2018/12/21

4665:ミルクティー  

 サミュエル・バーバーは、アメリカの作曲家である。ヴァイオリン協奏曲は1939年に作曲された。20世紀の音楽であるが、前衛的な要素は薄く、ロマンチックな楽曲である。

 この曲の第1楽章は、前奏なしで独奏ヴァイオリンがいきなり第1主題を奏でて始まる。その旋律は優雅で抒情的である。

 この第1楽章を聴くと、いつも砂糖を多めに入れたミルクティーの味わいを思い出す。淡い茶色の液体は、濃厚に舌に絡みつく。そんな感じでこの曲も脳の聴覚中枢に絡みついてくる。

 6L6 PPアンプは、QUAD Uと同じ回路構成であり、その音の質感もQUAD Uを思わせる英国調である。決して派手さはないが、ツボを押さえた音楽表現が、聴き手を和ませる。

 「良い感じである・・・」と私は一安心。バーバーのヴァイオリン協奏曲の第1楽章を聴き終えて、CDを取り出した。そして、マーラーの交響曲第5番のCDに替えた。

 こちらも第1楽章を聴いた。「一定の歩調で厳格に、葬列のように」・・・この第1楽章にマーラはこのように指示している。

 印象的なトランペットソロのファンファーレで、この曲は始まる。この部分は、マーラーが尊敬していたベートーベンの、同じく第5番の交響曲の冒頭、「運命はこのように扉をたたく」と評した部分と重なるものを感じる。

 実は私は5番好きである。べートーベン、マーラー、ブルックナー、それぞれの5番は最もよく聴く交響曲なのである。

 6L6 PPは巧みなハンドルさばきで、マーラーの第5番も、難なくこなし、ますます安心感を私に与えてくれた。

 Marantz Model2は、どれくらいで戻ってくるのか、今のところ未知数である。こういう時に限って滅多に中古市場に出てこないMarantz Model2がヤフオクで矢継ぎ早に出品されていたりする。もちろん相当な高値で落札されるので、手は出さなかったが、ついつい恨めしい視線をスマホの小さな画面に向けていた。

 CDはこれくらいにして、レコードも聴いてみることにした。我が家のアナログ比率は80%ほどであり、圧倒的にレコードを聴いている時間の方が長い。

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 我が家のアナログプレーヤーは、ORACLE Delphi 6 である。アームはSME シリーズ5、カートリッジはZYXである。

 フルニエのチェロによるバッハの無伴奏チェロ組曲のレコードを取り出した。第1番と第2番が収録されているレコードである。そのA面、第1番を聴くことにした。

2018/12/20

4664:QUAD U  

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 我が家のリスニングルームには、3台のGTラックが並んでいる。その両サイドのGTラックの下段には、Marantz Model2が設置されていたが、現在は修理中で不在である。

 Model2は埼玉県ふじみ野市の「響工房」で修理中であるが、残念ながら長期入院になりそうなので、shanshanさんにお願いして、Model2が戻ってくるまで真空管のパワーアンプをお借りした。

 その「代打」のモノラルアンプが、Model2が設置されていた場所に置かれた。お借りしたのは、以前私も使ったことがあるQUAD Uと同じ回路構成のPPアンプである。

 その躯体はQUAD Uと同様に小型である。QUAD UはプリアンプであるQUAD22と一緒に使う仕様になっているので、パワーアンプ単体で使うには少し使いづらいが、このアンプはもちろんそんなことはない。

 QUAD Uは出力管がKT-66である。お借りしたアンプは、6L6が出力管として刺さっていた。shanshanさんによると、このアンプはKT-66も使えるとのことであった。

 shanshanさんのところで他の真空管アンプと聴き比べたところ、この6L6 PPアンプは、イギリス的な音の質感を感じるものであった。

 TANNOYはイギリスのスピーカーであるので、相性はいいはずである。現在のTANNOY GRFの前に使っていたスピーカーはTANNOY CHATSWORTHであったが、そのCHATSWORTHを駆動していたのは、QUAD Uであった。

