2018/10/2

4585:リスニングルーム  

 国立市の地名は分かりやすい。国立駅を背にして放射線状に道が形成されていて、真ん中は「中」、向かって右は「西」、向かって左は「東」といった具合に地名が決められている。

 グールドさんのお宅は向かって右側の「西」にある。大きな通りから一本入ると大半の道が一方通行になるので、少しばかり大回りする必要がある。

 グールドさんのお宅から徒歩で数分のところにコインパーキングあるので、そこに車を停めた。大通りから一本入ると実に静かである。

 まだ、雨は降り出していなかった。時折小雨がぱらつく程度であったが、空の色合いは濃いグレーに塗りこめられていて、いきなりざっと降り始めてもおかしくない様相であった。

 グールドさんの家を訪れて、さっそくリスニングルームに案内された。グールドさんのリスニングルームは8畳ほどの広さである。

 部屋は縦長で短辺側に背後の壁からの距離をしっかりと取ってスピーカーが設置されていて、その二つのスピーカーの真ん中後方にKRELLのオーディオ機器が綺麗に納められた三段ラックがあった。

 それ以外にはイージーチェアと小振りなサイドテーブルが置かれているのみであるので、狭く感じることはなかった。

 イージーチェアは黒い革製で、木部は濃い目の茶色をしていた。質実剛健なデザインである。海外製品ではなく、グールドさんに確認すると、「斉藤衛家具工房」というオーダーメイドの家具を製造販売している工房で作ってもらったチェアとのことであった。

 ハイバックのイージーチェアとペアとなるオットマンは流麗というよりもしっかり感にあふれている。

 私はイージーチェアに座らせてもらい、グールドさんはオットマンをスツールとして座られた。サイドテーブルにはミルクティーがその淡い色合いを見せていた。

 リスニングポイントの後方の壁には、Ge3の「額縁」が掲げられていた。少々珍妙な現代美術といった風情のその「オブジェ」は、この一部の隙もないような空間にぽっかりと開けられた穴のようにも感じられた。

 この「額縁」・・・どう考えても「オカルト」でしかないのであるが、あるとないとでは聴感上あきらかに違う。

 リスニングポイントに座ると視界には入ってこないので、リスニングポイントの背後の壁に設置するのが正解であろう。我が家でも同様な設置方法となっている。

 イージーチェアのがっしりとしたひじ掛けに腕の重みをもたせかけて、前を向くと、そこにはWilson AudioのCUBが左右にセットされていた。

 サウンドアンカー製の専用スタンドに乗せられたその姿は凛々しい。そしてそのスピーカーの後方、センターの位置に置かれたMusic Tool製の3段ラックにはKRELLのCD-DSP、KSL-2、KSA-150が縦に並んでいた。



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