2018/2/15

4356:額縁  

 我が家のリスニングルームは長方形をしている。長いほうの辺の長さは4.1メートル。短いほうの辺の長さは3.2メートルである。

 床面積は4.1×3.2=13.12uである。関東間の8畳間は、12.39uであるから、ほぼ8畳ほどの広さということになる。

 4人家族が暮らす家にオーディオ専用ルームを持つことは、一般的にはとても困難なことであるので、贅沢は言えないが、「もう少し広ければ・・・」という思いが頭をよぎったことは一度や二度ではなかった。

 しかも、このリスニングルームはオーディオ「専用」ではない。妻のアップライトピアノとの同居を余儀なくされている。

 もともと応接間であった部屋を防音仕様にリフォームする際に、「ピアノの練習も時間を気にせずにできる・・・」と妻をどうにか説得した経緯があるので、これはやむを得ないことである。

 スピーカーは短辺側の両コーナーに設置してある。そのスピーカーはTANNOY GRFである。搭載されているユニットはモニター・シルバーで、キャビネットは英国オリジナルである。

クリックすると元のサイズで表示します

 文化財的な価値もある貴重なスピーカーをインターネットでたまたま見つけ、後先考えずに購入してしまった。

 8畳の広さのリスニングルームには大きすぎるスピーカーであることは明白であった。GRFの前に使っていたのは、TANNOY CHATSWORTHである。

 GRFより二回り以上小さいスピーカーである。そのスピーカーでちょうどバランスが良かったのであるから、どう考えてもGRFはこの部屋にはオーバーサイズである。

 それ故「もう少しリスニングルームのエアボリュームがあれば・・・」という思いが、沸騰した湯からぼこぼこと気泡が沸き立つように、心の中から湧き上がったのは自然の理である。

 そんな思いを常日頃心の底に押し隠していた私にとって、先日高円寺にお住いの大川さんのお宅で体験した「額縁」は、やはり気になる存在であった。

 その「額縁」は、グールドさんも大川さんのお宅で体験されていて、「あるなし実験をしたのですが、やはりあると部屋が広くなったような感覚があるんですよね・・・懐が深くなったような感じですか・・・」と、先日話されていた。

 大川さんのスピーカーはGershman AcousticsのGrande Avant Gardeである。すらっとしたその形状からして空間表現が得意なスピーカーであり、そのリスニングルームは我が家よりも広めなので、スピーカーの大きさと部屋のエアボリュームのバランスはとれている。

 その状況でも「額縁」は、良い効果をもたらしたようである。ということは、我が家のようにスピーカーの大きさと部屋のエアボリュームがバランスを欠いている状況では、さらに高い改善効果がもたらされるのではないかと期待しているのである。

 そんな私の心境を見透かしてか、大川さんが今日我が家のリスニングルームを訪問してくれた。少し大きめのトートバッグにはエアパッキンで厳重にくるまれた「額縁」が入っていた。



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