2018/4/15

4415:十人十色  

 サンフラワーさんと私には、共通する趣味が二つある。一つはゴルフである。年に1回二人でゴルフをする。

 例年7月の暑い盛りにゴルフをする。比較的早いスタート時間を設定してもらい、東京湾アクアラインを走っていった先の千葉のゴルフ場を取ってもらう。

 そうすると2時半ごろにはゴルフ場を後にすることが可能である。そうすると帰路で東京を東から西へ横断する際に大変な渋滞に巻き込まれることなく帰ることができる。また今年もその時期に一緒にゴルフをする予定である。

 もう一つの共通の趣味はオーディオである。ただし、二人がそれぞれ使っているスピーカーは全くタイプが違う。

 サンフラワーさんは「リディーマー」という極めて特徴的なスピーカーを長年にわたって愛用されている。

 「リディーマー」は3D構成のスピーカーで、唯一無二的な独特の存在感を有するものである。決して大きなものではなく、むしろ華奢な躯体をしている。

 その独特の造形美は、どういう訳か古代遺跡の神殿のような雰囲気を漂わせている。私は個人的にはとても好きな造形である。

 そして、その放つ音は音場が広大で音楽が空間に広く漂うかのようで、豊かな響きの良質なホールを連想させるものである。

 一方我が家のオーディオシステムの中核をなすスピーカーはTANNOY GRFである。モニターシルバーが搭載されたもので、1950年代半ばの製品である。

 60年以上も前に作られたヴィンテージ然とした風貌のGRFと神殿を思わせるモダンでスリムな造形美のリディーマーとでは、外観的には「水と油」と言っていいのかもしれない。

 今日は我が家のGRFをサンフラワーさんに聴いてもらう約束であった。GRFを駆動するアンプはMarantz Model7とModel2である。これらも設計・製造は1950年代のものである。もちろん真空管アンプである。

 送り出しはアナログもデジタルもOracleの製品であり、こちらはそれほど古いものではない。オーディオシステムの主要なものがヴィンテージに分類される我が家のオーディオシステムは、コンディションの維持が結構難しく、なかなかレギュラー陣が全員揃わなかったが、最近になってようやく安定してきたので、聴いていただける状況になったのである。

 私はクラシックオンリーなので、リスニングルームでしばしの雑談の後、クラシックのCDやレコードを聴いていただいた。

 モーツァルトのレクイエム、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番、ベートーベンのヴァイオリン協奏曲などが、リスニングルームに響いた。

 60年も前に製造された古いスピーカーやアンプが奏でる音は、やはり古色蒼然としたものかというと、私の耳には決してそういう風には聴こえてはいない。

 普段孤高の存在である「リディーマー」の音を耳にされている、サンフラワーさんにはどうであったのか・・・それはご本人にしか分からないが、GRFの音を楽しまれている風情であったので、一安心であった。

 オーディオは「十人十色」の世界である。正解はない。なので全く違うタイプのスピーカーであっても、あるいはまったく違うタイプのスピーカーだからこそ、興味深く聴いていただけたのかもしれない。



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