2019/6/12

4840:下山  

 5合目の気温は5度ほど。雨に濡れたサイクルウェアをなるべく早く着替えたかった。預けた荷物を受け取るために、広い駐車場へ向けてゆっくりと歩いた。

 荷物はゼッケン番号ごとに区分されて置かれているので、自分のゼッケン番号を確認してそのエリアに向った。しばし探して、ようやく探し当てた。

 荷物を背負い、駐車場の脇のスペースで早速着替え始めた。濡れたウェアを脱いで、乾いたものに着替えた。それらはほぼ真冬仕様のものである。

クリックすると元のサイズで表示します

 着替えを終えて、移動してチームメンバーが集まっているエリアに到着した。雨が降っている場合には、チームメンバー全員が揃うまで待たずに順次下山する予定であった。

 雨はまだ霧雨のようなものが降り続いていた。数名のメンバーが揃ったところで、第一団が下山することになった。

 寒かった。体が小刻みに震え始めていた。「これは、下りも過酷だな・・・」と思った。チームメンバーと一緒に、下山待機エリアに向かった。

 ゆっくりとしたペースで下山は始まった。下り始めてしばらくの間は、道の半分は下山する参加者が下り、逆側の半分はゴールを目指している参加者が上ってくる。

 その逆側の流れの中にチームメンバーの姿を見つけると、大きな声で声援を送った。やがて、逆側を上ってくる参加者もまばらになり、そして途絶えた。

 下りは下りで別な意味合いで過酷なものであった。雨は降り続いていて、気温は低いまま、冷たい風を体に受け続けるので、筋肉は堅く強張ってくる。

 ペースはかなりゆっくりなので、ブレーキペダルをずっと握っていないといけない。雨に濡れたカーボンホイールはブレーキの効きが悪い。

 雨と寒さに苦しめられながら下っていくと、ようやく富士スバルラインの料金所を通りすぎた。そのままスタート会場へ向かった。

 スタート会場に到着して、サイクルラックにロードバイクを置いた。そして、完走証をもらうために少し歩いた。

 タイム計測のために足首に巻き付けた計測チップと交換に完走証をもらった。公式タイムは「1時間22分48秒」と、サイコンのタイムと同一であった。

 これが、来年の目標タイムになる。年齢を考えると来年も自己ベストを更新するのはかなり困難なことではあるが、まだしばらくの間はあきらめずにあがいてみたい。

 スタート会場の別のエリアでは参加者に「吉田うどん」を無料で振舞ってくれる。そのエリアに移動した。ここまで下ってきても、寒さはまだ収まらなかった。

 暖かいものを胃袋に入れて少しでも寒さから逃れたかった。多くの参加者が雨に濡れながら「吉田うどん」を食べていた。

 私も一杯もらい、近くの階段に腰かけてそのコシの強いうどんを食した。体に染み渡る感じの美味しさであった。

 チームメンバーの中には寒さのために手が震えて、うどんが上手くつかめない者もいた。それを見て「志村けんの『ひとみばあさん』のようだ・・・」と皆で笑った。

 ここで、後続のチームメンバーを待つ予定であったが、寒さに皆が震えていたので、予定を変更して、宿まで戻って、サイクルウェアを着替えて待つことになった。

 スタート会場を後にして宿まで向かった。宿の駐車場に停めさせてもらっている車にロードバイクを納めて、下山でびっしょりと濡れたサイクルウェアを着替えた。

 ようやくこれでほっとできた。雨が降り続ける中でのMt.富士ヒルクライムはやはり過酷なものであった。

 上りだけでなく、下りも辛かった。それだけに記憶に残る富士ヒルになった。どうにかこうにか自己ベストも更新できたので、私としては満足できるヒルクライムレースであった。



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