2019/6/7

4835:整体師  

 2階のリスニングルームに向かって階段をトントントンと登り、右端の部屋に入った。チューバホーンさんのリスニングルームの広さは10畳ほどである。この部屋の主であるTANNOY LANCSTERにとっては最適と言える空間であろう。

 スピーカーは短辺側の両コーナーに綺麗に収まっている。その足元にはLANCASTERのサイズに合わせて特注したスピーカーボードが置かれていた。

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 両スピーカーの間は窓になっていて、ガラス越しに空が見える。日が暮れる少し前の時間である。青い光が窓から漏れてきていた。

 送り出しはCECのCDトランスポートにO-DAC PROの組み合わせである。駆動するアンプは、実は2系統ある。AチームはMarantz Model7とQUAD 405-2の組み合わせ。Bチームは是枝アンプとSD05の組み合わせである。

 前回お伺いした時はBチームで聴かせていただいた。今回はAチームの2機種の電源ランプが点灯していた。そのAチームのMarantz Model7のウッドケースは一般的によく見かけるものとは違っていた。

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 MDF製のかなり頑丈なものである。華奢で繊細な感じのするModel7をしっかりとガードするかのようなウッドケースである。

 QUAD 405-2は非常にコンパクトなパワーアンプである。前面がヒートシンクになっているデザインはモダンでスタイリッシュである。

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 リスニングポイントに座って、早速様々なクラシックのCDを聴かせてもらった。一聴して「やはり、Aチームは音楽の聴かせ方が上手いな・・・!」と感心した。

 Bチームの方がSN比などオーディオ的な性能ではAチームを上回ると思われるが、音楽を聴かせる上手さという点においては、明らかにAチームの方がワンランク上である。年の功とでもいうべきであろうか・・・

 チューバホーンさんのリスニングルームに響く音楽は極めて正統派のバランスである。音量や空間表現、音の細部の見え方や、音色に至るまで、実際のコンサートホールの真ん中あたりの席で聴ける音バランスに極めて近い。

 音ががばっと覆いかぶさってくることはない。豊かなホールトーンの響きは上にすっと伸びていく。音像は適切な大きさで控え、決して必要以上に大きくなったり、前に出しゃばってくることはない。

 さすがに「整体師」である。体のバランスの歪みをすぐさま見抜き、適切な施術で本来のニュートラルな状態に修復する・・・その技術は音のバランスを取る際にも活かされているようである。

 そのバランスはあくまでも「クラシックバランス」である。クラシックにおいては最適であってもジャンルが変わるとまた微調整が必要になる。そのためのノウハウも現在開発中とのことであった。

 リスニングルームに上がってくる前、1時間半の整体の施術を受けて体のバランスがすっと整った。そしてこの10畳の広さのリスニングルームでのオーディオ鑑賞で聴覚のバランスも整ったかのようであった。 



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