2019/7/3

4861:エアクロス  

 シトロエン小平の駐車場に着いたのは午後5時ごろであった。西東京市の顧問先を訪問した帰りに立ち寄ったのである。

 VW POLOは、スタッフが使っていたので、BMW 523iに乗っていた。空模様はいつ雨が降り出してもおかしくないどんよりとしたものであったが、まだ雨は降りだしていなかった。

 試乗しようと思っていたのは、シトロエン C5 エアクロスである。シトロエン初となる本格的SUVである。

 C5はもともとDセグメントに属するセダン・ステーションワゴンであった。その型番の後ろにエアクロスと名付けてSUVとしたのである。

 シトロエンは、C5 エアクロスに続いて、C3 エアクロスの発売も予定している。C3はもともとSUV風のエクステアであったので、そのまま縦に伸ばして車高を上げてSUVにしたという感じである。もしかしたら日本ではC5 エアクロスよりもC3 エアクロスの方が売れるのかもしれない。

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 ディーラーの建物のなかでアイスコーヒーを飲みながら待っていると、「試乗車のご用意ができました・・・」と、営業マンが呼びに来た。

 試乗車は、グレーで、アクセントとして赤が使われている。シトロエンらしく個性的なエクステリアである。

 エンジンは2.0ℓディーゼルエンジンである。エンジンスタートボタンを押すと、そのエンジンは目覚めた。コックピットは最新型らしくデジタル表示である。

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 最新のディーゼルエンジンは、概して静粛である。アイドリング状態でしばし耳を傾けていたが、耳障りなことはなかった。

 しかし、その後一般道で加速しようとしてアクセルを踏み増した時には、ディーゼルエンジン特有のノイズが耳に届いてきた。その音質は上質なものではなく、やや気に触る。

 SUVは背の高いクルマなので、必然的に重心位置が高くなる。それは走りの面ではやはり不利である。しかし、最新型のSUVはそのあたりのネガを上手くいなしていることが多い。

 C5 エアクロスも一般道を流している分には快適そのもので、SUVらしからぬ乗り味を提供してくれる。曲がりくねったワインディングロードをハイスピードで走るといったシチュエーション以外では、乗り味やハンドリングに不満を抱くことはないのではと思えた。

 もともとシトロエンは柔らかく粘るような快適な乗り心地の車を作るのが上手かった。伝統的なサスペンションである「ハイドロマチック」など、独創的な足回りの機構を持っていた。

 C5 エアクロスも「プログレッシブ・ハイドローリック・クッション」と名付けられた、独自のサスペンションを採用している。

 そのサスペンションが小さく細かく動き、路面からの衝撃をしっかりと減衰させているようで、ソフトな乗り心地である。

 独特の形状のシートは、フランス車の伝統を受け継いでいる。たっぷりとしていて、身体全体をソフトに包み込んでくれる。

 SUVというと硬派な印象が付き纏うが、シトロエンのC5 エアクロスは、荒れたオフロードをがしがしと走破するというイメージではなく、アスファルトの上をふわっと走り過ぎていくというイメージが最適である。

 SUVブームと言っても、オフロードをガンガン走る人はほんのわずかで、大半のオーナーはアスファルトの上しか走らない。
 
 そういう使用環境であれば、このC5 エアクロスは十分に対応できるのではないであろうか。その印象は「お洒落でまったりゆったり」といったものであった。SUVではあっても、やはりシトロエンはシトロエンであった。



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