2018/1/28

4338:ショットガン  

 ショスタコーヴィッチの交響曲第8番の第3楽章は約6分ほどの演奏時間である。ムラビンスキーの指揮によるレニングラード管弦楽団の1982年の演奏は凄みが半端ない。

 ぐっと下がった重心は一瞬たりともグリップを失わない強固な意志に溢れていた。巨大な音楽の塊がロシアの大草原を疾駆しているようなイメージは、第2次世界大戦で活躍したロシア軍の戦車T-34を連想させる。

 1982年の名演奏は、フィリップス盤の西ドイツプレスがこれまで一番良いとされていたが、それを超える音質のAltus盤は、奇跡の演奏をよりリアルに再現する。
 
 C21は少しづつこなれてきた。完全なる目覚めには、まだ2,3日必要であろうが、時間の経過とともに表情の硬さが取れ始めた。

 そこで、とあることを思いついた。DACであるO-DAC PRO MK2とパイオニア C21を接続していたRCAケーブルは、一時的にお借りしているMIT MI330であるが、これをアメリカから届いたばかりのMI330 ショットガンに替えてみようと思ったのである。

 そのMI330 ショットガンは、長さが60cmと短い。O-DAC PRO MK2とC21は同じGTラックの下段と上段に設置されているため、60cmでもちょうど届く。

 ショットガンはRCA端子やケーブルはMI330と全く同じものであるが、周囲を黒いメッシュがケーブルの7割がたを覆っている。

 ショットガンに替えて、同じ第3楽章をもう一度聴いた。想像以上に変わった。音の厚みが増し、音の背後に広がる気配の濃度がアップ。

 これは「ショットガン」という名称がふさわしい変わり具合である。残念ながらプリンアンプとパワーアンプとの接続にはケーブルの長さが1mないと届かなので、試すことはできないが、DACとプリアンプの接続は、MI330 ショットガンで固定することになりそうだ。

 現在、プリアンプとパワーアンプを接続しているのは、MI330のマイナーチェンジバージョン。RCA端子がコレクトチャック式のものになる。

 「これをマイナーチェンジ前のオリジナルバージョンに替えると、やはり違うのであろうか・・・」

 という素朴な疑問から、取り換えてみた。この2本はケーブルは同じように見える。オリジナルは普通のRCA端子でマイナーチェンジ後はコレクトチャック式のRCA端子である。

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 コレクトチャック式はしっかりと装着できるメリットがあるのか、最近のケーブルにはついていることが多い。しかし、装着する際多少面倒である。

 リスニングルームには三度ショスタコーヴィッチの交響曲第8番の第3楽章が流れ始めた。フィリップスの西ドイツ盤では、6分17秒であった演奏時間は、Altus盤では6分35秒になる。

 西ドイツ盤はピッチの異常による音程の不安定とテンポの早まりが指摘されていたが、Altus盤では、実際の演奏時間に整えられている。

 その6分35秒の演奏が終わった。演奏の途中からは音のことなどどうでもいいような気分になるほど素晴らしい演奏である。



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