 電源を入れて、少し時間を置いた。真空管アンプは電源投入後しばらくは音がぼんやりとしている。

 十分に暖機運転を済ませてから、聴いてみることにした。CDから聴こうと何枚かのCDのうちから1枚を選択した。

 選択したのは、バーバーのヴァイオリン協奏曲。ヴァイオリンはギル・シャハムである。CDをケースから取り出して、ORACLE CD2000にセッティングした。

 CD2000にCDをセットするには、まずアルミ製の蓋を開けてラックの上に置き、さらにCDを抑えるスタビライザーを外す必要がある。

 CDを所定の位置に置くと、先ほどと逆の行為をする。その作業がどことなくレコードをセットするのに似ている。

 リモコンを操作して、バーバーのヴァイオリン協奏曲の第1楽章を選択した。プレイボタンを押すと、その曲は始まった。

2018/12/19

4663:イートイン  

 パン三つとコーヒー牛乳を手にもって、店内のイートインスペースに移動した。珍しくガラガラだったので、メンバー全員は建物の中のイートインスペースに座れた。

 早速、三つのパンに取り掛かった。まずは「シロクマアンパン」。餡と一緒にパンの中には求肥が入っている。すべてがもちっとした食感で思わず頬が緩む。

 次は「ごぼうパン」。こちらは「パン工房 シロクマ」の一番人気のパンである。見た目的には派手さはないが、味のバランスが素晴らしい。食感もごぼうのしゃきっとした感じとパンのもちもち感が上手にマッチングしている。

 最後は「カレーパン」。焼き立てであるので、カレーが熱い。口の中を火傷しないように注意しながら少しずつ口に入れた。カレーは濃厚で深い味わい。

 そんな感じでパンを食していると、店の前の道には次から次にローディーの姿が・・・いつの間にか入りきれないほどの数のローディーが店の前に集まっていた。

 「パン工房 シロクマ」のパンを堪能して、帰路についた。ヒルクライムがないので、穏やかな気持ちで走っていった。

 往路を忠実になぞる形で、帰路を走った。埼玉県の幾つかの町と市を通り抜けていって、やがて所沢市まで戻ってきた。

 「狭山湖入口」の交差点まできて、この交差点を右折した。しばらく坂道を上っていってから、道を横断して狭山湖の堤防に向かった。

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 天気が晴れやかで、狭山湖には陽光が降りそそいでいた。とても気持ちの良い景色が広がっていたので、堤防の真ん中で小休憩をした。

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 LOOK 785 HUEZ RSを堤防の柵に立てかけて記念撮影をした。冬の陽光はありがたい。亀が甲羅干しをする時のように、全身に陽光を浴びながら、しばしの談笑タイムを過ごした。

 狭山湖を後にして、今度は多摩湖に向かった。多摩湖サイクリングロードを少し走って、多摩湖の堤防に着いた。

 ここまで来ると、私の自宅はすぐそこである。多摩湖の堤防はいつも通りのどかであった。風もなく天気が良かったので、散歩をしている人が多く歩いていた。

 堤防を渡り終えると、私はチームメンバーと別れて自宅へ向かった。ヒルクライムのないロングライドはのんびりと優雅な感じのライドであった。

2018/12/18

4662:カレーパン  

 コンビニ休憩を切り上げて、「パン工房 シロクマ」を目指してリスタートした。「パン工房 シロクマ」はチーム内では「シロクマパン」と呼ばれている。

 サイクリストに人気のあるパン屋で、日曜日に店に行くと、店の前のサイクルラックには、多くのロードバイクがかかっていて、イートインスペースには多くのローディが陣取っていることが多い。

 飯能駅の前を通りすぎて道なりに走っていくと国道299号に達した。カインズホームがある交差点を右折した。

 国道299号を少し走って、一つ目の信号のある交差点を左折して県道30号にショートカットする抜け道に入った。

 上り基調のこの道を抜けいくと県道30号に達した。宮沢湖の前を通りすぎて、7両編成のトレインは順調に目的地に近づいていった。

 この道の脇には時折ゴルフ場の案内板が立っている。「Jゴルフ鶴ヶ島」「高麗川カントリークラブ」「さいたまゴルフクラブ」といった名前が確認できた。どれも行ったことのあるゴルフ場である。もちろんゴルフの時は車で来たが・・・

 八高線の毛呂駅の近くには、埼玉医科大学の大きな病院があり、調剤薬局も多い。医療エリアが広がっている。

 その医療エリアを抜けていって、毛呂駅の次の越生駅でトイレ休憩をした。「パン工房 シロクマ」にもトイレはあるが一つしかなくトイレ渋滞が発生するので、ここで済ませてしまうのである。

