2019/2/9

4715:走行モード  

 まず最初にかけたのが、白井光子のメゾソプラノによるブラームスの歌曲集である。このCDには21曲の歌曲が収録されている。

 いつも最初に聴くのは8曲目である。その後1曲目と2曲目を続けて聴いた。3曲聴いても、10分ほどの時間ですむ。

 伴奏のピアノの音の質感が変わった。その変化の方向は、ピアノに使われている木材・皮革・フェルトなどの天然素材がより響きが明確になるものになったかのような印象である。

 あるいは、コンサートホールにおいて座っている位置が、何列か前に移動し、きっちりとセンターポジションに座ったような感じであろうか・・・歌い手の存在感もくっきりと際立って立体的になったような印象を持った。

 床に設置した二つの小さな物体は確かにこのさほど広いとは言えないリスニングルームのリスニング環境を変えたようである。

 変わったのは確かである。変わったから良いとは言えない。その変化の方向が、音の嗜好性にあった好ましいものなのかどうなのかが大事である。

 その変化の方向は、音マニアあるいはオーディオマニア的な耳には好ましい方向であろう。しかし、音楽を心落ち着けてゆったりと聴きたいという音楽愛好家の嗜好性からすると必ずしもそう言えないのかもしれない。

 続いて聴いたのは、ベルリーズ 幻想交響曲。ピエール・ブーレーズ指揮クリーブランド管弦楽団の演奏である。
 
 第4楽章と第5楽章を続けて聴いた。時間としては17分ほどである。編成が一気に大きなものになり、各楽章の終盤ではフォルテシモとなる。

 そのオーケストラの全体像が聴覚中枢にすっと納まる。それは滲みが減り、細部の明瞭度が上がったからであろう。

 「解像度が上がった」・・・オーディオマニアがそう評する方向への変化があった。そのためかフォルテシモでも飽和点を超えない。

 「地球独楽・弐」が、床の振動モードを変化させて、床の強度が上がったのかのような変化をもたらしかのか否かは検証のしようがないが、実際にオーディオの音を聴くと、「そのような変化があったのでは・・・」と思わせる方向に音が変化するのは確かである。

 その音の印象は、現代的なコンサートホールで聴くオーケストラという感じであろうか。しっかりとした音響理論に基づき、コンピューターによるシミュレーションを繰り返して設計されたコンサートホール・・・そんな印象を受けた。

 最後にかけたのは、モーツァルトのピアノソナタ第14番。ピアニストはマリア・ジョアン・ピリス。

 3つの楽章全て聴いた。3楽章構成で20分ほどの曲である。低音がぼやけるとのことがなく、左手の動きがいつもよりもダイナミックに感じられる。

 モーツァルトのピアノソナタを聴きながら「これはスポーツモードだな・・・」と思った。修理から戻ってきたばかりのBMW523iには走行モードが四つある。

 「エコ」「コンフォート」「スポーツ」「スポーツプラス」の四つである。デフォルトは「コンフォート」である。

 これをスイッチで「スポーツ」に替えると、エンジンのレスポンスが上がり、低いギアを高い回転まで引っ張る。さらにサスペンションがぐっと締まったものになる。

 「地球独楽・弐」を床に設置したことによる変化の具合は、体感的にはBMWの走行モードを「コンフォート」から「スポーツ」に替えた時の変化とぴったりとだぶる。

 さすがに修理中の代車であったトヨタ フィールダーから、戻ってきたBMW 523iに乗り換えた時ほどに劇的な変化ではなかったが、BMW 523iの走行モードを「スポーツ」に変えた時と同様な変化があった。

 走行モードは、ボタン一つで変えられる。「地球独楽・弐」も設置するのも取り外すのも実に簡単である。

 「今日はスポーツモードでいくか・・・」という攻めたい気分の時は、「地球独楽・弐」を設置し、「今日はまったりのんびり燃費重視でいくか・・・」という気分の時には、「地球独楽・弐」を設置しない・・・そういう感じであろうか。



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