2019/1/22

4697:激坂ヒルクライム  

 いよいよ激坂への挑戦である。3名のメンバーが先行スタートした。その背中を見送って数分してから、残りのメンバーもスタートした。

 子の権現の激坂の距離は約3km。距離はそれほどあるわけではないが、後半に行くにしたがって斜度が上がっていく感があって、最後の数百メートルは心が折れそうになるエリアである。

 序盤は会話できる程度の強度であがっていくが、徐々にペースが上がってくる。後半の厳しさを身にしみてわかっているので、なるべく前半は脚を使いたくはなかった。

 抑え気味に走ろうとするが、斜度が上がってくるとクランクに込めるパワーも必然的に上がってくる。

 1kmほど走った。まだ脚には余力が残っているが、この後その余力は急激に削られていく。この辺りから上級者2名がペースを上げて前に出ていった。

 その小さくなる背中を視界の隅に納めながら、サイコンに表示されるパワーや心拍数に時折視線を落とした。

 前半を終えて後半に入っていった。先頭をいく2名の背中は遠くに見えていた。私の20メートル程前には、3番手を行くメンバーが走っていた。

 その背中に引いてもらう形で激坂に挑み続けていた。前のメンバーとの差は開くでもなく、縮まるでもなく、一定の距離を保ち続けていた。

 前を行くメンバーの背中が視界の先にあると、心の糸を切らさずに緊張感を保ちやすい。脚の余力は激坂によって急激に削られていったが、その引力にひかれてペースは落ちなかった。

 膠着した構図は残り1kmになっても変わりがなかった。この構図は先週の顔振峠とほぼ同じであった。

 顔振峠では、ゴール手前で斜度が緩みラストスパートで前を行くメンバーをかわせたが、子の権現は斜度が最後まで緩まない。

 斜度が厳しいと慣性の法則よりも重力の法則の方がはるかに力強く作用する。体重の重い私にとって追いつける可能性は低い。

 それでも、どうにか可能性を探ろうとクランクにハイパワーを込め続けた。しかし、その差は全く縮まらなかった。

 ゴールに近い地点で、リーダーの奥さんがカメラを手に声援を送ってくれていた。ここからさらに斜度が上がる。

 ダンシングに切り替えて重力の束縛を少しでも逃れようとしたが、クランクは恐ろしく重いままであった。

 どうにか少しばかり前を行くメンバーとの差を縮めてゴールした。子の権現の駐車場がゴールである。

 LOOK 785 HUEZ RSを立てかけて座り込んだ。先週の顔振峠、今週の子の権現と二週続けての激坂ヒルクライムであった。

 体重が重い私は激坂が苦手科目である。しかし、激坂は上り終えた後の解放感が素晴らしい。「走り終えた・・・」という解放感に包まれながらしばし呼吸を整えていた。

クリックすると元のサイズで表示します



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