2019/6/30

4858:メッツァビレッジ  

 朝の5時にトイレに起き出した。窓の外を様子を窺うと、雨が降る音がしっかりと聞こえてきた。「やはり、雨か・・・今日のロングライドは中止かな・・・」そんなことを思いながら、トイレを済ませた。そして、また「ベッドの人」となった。

 朝の6時に再度目覚めた。ベッド脇のサイドテーブルの上で充電されていたスマホを右手で取って、Twitterを立ち上げた。

 そこには「本日のロングは天候不良のため中止です。」とのリーダーからのメッセージが載っていた。

 先週は腰の具合が悪くチームのロングライドには参加しなかった。そして今日は梅雨空に遮られて、ロングライドは中止となった。これで2週連続で走れないことになる。

 「雨には勝てないからな・・・今日はのんびりするか・・・」ということで、今日の午前中はレコードなどを聴いて、ゆったりとした時間を過ごした。

 そして、昼前に下の娘を連れて、今年の3月に飯能市の宮沢湖畔にできた「ムーミンバレーパーク」に行くことにした。

 「ムーミンバレーパーク」は「メッツァビレッジ」と名付けられた商業施設の一角にある。「メッツァビレッジ」に入るだけであれば無料である。ここには雑貨店や飲食店が並んでいる。施設は湖畔エリアに点在し、全体として北欧の雰囲気で統一されていて、思っていたよりも雰囲気が良い。宮沢湖とその周囲の緑が綺麗で、一瞬ではあるが本当に北欧のどこかの国の湖畔にいるかのような気にさせてくれる。

 ただし、駐車場代は土日は30分で500円。限度額は3,000円である。施設内で買い物をしても割引はない。それがとても残念である。

 「ムーミンバレーパーク」に入るには、大人1人当たり1,500円の入園料がいる。チケットを購入して中に入った。

 一通り見て回った。「こんなものでしょう・・・」という感想であった。下の娘も特にムーミンマニアというわけでもないので、さらっと過ごしていた。

 ここは小さな子供がいる家族にとってはかなり良いところであろう。二人の会話の中でも「十数年前なら、キャッキャッ騒いでいただろうね・・・」という言葉が何度か交わされた。

 それほど広くないので、一回りするのにさほどの時間は要さなかった。「メッツァビレッジ」に戻って、レストランに入った。

 北欧風の料理を一式頼んで、宮沢湖を望めるテラス席でゆっくりと食した。雨はすっかりと止んでいた。太陽も時折顔を覗かせていた。湖からは緩やかな風が流れ込んでいて、爽やかであった。

 湖を眺めながらのテラス席での食事はとても良いものであった。大人はあえて「ムーミンバレーパーク」には行かずに、「メッツァビレッジ」のレストランで食事するだけでいいような印象であった。

 残念なのは駐車料の設定であろう。約2時間半の滞在で2,500円もの駐車料を取られた。「ここは飯能市だよな・・・施設内でお金を使っても割引がないのは納得いかないな・・・」と思いながらその駐車場を出た。 

2019/6/29

4857:C3  

 ディナウディオのスピーカーは、他の製品を何度が耳にしたことがある。高性能なユニットを活かし、高速レスポンスを実現し、高い解像度特性を身につけているという印象を持った記憶が残っている。

 温度感はどちらかというとクール。しかしクールでありながらも、そこは北欧製らしく、けっして刺激のある鋭利な音の直線性を有しているわけではなかった。

 一方YBAの製品は実際に聴いたことはなく、今回が初めてである。メーカーとしてはかなりマイナーな存在であるが、興味は尽きないところである。

 小暮さんが一枚のCDを選択して、YBA CD3 SIGMAにセットした。セットされたCDは、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲であった。その第一楽章を聴いた。ヴァイオリンはアンネ=ゾフィー・ムターである。録音は1988年。

 コンフィデンス5はその形状からして空間表現が大きいイメージがあるが、予想に違わず広いサウンドステージが平行法で設置されたスピーカーの後方の空間に広がった。

 際立った解像度を感じることはないが、オーケストラのフォルテシモでも、量感に不足感はなく、実際のコンサートを中ほどやや後方の席で聴くように自然な音圧で、耳馴染みが良い。