 越生駅の前には「太田道灌を主人公としたNHK大河ドラマ実現へ向けて署名をお願いします。」と署名簿が置かれていた。越生町は太田道灌の生まれた町のようであった。

 「太田道灌」という名前は聞いたことがあるが、何時の時代活躍し、何を成し遂げた人か憶えていなかった。

 越生駅を後にして、しばし道なりに走った。「三滝入口」の三差路を右に抜けていき、「ドラッグセイムス越生店」の先の交差点を左折した。

 道なりに進んでいくと田園風景の中にポツンと「パン工房 シロクマ」が見えてきた。しかし、いつもと違い人気がなかった。

 「あれ、もしかして休み・・・?」と一瞬思ったが、近づいていくと店の中に灯りが灯ているのが分かった。「良かった・・・」とほっと一安心である。

 サイクルラックは珍しくガラガラであった。そのサイクルラックにロードバイクを立てかけて、店の中に入った。

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 ここはガラスケースの中にパンが並んでいる。欲しいパンを指名すると店員さんが取ってくれる。そして会計をする。

 「シロクマアンパン」と「ごぼうパン」はすぐに決まった。もう一つ選ぼうとして少し悩んだ。するとちょうど「カレーパン」が焼きあがったようであった。そこで「カレーパン」を選択した。

 これにコーヒー牛乳を合わせた。「カレーパン焼き立てで熱いですから気を付けてください・・・」と店員さんに注意を受けた。

2018/12/17

4661:ニューマシーン  

 今日は夜にチームの忘年会をする予定があった。そのため、あまり疲れないように、今日のコースはヒルクライムなしであった。

 目的地は越生町にある「パン工房 シロクマ」・・・サイクリストに有名なパン屋である。そこでパンを堪能して戻ってくる。往復距離は90km程のコースである。

 いつものような峠越えがないので、のんびりとした雰囲気のロングライドになる。今日の参加者は7名であった。

 そのロードバイクの内訳は、ORBEAが4台、COLNAGO、ANCHOR、LOOKが1台ずつであった。ORBEAの4台は、そのすべてがフラッグシップモデルであるORCAという豪華さである。

 7台のロードバイクは、多摩湖を目指してスタートした。多摩湖サイクリングロードを駆け抜けていって、「武蔵大和駅西」の交差点から都立狭山公園に沿って続く緩やかな坂を上っていった。

 上り終えて、多摩湖の堤防を渡った。多摩湖は静かに佇んでいた。この堤防から見える風景はいつも通り気持ちの良いものであった。

 堤防を渡り終えると、所沢市に入る。アップダウンのあるコースをしばし走っていった。LOOK 785 HUEZ RSでのロングライドは、5回目となる。その乗り味はやはりとても滑らかである。

 道はやがて入間市に入っていく。狭山ゴルフ場に面した道を進んでいくと、JR八高線に沿って走る県道に出た。

 JR八高線は電車の間隔が長い。まれに電車に出会うことがあるが、今日は電車の姿を見ることはなかった。

 「阿須」の交差点を直進して入間川にかかる橋を渡ると、いつも休憩するセブンイレブン飯能川寺店が見えてきた。

 車に注意しながら道の右側にあるそのセブンイレブンの駐車場に向かって7台のロードバイクは入っていった。

 気温は低いままで、体は暖まらなかった。駐車場のフェンスにロードバイクを立てかけて店内に入り、補給食を選んだ。パン工房 シロクマにも立ち寄るので最小限の補給食にして、ホットコーヒーで体を暖めた。

 フェンスに立てかけられたORBEA ORCA OMRのディスクブレーキモデルの前に、自然とメンバーが集まってくる。

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 今年、ニューマシーンに替えたメンバーは私を含めて3名であった。ORBEA ORCA AERO、LOOK 785 HUEZ RS、そして今日デビューしたORBEA ORCA OMR ディスクブレーキモデルとどれも個性的なモデルである。

 やはりニューマシーンはチーム内に新たな風をもたらす。今後はどのようなニューモデルがデビューするのであろうか・・・

2018/12/16

4660:ディスクブレーキ  

 今日は、「震える寒さ」という表現がぴったりとくる寒さであった。先週の日曜日も真冬並みの寒さであったが、今日は「並み」という文言がすっかりと取れて、真冬の寒さであった。

