2018/12/21

4665:ミルクティー  

 サミュエル・バーバーは、アメリカの作曲家である。ヴァイオリン協奏曲は1939年に作曲された。20世紀の音楽であるが、前衛的な要素は薄く、ロマンチックな楽曲である。

 この曲の第1楽章は、前奏なしで独奏ヴァイオリンがいきなり第1主題を奏でて始まる。その旋律は優雅で抒情的である。

 この第1楽章を聴くと、いつも砂糖を多めに入れたミルクティーの味わいを思い出す。淡い茶色の液体は、濃厚に舌に絡みつく。そんな感じでこの曲も脳の聴覚中枢に絡みついてくる。

 6L6 PPアンプは、QUAD Uと同じ回路構成であり、その音の質感もQUAD Uを思わせる英国調である。決して派手さはないが、ツボを押さえた音楽表現が、聴き手を和ませる。

 「良い感じである・・・」と私は一安心。バーバーのヴァイオリン協奏曲の第1楽章を聴き終えて、CDを取り出した。そして、マーラーの交響曲第5番のCDに替えた。

 こちらも第1楽章を聴いた。「一定の歩調で厳格に、葬列のように」・・・この第1楽章にマーラはこのように指示している。

 印象的なトランペットソロのファンファーレで、この曲は始まる。この部分は、マーラーが尊敬していたベートーベンの、同じく第5番の交響曲の冒頭、「運命はこのように扉をたたく」と評した部分と重なるものを感じる。

 実は私は5番好きである。べートーベン、マーラー、ブルックナー、それぞれの5番は最もよく聴く交響曲なのである。

 6L6 PPは巧みなハンドルさばきで、マーラーの第5番も、難なくこなし、ますます安心感を私に与えてくれた。

 Marantz Model2は、どれくらいで戻ってくるのか、今のところ未知数である。こういう時に限って滅多に中古市場に出てこないMarantz Model2がヤフオクで矢継ぎ早に出品されていたりする。もちろん相当な高値で落札されるので、手は出さなかったが、ついつい恨めしい視線をスマホの小さな画面に向けていた。

 CDはこれくらいにして、レコードも聴いてみることにした。我が家のアナログ比率は80%ほどであり、圧倒的にレコードを聴いている時間の方が長い。

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 我が家のアナログプレーヤーは、ORACLE Delphi 6 である。アームはSME シリーズ5、カートリッジはZYXである。

 フルニエのチェロによるバッハの無伴奏チェロ組曲のレコードを取り出した。第1番と第2番が収録されているレコードである。そのA面、第1番を聴くことにした。



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