 YBAの音調なのか、思っていた以上に音の厚みや柔らかさがある。ディナウディオのコンフィデンス5の外観がらすると、理知的で冷静な音調が予想されたが、YBAのフルシステムで駆動されることにより、ラテン系の温かみがブレンドされたかのような、きめ細かで春の空気を思わせるような音調を感じる。

 聴き終えて「YBAって音楽を分かっているという感じですかね・・・YBAの製品は本当にオーディオと音楽が好きなエンジニアが精魂込めて作ったという感じですね・・・どこかしら手作り感がしっかりと残っていますね・・・」と話した。

 「そんな感じがするよね・・・これらは1990年代の製品だから、もうかなり古いわけだけど、それが良いのか、際立った性能はないけど音楽を聴かせるコツをしっかりとつかんでいる感じだよね・・・」と小暮さんも同じような印象を持たれてようである。

 「ディナウディオは色付けのないスピーカーだから、YBAの個性がストレートに出ていると思うよ・・・」そう言いながら小暮さんは次なるCDをセットした。

 次に聴いたのは、ラベルのピアノ協奏曲であった。ピアノはマルタ・アルゲリッチ。1984年の録音である。

 決して新しい録音ではないが、録音状態は良いと思えた。ラベルはフランス人である。そのピアノ協奏曲の音楽性はYBAとの相性が抜群に良いように思えた。

 「なんだか、妙にしっくりとくるな・・・」いかにもフランス的な軽快さを有しながら晦渋でもある独特の音楽性が妙に心をわくわくとさせる。

 20分以上あるこの曲を全て聴き終えた。「フランス万歳!という感じですね・・・ばっちり合いますね・・・ラベル・・・」と感想を述べた。

 すると小暮さんは「なんだか、スピーカーをJM Labに替えたらどうなんだろうと思っちゃったよ・・・少し古めのJM LabでMini Utopiaなんか持ってくると、オール・フランスになるよね・・・」と話されていた。

 ラベルのピアノ協奏曲を聴き終えて、頭の中には何故かしらシトロエンのC3の姿が思い浮かんできた。なんだかYBAのオーディオ機器と共通するテイストがあるような気がした。

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2019/6/28

4856:YBA  

 喫茶店「Mimizuku」を出て、同じビルの4階に向かった。5階建てのこのビルにはエレベーターがない。90度折り返す階段をひたすら上っていった。

 2階には「光通商」と書かれた看板が玄関にかかっている。何かしら怪し気なものでも扱っていそうな会社である。

 3階は空いているようで、なんの表札もかかっていない。ようやく4階に到着した。ドアをノックした。金属製の扉が鈍い音を立てた。

 「どうぞ・・・」と扉の向こう側から声がした。扉を開けて、玄関で靴を脱いでスリッパに履き替えた。

 リスニングポイントに置かれた3人掛けのソファに腰かけると、そこから見える景色がいつもとも随分と違った。

 視線のまっすぐ先にはTANNOYのヴィンテージスピーカーではなく、スリムなトールボーイタイプのスピーカーが端正な姿で起立していた。

 そのスピーカーはとても変わっていた。ユニットの配置が上からウファー、スコーカー、ツイーターという順で縦に並んでいる。普通のスピーカーの配置とは逆である。

 先ほどまで「ゆみちゃん」と話していた、SPENDOR SP1/2とは全く異なった外観である。この逆配列・・・どのようなメリットがあるのであろうか。

 「変わったスピーカーですね・・・ユニットの配置もちょっと見慣れないと違和感がありますね・・・」

 「これは、ディナウディオのコンフィデンス5・・・サランネットを付けると普通の外観だけど取ると逆配列が斬新だよね・・・」

 「これどうしたんですか・・・お店ではあまり扱わない種類のスピーカーですよね・・・」

 「そうそう、普段は扱わないね・・・ちょっと知り合いに頼まれてね・・・70代半ばの方でね・・・そろそろ『終活』しようということで・・・サブシステム一式をうちで買い取ったんだ。」

 「ということは、このラックに並んでいるYBAも一式、そのサブシステムだったものですか・・・?」

 私は、リスニングポイントから見て右手に置かれている大型のラックに並んでいるYBAのオーディオ機器を示しながら訊いた。

 「そうそう・・・このディナウディオを鳴らしていたのが、このYBAなんだよね・・・」

 「ディナウディオにYBAか・・・相当マニアックですね・・・」

 「まあ、これをサブシステムで使っているんだから、相当マニアックだよね・・・」

 「このYBAも、独特の癖のあるデザインですね・・・」

 「CDプレーヤーは、CD3 SIGMA。これトップローディングなんだよね。ここの蓋を開けてCDをセットする。操作はこの小さなトルグスイッチで行えるんだけど、いかにもフランス的な訳の分からなさがいいよね・・・」