 朝の7時になってから、LOOK 785 HUEZ RSに跨って自宅を後にして走り出した。走ってしばらくすると、指先は寒さで凍え、痛くなってくる。冷え切った空気をダイレクトに受ける顔や耳も冷たいを通り越して痛い。

 その痛みを堪えながら、集合場所であるバイクルプラザを目指した。ようやくバイクルプラザに到着した。

 するとサイクルラックには、メンバーの一人が新に購入したニューマシーンがあった。「あれ、見慣れないロードバイクが・・・ORBEA ORCA OMRか・・・」と思いながら、そのロードバイクを眺めていると「ディスクブレーキだ!」と、そのニューマシーンのブレーキがディスクブレーキであることに気づいた。

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 チーム内において、初めてのディスクブレーキモデルである。最近各メーカーはディスクブレーキモデルを発売している。

 ディスクブレーキはリムブレーキよりも重量はやや重くなるが、制動力は優れている。雨天であってもブレーキの効きが落ちないという利点がある。

 さらにカーボンリムをリムブレーキで長時間に渡って制御すると、高温になりすぎてカーボンリムが変形することがあるが、ディスクブレーキはリムに熱害を与えることはない。

 利点が多いディスクブレーキであるので、これからきっと普及していくであろう。メーカーもディスクブレーキモデルの販売に力をいれている。

 しかし、既存のフレームのブレーキをリムブレーキからディスクブレーキに変更することはできない。フレームごと交換する必要がある。それはホイールも同様である。つまり機材をほぼすべて一新する必要がある。

 初のディスクブレーキ体験をするために、試しにそのロードバイクに乗らせてもらった。短時間での試走ではあったが、やはりディスクブレーキの優れた制動力をしっかりと体感できた。

 ディスクブレーキになると、フレーム周りが実にすっきりとして、見た目的な先進性が一気にアップするのも、大きな変化である。

 銀色に輝くローターを見ていると、率直に「これは、新しい・・・」と思える。バイクルプラザRTにおいては、今年になって本格的なエアロロードバイクが導入された。さらに今回、チーム初となるディスクブレーキモデルが現れた。確実に時代の変化の波はチーム内にも届いているようである。

2018/12/15

4659:エアロフライト  

 普通の50代の男性に比べると、私は体を酷使している方である。ロードバイク、ゴルフ、テニスそして社交ダンスといった具合に、仕事の合間も忙しい日々を送っているので、体には疲労が徐々に蓄積していく。

 その疲労は、私の場合背筋と腰に特に蓄積する。そうなると、背筋がピンとまっすぐに伸びずに丸くなりがちになる。

 昨日も週に1回社交ダンスのレッスンを受けている「ジェニファー」から、「疲れてますね・・・体の重心が前に流れています・・・」と指摘された。

 2ケ月に1回、体をニュートラルな状態に戻すために杉並区にある「Pro.Fit」で整体を受ける。今日がその予定の日であった。

 午後の1時きっかりに、「Pro.Fit」の駐車場に車を停めた。施術時間は1時間半である。施術を受けると、体がニュートラル状態にしっかりと戻る。

 体がニュートラルに戻ると、体の中に溜まっていた毒素を排出したかのような印象を受ける。整体は「デトックス」とは基本的に違うものであるはずだが、すっきりさっぱりする感覚は共通のようである。

 2時半に施術は完了した。今日は午後の5時から目白で行われる社交ダンスのパーティーに参加する予定があった。

 杉並区にある「Pro.Fit」から目白のパーティー会場までは車で40分ほどかかる。道が渋滞している可能性もあるので、余裕を見て4時に出れば間に合う。

 それまで、1時間半ほどの時間があったので、チューバホーンさんのオーディオシステムを久しぶりに聴かせてもらった。

 前回聴かせてもらった時に比べて変更点が三つあった。一つはクロックの導入。二つ目はパワーアンプがQUAD 405のモディファイモデルに変更されたこと。そして三つ目はMarantz Model7のウッドケースがMDF製の堅牢なものに変わっていたことである。

 その三つの変更により、音の質感はやはり随分と変わった。一言で言うとより安定感が増したという表現になるであろうか・・・

 ロードバイクのフレームを、エアロロードバイクに変更した時の乗り味の変化に似ていると感じた。エアロロードバイクは空気抵抗が極力少なくなるような形状をしている。そして、クランクに込めたパワーをほとんどロスなく推進力に替えるために剛性がとても高い。

