2018/12/12

4656:スピットファイヤ  

 小河内ダムを後にして、下り始めた。気温は冬らしいものであったので、風を受けながら下っていくと、体から体温が奪われていく感じであった。

 2台のロードバイクは下り道をひらりひらりと舞うように下っていった。ロードバイクで下っていると時折、映画「ダンケルク」で観たスピットファイアのことを連想する。

 下りでは重力が味方に付いてくれるので、ロードバイクに高級なハイパワーエンジンが搭載されているかのようである。

 ロールスロイス製のエンジンが発する音を頭の中に想像で鳴らしながら、ハイスピードで下り、八つのトンネルを次々に通りすぎていった。

 最後の城山トンネルを通り抜けていくと、道はまたJR青梅線に沿った道となる。下り基調ではあるが時折短い上り返しも挟まる。

 次なる目的地である「担々麺 杉山」まではノンストップで走る。JR青梅線の上り列車と同じようにスピードを緩めることなく、東へ向かった。

 先頭を交互に後退しながら、2機のスピットファイヤはダンケルクの海岸を走り抜けていった。高速巡行を長い時間続けていると脚には疲労が徐々に蓄積してくる。

 JR青梅線の踏切を越えて、「担々麺 杉山」が面している道に入っていった。ニンジンを鼻先にぶら下げられた馬のように猛然と走っていくと、目的の店に到着した。

 時間はちょうど昼時であった。事前に「行列ができていても、並んで待ちましょう・・・」とメンバーとは話していた。

 しかし、タイミングが丁度良かったのか、並ばずに店内に入れた。カウンター席に二人は陣取った。

 店名通り、メニューは担々麺のみである。サービスで小ライスも付いてくる。担々麺を食べ終えた後のスープにご飯を投入すると、「一粒で二度美味しい・・・」というグリコ現象を享受できる。

 店内は別天地のように暖かかった。しばし待っていると、「オレンジ色の憎いやつ」がおもむろに眼前に現れた。

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 担々麺の頂上には香ばしく焼かれた海老が乗っている。カリカリで丸ごと食べられる。スープは海老の旨味が凄く沁みだしている。

 辛さは見た目ほどではなく、マイルドである。麺は細めでスープと良く絡む。パクチーが味のアクセントとなっている。

 麺を完食してから、小ライスを入れて、即席の雑炊を完成させた。こちらも勢いよく胃袋の中に納めていった。

 終盤になると「お口直しにどうぞ・・・」と店員の方が杏仁豆腐と温かいお茶を持ってきてくれる。この心遣いが嬉しい。

 「担々麺 杉山」でガソリンタンクは満タンになった。ダンケルクで最後まで戦ったスピットファイヤはガス欠になり、海岸に不時着するが、我々2機はフル充電状態に戻り、残りのコースをハイペースで走り切った。

 走行距離は87kmであった。普段のロングよりもやや短めで、上りの斜度も緩めではあった。しかし、高速巡行時間がかなり長かったので、体の疲労度は普段のロングと同様であった。



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