 「プリとパワーは、YBA 2 DELTA。こちらも同じ意匠でまとまられている。金色の大きめのエンブレムが結構目立つよね・・・」

 小暮さんは「オーディオショップ・グレン」でみかけることのない珍しいオーディオ機器について簡単に説明してくれた。

 ディナウディオはデンマークのスピーカーメーカーである。優秀なユニットを自社製造できるメーカーで、空間表現が得意な製品が多い。

 コンフィデンス 5はスピーカーの下部に台座が付いていて、そのまま床に設置することができる。正面から見るとかなり細身である。

 YBAのオーディオ機器は、フランス製らしいかなり癖のあるデザインをしている。その癖は、ぱっと見にはその良さは分かりづらいところがあるが、一旦好きになると抜け出せないような独特の中毒性がある。癖の強いチーズのような感じであろうか。

 70代のオーディオマニアの「終活」の一環としてここに持ち込まれたようである。小暮さんはこれらすべてをヤフオクで処分する予定とのことであった。

 小暮さんはにこにこしながら「YBA、意外と高く売れるんだよね・・・。多分買い取った価格の倍では売れるね・・・」と小声で話していた。 

2019/6/27

4855:入札  

 「全然だめでした・・・5万円で入札して一旦は最高額だったんですけど・・・最終的にはどんどんと値段が上がっていって・・・」
 
 「ゆみちゃん」はそう話し出した。

 喫茶店「Mimizuku」のカウンター席の右端にはオレンジ色のパタパタ時計が置かれている。その数字が描かれた板がはらっと回転した。

 彼女はヤフオクに出品されていたSpendor SP1/2に入札したのであるが、落札はできなかったようである。

 「結局幾らまで上がった・・・?10万円超えたんじゃない・・・?」

 「10万円どころか11万円を少し超えました・・・」

 「11万円か・・・それはちょっと高すぎるね・・・」

 「もう箸にも棒にも掛からない・・・といった感じでした・・・」

 SPENDOR SP1/2は有名なSPENDORのBCUの後継モデルという位置づけのSP1のマイナーチェンジモデルである。発売は1993年。

 低域には20cmコーン型ウーファー、高域には3.8cmソフトドーム型ツイーターを搭載し、超高域には1.9cmソフトドーム型スーパーツイーターを搭載している。

 それらの三つにユニットは縦に綺麗に並んでいる。少し変わっているのはバスレフポートが二つ、スーパーツイーターを真ん中に挟んでその両サイドに設けられていることである。

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 その姿形は、いかにもイギリスの伝統を感じさせる穏やかなものである。HARBETHとともにSPENDORは古き良きイギリスを体現しているメーカーである。

 SP1/2はその後改良を受けSP1/2Rとなってしばらく販売が継続されてされていたが、現在ではClassic1という名称となって、ユニットの配置などにも変更が加えられている。

 「この縦に綺麗に並んだ三つのユニットが見ていて気持ちが良いですよね・・・」彼女はSP1/2の写真をスマホで見ながらそう話していた。

 カウンターにはナポリタンが入っていた皿が空になって置かれていた。その横にはホットコーヒーの入った珈琲カップがあった。そのカップの中には3分の1ほど珈琲が残っていた。少し冷めてしまった珈琲を飲んだ。

 「今使っているDAITONEのスピーカーが壊れたわけじゃないから、いいんじゃない。あのスピーカーは発売当時凄く人気があったんだよ・・・」

 「そうだったんですか・・・確かになんだかしっかりとまとまったスピーカーですよね・・・見た目的にも・・・」

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 DIATONE DS-251MKUも2ウェイにスーパーツイーターを加えた構成である。1973年の発売で、この時代の雰囲気というか息吹のようなものを色濃く反映している。

 彼女とはしばらくの時間、差し障りのない会話を続けた。時刻は7時を過ぎ、7時半に近づいてきた。実は7時半になったら別の場所に移動する予定でいた。

 それは、同じビルの4階にある「オーディオショップ・グレン」であった。また例のごとく、「面白いものが今入っているよ・・・」という連絡が小暮さんからあったのは3日前であった。