 CDトランスポートとDAコンバターを同時に同期させるクロック。Catbossさんの手により徹底的にモディファイされた「Super 405」。そしてModel7の本体とほぼ同じ重量があるMDF製のがっしりとしたウッドケース。そのいずれもが、同じベクトルへの変化をもたらしているのかもしれないと感じた。揺るぎなく、見通しよく、直進安定性に優れている音の質感である。

 まだ、乗ったことはないが、10月24日に発表されたばかりの、YONEXのエアロロードバイク「エアロフライト」の乗り味はこんな感じではないであろうか・・・と、目白に向かう車の中で思った。「エアロフライト」は、実は今一番乗ってみたいエアロロードバイクである。

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2018/12/14

4658:サブシステム  

 オーディオマニアは、欲深い人種なのであろうか・・・サブシステムを持ちたいという思いは多かれ少なかれ、多くのオーディオマニアが持っているものである。

 shanshanさんもサブシステム構築へ向けて、着々と準備を進めているところであった。サブシステムの要となるスピーカーは、まだリスニングルームに到着はしていないが、とあるスピーカーの自作マニアのところで製作が進んでいるとのことであった。

 そのスピーカーは、メインシステムで使われているGoodmans AXIOM300とは、全く違うものになる予定である。

 ユニットは2ウェイで、どちらもScan-Speak製の高級品が奢られる予定である。そのキャビネットも後方へ行くにしたがって絞られていく「リュート・シェイプ・キャビネット構造」を持つものになる予定で、現代型スピカーの流麗な形状を持つ。

 ということは、メインシステムの音とは随分と違う趣向のものになるはずである。そのスピーカーを駆動するのは、QUAD 405である。

 といっても普通の405ではない。形容するならば「Super 405」。Catbossさんの手によりモディファイされたスペシャルバージョンである。

 送り出しはDENON製のCDプレーヤで、パッシブアッテネーターを介して「Super 405」に音楽信号が送られる。

 現在は、お知り合いのオーディオマニアから無償で譲ってもらったDENONの小型2ウェイを仮のスピーカーとして、セッティングされていた。

 その仮システムを聴かせていただいたが、メインシステムとは、また別の味わいがあり、期待が持てるものであった。

 使用される予定のScan-Speak製のユニットの写真をiPadの画面で見せてもらったが、ハイエンドスピーカーのユニットとして見かけたことのあるもので、最高級品であった。

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 新たなスピーカーが導入されたら、再訪することを約して、私はshanshanさんのお宅を後にした。そしてBMW523iの後部座席には、QUAD Uと同様の回路構成のモノラルアンプが2台大人しく納まっていた。

2018/12/13

4657:ハーケンクロイツ  

 Marantz Model2は、9月26日に「響工房」に修理に出された。不定期に「ポツ・・・」という小さめのノイズが出るようになったためである。ノイズが出るのは片チャンネルだけであったが、モノラル構成のパワーアンプの両方とも、我が家のリスニングルームから立ち去った。

 それから2ケ月以上の月日が経過したが、Model2はまだ我が家に戻ってこない。ノイズの方は出なくなったようであるが、電圧が安定しない状態が生じているので、それを解決するのにもう少し時間が必要なようである。

 ということで、shanshanさんにお願いして、真空管パワーアンプを1セット、しばらくの期間お借りすることになった。

 shanshanさんは、真空管パワーアンプの自作マニアである。モノラル構成のパワーアンプ、ステレオパワーアンプを常時10セットぐらいお持ちである。

 shanshanさんのお宅に先週の土曜日にお邪魔した。リスニングルームにセットされていたパワーアンプは300Bのプッシュプルアンプであった。モノラルアンプであるので同じものが2個並んでいた。

 まずは、このパワーアンプを聴かせてもらった。スピーカーはGoodmans AXIOM300である。フルレンジらしい勢いの良い音が、部屋に放たれていた。

 プッシュプルであるので、低域にも不足感は感じられない。安定感のあるピラミッドバランスで、腰の据わった音である。

 続いてかかったのは、今回お借りする予定のモノラルアンプである。回路構成は、私が以前使っていたQUAD Uと同様のものとのこと。

 形状もQUAD Uと同じように小型である。QUAD Uの出力管はKT66であるが、このアンプは6L6GCが出力管として装着されていた。

 300Bのプッシュプルアンプから、6L6GCのプッシュプルアンプに替えると、音はややしっとりと滑らかな質感に替わった。

 回路が同じであるからであろうか・・・なんだかQUAD Uの音の質感を連想させる。どこかしらイギリス的な音の雰囲気を感じる。

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 そして、取りを務めたのが、ドイツで戦前に製造された貴重な真空管を使ったシングルアンプである。

