を検証した。するとやはり時折右チャンネルからだけノイズが不定期に出ることがオシロスコープの波形で確認された。出ては収まり、またしばらくして出る。

 こちらの心理を逆撫でするようなノイズの出方である。ノイズが出ているときに、いろんな箇所を器具でさわってみたりして原因を探ってみたが、これといった原因を特定することはできなかった。

 フォノイコライザー回路を担当する真空管を左右逆にしてみたが、やはり右チャンネルからだけノイズが出る。真空管の不具合でもなさそうである。

 そうこうしているうちに工房の上空は暗い雲に急速に覆われ激しい雷雨が降り始めた。雷鳴も轟き始めたので、検証作業を中断して、電源を切った。

 検証作業をしている最中に近くに雷が落ちたら大変である。しばし手を休めて談笑タイムを過ごすことになった。

 雷鳴が近づいてきて、何度かはすぐ近くで落ちたのではないかと思えるほどに大きな雷鳴があった。

 激しい雷雨は30分ほどで過ぎ去っていった。雨も小やみになったので、Model7はしばし預かってもらうことにした。

 車に戻って、家を目指した。助手席には先程までModel7が置かれていた空間がぽっかりと空いていた。



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