2019/6/26

4854:背中  

 ディーラーの駐車場を出て、一般道を走っていった。まずはハンドルの握り具合がとても良いのに感心した。

 上質な本革に包まれたハンドルはしっとりと手に馴染み、その操作感は軽くもなく重くもない。個人的な好みからすると、もうほんのわずかに重めが好きではあるが、軽すぎで頼りないということは全くなかった。

 そして、回頭性は実に素直であった。ハンドルを切った分だけ車両の向きがすっと変わり、その感覚にずれがないので安心感がある。

 これは、「曲がるのが楽しい・・・」と思わせるハンドリングであった。ハンドリングに関しては、「確かにGOLFを超えているのかもしれない・・・」と思わせるものがあった。

 1.5Lの4気筒エンジンの数値的なスペックは控えめである。体感的にも力感を感じるものではないが、必要にして十分といった印象で、気合を入れたドライビングをしない限り、不満を感じることはないであろうと思われた。ただし、仕事人に徹したエンジンなので「駆け抜ける歓び」を感じることは少ない。

 そういったものを求めるのであれば2.OLのガソリンエンジンか1.8Lのディーゼルエンジンを搭載したモデルを選択すればいいのであろう。

 足回りのセッティングについては、このセグメントの車としては頑張っているという印象であるった。しかし、クラスレスの滑らかさといったものを感じるほどではなかった。

 路面の悪い所を走ると、ゆすられ感が予想していた以上にある。道路を継ぎ目を越えた時などの小さめのショックは上手くいなすが、路面がうねっている所などではリアのサスペンションが対応しきれていないような印象を受けた。

 そのため、乗り味に関してはゴルフを超えたという評価は下せないであろう。これは15S Touringのみのことなのか否かは不明である。

 あるいは、試乗車はまだ走行距離が短く、サスペンションの具合もまだまだ熟成が進んでいない状況であったからかもしれない。

 試乗コースは一般道のみで時間にして15分程であった。その間何度か信号待ちで停車したが、ブレーキの初期制動に関しては、もう少し早いタイミングで効き始めてほしいという印象があった。

 もちろんさらに踏めば、制動ば効いてくるが、初期制動の力強さがもう少し欲しいところである。これは慣れの問題かもしれない。

 室内の静寂性は高い。ロードノイズやエンジン音は聞こえるのであるが、不思議とストレスを感じない。うるさく感じることがなかった。

 このあたりの作り込みの良さは実にしっかりとしている。耳に入ってくるロードノイズやエンジン音は、フィルターを通した音のように、聴こえるけれどうるさくなく不快でもないという印象であった。

 NAVIやカメラの映像が映し出される8.8インチの横長のディスプレイの画像はとても鮮明で見やすいものであった。

 ぱっと見は、最新型の車の割には小さめかなと思ったディスプレイであったが、使用に当たっては十分でこれ以上の大きさは要らないと思わせるものであった。

 オプションでついていた「360°ビューモニター」は、駐車する時などには便利な機能である。「これはオプションで付けたいな・・・」と思わせる機能である。

 試乗を終えて、見積書をもらった。必要な幾つかのオプションや諸経費込みで総額280万円であった。値引きなしの状態である。

 MAZDA3は確かに良い車であった。きっと売れるであろう。このセグメントにおける他のライバルにも十二分に対抗できる実力を身につけていた。

 「VW GOLFを超えたか・・・?」と問われると、個人的な見解では「追いついてきてはいるが、追い越してはいない・・・」というのが答えである。GOLFの背中は手を伸ばせば届く位置にはあるという印象であった。

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2019/6/25

4853:ポリメタルグレー  

 しばしアイスコーヒーを飲みながら待っていると、「お待たせしました・・・試乗車の準備ができました・・・」と男性の営業マンが呼びに来てくれた。

 一緒に建物の外に出て駐車場に向かうと、試乗車が用意されていた。色は展示車と同じくグレーであったが、こちらは「ポリメタルグレーメタリック」という色で、少し明るく若干青みがかっている。

