2019/7/6

4864:白石峠  

 「田中」の交差点を左折して県道172号を走るようになると、ここまで一度も見かけなかったローディーと何度かすれ違った。

 白石峠は人気のある峠である。埼玉県在住のローディーにとっては「聖地」となっている。平日でも走りに来ているローディーがいる。

 県道172号は走っていくうちに、静かな山間の道に変わっていった。車の往来も稀になり、周囲の木々からは野鳥の透きとおった鳴き声が時折響いた。

 ロードバイクの乾いた走行音をさせてしばらく走っていくと、上り口のすぐ近くにあるときがわ町の「大野特産物販売所」に着いた。

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 檜造りの八角形の建物が特徴的なこの販売所には、ときがわ町で摂れた様々なきのこや山菜などが売られている。

 建物の横には自販機があり、そこで冷たい飲料を購入して飲んだ。スマホを確認すると着歴が4件もあった。

 休みながら、返信をして仕事の要件をあらかた片付けた。直売所には地元の人が車で来て、農産物を購入していた。

 小休止した後、いよいよ白石峠へ向けて走り出した。リスタートするとすぐに上り口に着いた。右に直角に曲がる感じでタイム計測開始地点がある。

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 その地点では一人のローディーが休憩していた。ここで一息入れてタイムアタックするようであった。

 右にぐるっと曲がって、サイコンのラップボタンを押した。白石峠には、ゴール地点までの距離標識がある。白石峠終点を「0km」として、0.2kmごとに標識が立っている。

 上り始めてちょっとすると最初の距離標識が見えてくる。「6.2km」と書かれている。白石峠の平均斜度は8.6%とのことである。

 序盤の2kmほどは急勾配が続く。序盤エリアは道の周囲に民家が点在している。風景はのどかなものであるが、斜度はのどかなものではない。

 脚がある序盤で無理をしてはいけない。白石峠は厳しい斜度が断続的に襲ってくるので、この序盤で無理をすると後半脚が売り切れてしまう危険性がある。

 「抑えめで・・・」とは思うのであるが、斜度が厳しいのでサイコンに表示されるパワーは高い数値になりがちである。

 序盤の厳しいエリアを過ぎると、斜度は一旦は緩むが、しばらくすると厳しくなり、そしてまた緩む。そういった斜度の変化が定期的にに繰り返される。

 私は斜度の変化に弱いタイプである。厳しい斜度のエリアを越えていくごとに脚の充電量がガクンガクンと減っていってしまう。

 斜度の波は、これでもかこれでもかといった感じで繰り返されるので、最後の方では少々諦め顔になってくる。

 「分かりました・・・十分堪能しました・・・」と心の奥底で謝りたいような気分になりながら、後半エリアを歯を食いしばって走っていった。

 厳しい顔を見せ続けていた白石峠も「勝負平橋」を越えたゴール手前では少しその表情が緩む。クランクを回すペースを一気に上げてラストスパートしたところであるが、脚の余力は底を尽きかけていた。

 それでもどうにかこうにかラストスパートらしくもがいて、ゴール地点に達した。タイムは「32分56秒」であった。ベストタイムは30分24秒であるから良いタイムではないが、左腰に不安を抱えている現状ではまあまあ頑張った方なのかもしれない。 



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