 ナチスドイツが政権を担っていた時代のドイツで製造されたため、その真空管にはナチスドイツの象徴であるハーケンクロイツが印刷されていたそうである。

 こちらもモノラルアンプであるので2躯体である。こちらは、シングルアンプらしい音の質感である。低域はやや薄くなるが、音のスピードは実に速い。

 すっと立ち、ぱっと飛び出るという感じで、実に爽快である。オーケストラとの相性よりももっと小編成のものとの相性が良い。

 古楽器を使ったバロック音楽との相性は抜群である。また、Goodmans AXIOM300の魅力を上手く引き出すという点においても、このアンプは秀でていた。

 この真空管は2本で数十万円したとのこと。shanshanさんの真空管コレクションにおいてもエース級のものである。

 全て真空管式で、なおかつモノラル構成のパワーアンプを3種類聴かせていただいた。どれも個性があり、そして魅力的であった。

 shanshanさんのお宅では、一つの新しいプロジェクトが進行中であった。それは「サブシステム構築プロジェクト」であった。 

2018/12/12

4656:スピットファイヤ  

 小河内ダムを後にして、下り始めた。気温は冬らしいものであったので、風を受けながら下っていくと、体から体温が奪われていく感じであった。

 2台のロードバイクは下り道をひらりひらりと舞うように下っていった。ロードバイクで下っていると時折、映画「ダンケルク」で観たスピットファイアのことを連想する。

 下りでは重力が味方に付いてくれるので、ロードバイクに高級なハイパワーエンジンが搭載されているかのようである。

 ロールスロイス製のエンジンが発する音を頭の中に想像で鳴らしながら、ハイスピードで下り、八つのトンネルを次々に通りすぎていった。

 最後の城山トンネルを通り抜けていくと、道はまたJR青梅線に沿った道となる。下り基調ではあるが時折短い上り返しも挟まる。

 次なる目的地である「担々麺 杉山」まではノンストップで走る。JR青梅線の上り列車と同じようにスピードを緩めることなく、東へ向かった。

 先頭を交互に後退しながら、2機のスピットファイヤはダンケルクの海岸を走り抜けていった。高速巡行を長い時間続けていると脚には疲労が徐々に蓄積してくる。

 JR青梅線の踏切を越えて、「担々麺 杉山」が面している道に入っていった。ニンジンを鼻先にぶら下げられた馬のように猛然と走っていくと、目的の店に到着した。

 時間はちょうど昼時であった。事前に「行列ができていても、並んで待ちましょう・・・」とメンバーとは話していた。

 しかし、タイミングが丁度良かったのか、並ばずに店内に入れた。カウンター席に二人は陣取った。

 店名通り、メニューは担々麺のみである。サービスで小ライスも付いてくる。担々麺を食べ終えた後のスープにご飯を投入すると、「一粒で二度美味しい・・・」というグリコ現象を享受できる。

 店内は別天地のように暖かかった。しばし待っていると、「オレンジ色の憎いやつ」がおもむろに眼前に現れた。

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 担々麺の頂上には香ばしく焼かれた海老が乗っている。カリカリで丸ごと食べられる。スープは海老の旨味が凄く沁みだしている。

 辛さは見た目ほどではなく、マイルドである。麺は細めでスープと良く絡む。パクチーが味のアクセントとなっている。

 麺を完食してから、小ライスを入れて、即席の雑炊を完成させた。こちらも勢いよく胃袋の中に納めていった。

 終盤になると「お口直しにどうぞ・・・」と店員の方が杏仁豆腐と温かいお茶を持ってきてくれる。この心遣いが嬉しい。

 「担々麺 杉山」でガソリンタンクは満タンになった。ダンケルクで最後まで戦ったスピットファイヤはガス欠になり、海岸に不時着するが、我々2機はフル充電状態に戻り、残りのコースをハイペースで走り切った。

 走行距離は87kmであった。普段のロングよりもやや短めで、上りの斜度も緩めではあった。しかし、高速巡行時間がかなり長かったので、体の疲労度は普段のロングと同様であった。



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