 展示車のグレーは「マシーングレープレミアムメタリック」で、濃いグレーであった。試乗車の方が軽やかな印象を受ける。

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 試乗車のエンジンは1.5Lのガソリンエンジンである。グレード名は「15S Touring」。試乗車には「シグネチャースタイル」と名付けられたBBS社製のホイールや精悍なエアロパーツが組み合わされたパッケージオプションが装着されていた。これによりかなりスポーティーな外観となっていた。ちなみにこのパッケージオプションの値段は50万円程と高価である。

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 早速、試乗車に乗り込んだ。ドアの開閉音はしっかりとしたもので、ドイツ車並みの質感を彷彿とさせる。

 ドアノブの形状も流麗なもので握り具合も良かった。シートに座って、シートの位置調整をした。シートはしっとりとした着座感で腰の据わり具合も良いものである。

 インテリアの質感は、奇をてらうことのない清潔感溢れるものである。使われている素材も高級感がある。日本車にありがちなガチャガチャした造形は一切なく、目に映るものは全て刺激感がなく心情を穏やかなものにしてくれる。

 目の前のコックピットには三つの円が並んでいる。液晶表示なのは真ん中の大きい円のみで両サイドの二つの円は針を持つアナログメーターである。このあたりも節度のある意匠である。

 液晶表示の真ん中のメーターは、ステアリングのスイッチにより、スピードメーター以外に様々な情報を表示させることができる。

 エンジンのスタートボタンはステアリングの左側にあった。その丸いボタンを押すと、1.5Lの4気筒エンジンは目覚めた。

 エンジン音は遠くから聞こえてくる感覚である。遮音性能もかなり高められているようであった。エンジン音そのものは乾いた質感で躍動感を感じるものではない。

 電気式のパーキングブレーキを解除して、ゆっくりと車を発進させた。インターネットの試乗記事では「Cセグメントの王者であるVW GOLFを超えた・・・」との評価もなされていたMAZDA3の乗り味はどのようなものなのか・・・興味深い試乗が始まった。

 ディーラーの駐車場を出る際、ウィンカーレバーを操作した。その操作感はかなり高級な感触があった。そしてそのウィンカー音も安っぽさがなく、隅々まで気配りが行き渡っていることが窺えた。

2019/6/24

4852:展示車  

 自宅からほど近いマツダのディーラーに車で向かった。久しぶりにVW POLOのハンドルを握った。1.2Lの4気筒エンジンは相変わらず元気であった。

 独自の機構をもつ変速機は、さすがにややくたびれてきた感がある。納車当初はスパスパと小気味よく変速していき、爽快さが際立っていたが、8年の年月の経過によりキレが鈍くなっていた。

 Bセグメントとしては剛性が高いボディも少しばかりやれてきた。8年という年月は考えてみれば長いものである。多少の経年変化は当然のことである。ただし、買い替えを決定的に促すような変化ではない。

 「まだまだ、現役で頑張れそうだ・・・」そんなことを思いながら、車を15分程走らせているとその目的の建物が見えてきた。

 そして、その駐車場に向かって車のハンドルを切った。日曜日の午前中、マツダのディーラーは思っていた以上に混んでいた。

 受付の女性に要件を伝えた。テーブル席に案内されて、アンケート用紙に一通り記入した。サービスの飲み物にはアイスコーヒーを選択した。

 MAZDA3の試乗車は、今出ているようで「もう少しお待ちください・・・」と告げられた。ディーラーの建物の内部にもMAZDA3の展示車があった。

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 5ドアハッチバックモデルで色はグレーであった。グリル回りやヘッドランプの下部をなぞるメッキはブラックメッキで精悍な表情をしている。このメッキ部分が4ドアセダンだとシルバーになり、雰囲気が随分と変わる。

 エクステリアデザインは最近のマツダデザインの流れを踏襲し、よりシャープで滑らかさを増した感がするものである。ボディーサイドのキャラクターラインが廃されて、ぬめっとした感触の面曲線で構成されている。

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 リアのデザインも、最近のマツダ車に共通するテイストで纏められている。横長のテールランプは、世界的に流行っているもので、ゴルフやAudi A3のリアデザインに多少イタリアンテイストを加味したような印象を受ける。

 エクステリアデザインは、概ね好印象である。国産車のCセグメントに属する他の5ドアハッチバックモデルよりもデザイン的に優れていると感じられた。

 エンジンは1.5Lと2.0Lのガソリンエンジン、それと1.8Lのディーゼルエンジンの3種類である。10月になると、ガソリンを燃料としながら、ディーゼルエンジンと同じように「圧縮着火」を実現する新たな燃焼方式を採用した「SKYACTIV-X」エンジンが登場する予定である。

