2018/2/19

4360:伝統  

 VW POLOはゆっくりと駐車場から出た。このPOLOはもうすぐ納車からまる7年を迎える。今ではBセグメントの車であっても標準装備となっている、自動ブレーキやレーン逸脱警告システムなどの安全装備は付いていない。

 フロントライトも今はほとんどの車がLEDを採用しているが、このPOLOは普通のライトで現在では少数派になりつつあるオレンジ色の光を前方に放っていた。

 1.2Lの4気筒エンジンは相変わらず快調である。7速DSGは、発売当時その斬新さに感動した覚えがある。

 その7速DSGは経年により走り始めの時に若干もたつきが出始めたが、その変速スピードは今でも爽快感を伴うものである。

 現行型POLOは5代目である。初代のPOLOが発売されたのは1975年のことであるので、43年の歴史を持つロングライフモデルである。

クリックすると元のサイズで表示します

 昨年本国で発表された新型POLOの展示会場には、その初代を含め歴代のPOLOも顔を揃えていた。その初代の姿は40年以上前の車とは思えないようなモダンな風情を保っている。

 シンプルでクリーンな外観は、POLOの伝統であろう。そして、日本でもおそらく4月あたりに発売が開始される新型POLOのエクステリアデザインにも、その伝統は引き継がれている。

クリックすると元のサイズで表示します

 もうすぐ日本でも現行型でなくなるPOLOはスムースに走った。1時間ほどで目的地近くのコインパーキングに着いた。

 そのコインパーキングにPOLOを停めた。取り回しが良いサイズなので、苦労なく停めることができた。

 すぐ隣には同じVWの車が停まっていた。現行型のGOLFであった。POLOの兄貴分にあたり、Cセグメントのベンチマーク的な存在で、VWの屋台骨を支える主力モデルである。

 GOLFもPOLO同様日本で広く受け入れられているので、見かけることが多い。期せずして2台並んだVWの車を少し下がって眺めた。

 そのサイズはちょうど一回り違う。そして、その醸し出す雰囲気は同じメーカらしくとても似ている。

 そのGOLFの色はPOLOと同じブラックであった。「黒のGOLFか・・・渋いな・・・」そんなことを思いながら、少し歩いた。

 やがて古びたビルが視界に入ってきた。1階が喫茶店になっていて、薄明るいオレンジ色の灯りが三つある小さめの窓から漏れていた。



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