2019/9/3

4923:耳半分  

 Marantz Model7の裏面に4個並んだO.O1uFのコンデンサーの容量が減っているので近いうちに交換したほうがいいとアドバイスをもらったのは1年ほど前のことである。

 オリジナルのコンデンサーはカラーコードの入った小さなもの。通称「バンブルビー」である。それを交換するために、ブリッジドさんから譲り受けたのは、WEの402Cである。かなり大きなもので、取り付けには細心の注意が必要になってくる。「響工房」の井村さんは、私の持ち込んだWEのコンデンサーを目にして、苦笑いしていた。

 そのコンデンサーの交換作業が完了した旨のメールを頂いたのは先週のことであった。週末に伺えればよかったのであるが、生憎週末は家族旅行の予定が入っていた。そこで今日の夕方、青梅市にある顧問先の会社での監査作業を終えてから、車で「響工房」に向かった。

 圏央道の青梅インターから高速に乗った。鶴ヶ島ジャンクションで関越道に入り、三好スマートインターから一般道に出た。

 「響工房」の前には車が1台停められるスペースがある。そこにBMW 523i Touringを停めた。工房の中に入ると、私のMarantz Model7が作業台の上にあった。

 裏蓋を外して、交換したコンデンサーの様子を見せてもらった。物理的にはかなり困難な状況ではあったが、非常の上手く空間を使い切って互いに干渉することなくすっきりと納まっていた。

 「さすがプロフェッショナル・・・」と感心した。アマチュアではなかなかこうはいかない。やはり「餅は餅屋」である。

 その仕上がり具合の良さににんまりしていると、工房内のシステムにMarantz Model7を接続して、音出し確認してくれることになった。

 レコードプレーヤはLuxmanの古い時代のものである。針を盤面に下ろすとフォステクス製のユニットを使用したバックロードホーンスピーカーから抜けの良い音が流れ始めた。

 WEのコンデンサーを使用すると抜けきり感が良くなる傾向がある。馴染み切るまでは多少音に硬質感が出るケースがあるが、その持てるポテンシャルはぐっと高くなる。

 自分のリスニングルームで確認するまでははっきりとしたことは言えないが、「響工房」のシステムで聴いても抜けの良さが分かった。

 井村さんも「良いかもしれない・・・」とぼそっと呟いた。雑談しながらレコードを1枚聴いた。話しながらも耳は慎重にその音の具合を確認していた。

 「どうやら良さそうだ・・・」と、耳半分でも思えた。家に持ち帰って自分のシステムに組み込んで聴くのが楽しみであった。

 レコード1枚分の雑談タイムを終えて、Marantz Model7はBMW 523i Touringの助手席に恭しく設置された。そして家に向けて車はスタートした。



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