 排気量が大きくなると値段ももちろん高くなる。「営業車」という位置づけであればエントリーモデルである1,5Lガソリンエンジンモデルが最適であろう。しかし、以前ディーゼルエンジンを搭載したMercedes-Benz E350 Bluetechを乗っていた私は、1.8Lのディーゼルエンジンモデルも気になるところであった。

2019/6/23

4851:試乗  

 事務所の営業車としては、Bセグメントに属する5ドアハッチバックを使用してきた。今まで使用してきた車は、トヨタ ヴィッツ、マツダ デミオ、日産 マーチ、そしてVW POLOである。

 VW POLOは納車されてからもうすぐまる8年になる。走行距離はそれほど伸びていない。7名のスタッフのうち、営業車を使うのは現在は2名のみである。10年前は半数以上が使っていたが、随分と営業車を使うスタッフの数が減った。

 そのため、営業車の重要性が減ってきている。さらにPOLOは従来の車よりも経年によるへたり感が少ないことも、買い替えを思いとどまっている理由である。

 「まあ、壊れたわけでもないから無理に買い替える必要性もないか・・・」と思っているところである。

 もしも、買い替えるとなるとやはりBセグメントの5ドアハッチバックであろうか・・・今までの流れからすると同じ車種、同じメーカーをだぶって使ってこなかったので、その流れを踏襲するとなると、国産ならホンダ フィット、スズキ スイフト、三菱 ミラージュ、輸入車ならプジョー 208、シトロエン C3、ルノー ルーテシアとなる。価格が高くなるので現実的ではないが、プレミアムコンパクトに属するMINIやAudi A1もサイズ的には同じセグメントに属する。

 個人的には輸入車の方が気になるが、予算的には国産車の方が懐に優しい。しかし、候補の顔ぶれを眺めてみても、これといった決定打はないような気がする。

 プジョー 208とルノー ルーテシアは、フルモデルチェンジが予定されている。日本に入ってくるのは来年ぐらいであろう。そのニューモデルが出たら、試乗してみたいとは思っているが、今すぐ試乗してみたいと思うモデルは思いつかなかった。

 次期営業車の候補とはならないとは思うが、今現在試乗してみたいと思っていた車がある。それはMAZDA3である。

 フルモデルチェンジの前はアクセラという名前であったが、フルモデルチェンジ後はMAZDA3と海外で使われいた名前に統一された。

 今後マツダの主要モデルはフルモデルチェンジを機に、デミオはMAZDA2に、アテンザはMAZDA6と名前が変わっていくのであろう。

 さてそのMAZDA3であるが、Cセグメントに属する車である。5ドアハッチバックのほかに4ドアセダンもラインナップされている。

 その評価がかなり高いのである。「相当に磨き込まれている。このクラスのベンチマークであるVW GOLFも超えている・・・」との評価がインターネット上でされているのである。

 Cセグメントにおける絶対的な王者であるGOLFを超えたと評価されるような車は国産車にはなかった。

 「そんなに良いのか・・・本当にGOLFを超えているのか・・・」やはり気になるものである。今日は腰の不具合からチームのロングライドには参加しなかったので、午前中時間があった。

 そこで、マツダのディーラーに行ってみることにした。空は灰色の雲に覆われていた。雨がいつ降ってもおかしくないような空模様であった。 

2019/6/22

4850:熟成期間  

 左腰の違和感はなかなか消えなかった。鈍い痛みも続いていた。そこで今日は、杉並区の「Pro Fit」に行って、90分間の整体の施術を受けてきた。

 左右で体の歪がかなり出ていたようである。施術前は左と右の脚の長さには数センチの差が出ていたが、施術後はぴったりと揃った。

 どうやら左股関節に大きな負荷がかかり、その歪が原因で左腰や左背筋に痛みが出ていてようである。

 左背筋にそって湿布も貼ってもらった。「これは明日の夜まで貼ったままにしておいてください・・・今日と明日は安静にして、無理な運動は避けてください・・・」とのことであった。

 今日は雨が降ったり止んだりであった。梅雨らしいといえば梅雨らしい一日である。今日は「一日置き作戦」では「トレーニングデイ」の予定であったが、今日と明日は無理な運動は避ける必要があるので、トレーニングは休止である。

 そこで、整体から帰ってきてしばらくの間、リスニングルームに籠った。「響工房」で修理を受けたMarantz Model2はいたって快調である。

 Marantz Model7もここのところわがままを言わずにしっかりとその仕事をこなしている。我が家のMarantz軍団も一頃の「いやいや期」を経て、どうやら随分としっかりとしてきたようである。

 Marantz Model2が修理中の時には、「予備にもう1セット購入しようかな・・・」と真剣に考えたこともあった。

 実は最近ヤフオクにModel2が立て続けに出品されたのである。そのいずれもがペアでの出品であった。5月に1セット、6月にも2セット出品された。

 中古市場に滅多に出てこなかったModel2であるが、急に流通量が増えた。しかし、そのいずれも落札価格は100万円を超えた。

 「補欠に100万円以上の出費はやはり無理だな・・・」と思い、全てスルーした。また一時「Model2は高価すぎるから予備としてModel 8Bはどうであろうか・・・Model7との相性も良いはず・・・」とも考えた。

 八王子にあるヴィンテージショップで試聴もしたが、結局これもパスした。当面は「良い子達」になったModel7と双子のModel2を、優しく見守っていこうかと思っている。

 そんな親の期待を意識してか、Marantz軍団は、粛々と仕事をこなしていた。TANNOY GRFもどしっと構えている。

 二つのORACLEもきらきらと輝いている。ここのことろ新規にオーディオ機器を購入するということが全くなくなった。

 変化がないということは良いことなのであろうか・・・それとも「淀む水には芥溜まる」状態に陥っているのであろうか・・・

 良い材質の樽に仕込んだウィスキーが熟成するには相当な年数が必要なもの・・・我が家のオーディオ機器もそういった「熟成期間」に入っていると思うことにしよう。 

2019/6/21

4849:DS-251 MKU  

 彼女の家で現在使用されているDIATONE DS-251 MKUは、1970年に発売されたDS-251の改良型である。発売は1973年で1976年まで生産された。

 DS-251 MKUは、2ウェイのスピーカーシステムにスーパートゥイーターを追加した3ウェイ構成のスピーカーシステムである。

 当時のベストセラーモデルである。DS-251とDS-251 MKUは、両方のモデルで、延べ60万本という驚異的な売り上げを記録した。

 彼女の使っているものは、外観も含めてフルメンテナンスが施されていたので、年数を経たスピーカーである割には、美しい外観を保っている。

 DS-251 MKUは、彼女の部屋で初めて聴いた。思っていた以上に中低域に厚みがあった。DIATONEというと、高域寄りのバランスというイメージがあったが、比較的落ち着いた印象の音色であった。

 そのスピーカーを駆動するアンプはSONY TA-1120Aである。DIATONE DS-251 MKUよりも古く1967年に発売されている。
 
 そしてレコードプレーヤーはYAMAHAのYP-700。その発売は、DIATONE DS-251 MKUと同じく1973年である。

 この3点セットは、彼女に頼まれて私が調達した。彼女の依頼は「1960年代後半から1970年代前半の古いオーディオ製品で、デザインの良いもの・・・予算は3点セットで10万円ほど・・・」というものであった。

 ヤフオクなどでこういった古い時代のオーディオ機器は安価で売られているが、コンディションの悪いものが多い。その見極めはなかなか難しかったが、割と良いものが揃ったという印象を持った記憶がある。もう数年前のことである。

 彼女は決してオーディオマニアではない。年齢からしてもレコードで音楽を聴いた世代ではない。どういうわけか、古い時代のものが好きなようである。

 「1960年代後半から1970年代前半って、何かしら違うんです。とても美しいく、凛としています。1980年代に入るとすっかりダメになってしまうんです・・・」と、彼女は話していたことがあった。

 そう言われてもあまりピンとこなかったが、自分であれこれ悩んで揃えた3点セットのオーディオ機器を眺めた時、「確かにこの時代の日本のオーディオ製品には、何か独特な雰囲気がある・・・時代の息吹を強く感じさせる何かが・・・」と思った。

 Spendor SP1/2をヤフオクで落とそうかと思っていると、彼女は話していたが、予算の関係から難しそうである。もうしばらくの間は、DIATONE DS-251 MKUは、彼女の部屋で活躍を続けそうである。



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