2018/1/9

4319:ぞろ目  

 ゴール地点である駐車場で皆が揃うのを待ってから、もう少し先にある奥多摩湖の湖畔まで走っていった。

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 奥多摩湖の湖面は太陽に照らされてきらきらと光っていた。実に穏やかで心落ち着く風景である。

 風もなかったので、陽光を体に受けていると暖かく感じられた。本来であれば、ここでしばしのんびりとした時間を過ごしたいところであったが、午後は来客がある予定であったので、私は一足早く単独で帰路についた。

 ついさっきまで必死な形相で上ってきた道を下っていった。舗装路には車のスリップを防ぐための滑り止め舗装が所々されている。その上を走ると、ガタガタとロードバイクは振動する。

 幾つものトンネルを潜り抜けていった。最後の城山トンネルを抜けると道は少し上る。その先の「将門」の交差点の信号は赤であった。

 一旦停止してから右折した。家までノンストップで走る予定であった。ここからはJR青梅線に沿って走っていく。

 単独走では、前を引いてくれるメンバーがいないので、空気抵抗は常にマックスである。脚の疲労度は徐々に高まっていった。

 帰路は下り基調であるが、時折上りも入る。その短い上りでは、脚の余力が結構スカスカであることが分かった。

 青梅線の踏切を渡って岩蔵街道に繋がる道を走っていると、寒さからかトイレに行きたくなってきた。

 幸いその道沿いにセブンイレブンの看板が見えたので、立ち寄った。トイレは二つあり、一つは女性専用で、もう一つは男女兼用の表示がされていた。

 女性専用は空いていたが、男女兼用の方は空いていなかった。しばし待つべきか否か迷った。もう少し行った先にファミリーマートがあることを思い出して、店を出た。

 そして再度走り出して、そのファミリーマートに緊急停車した。店内に入って、サイクルシューズについているクリートで床をカツカツ言わせながらトイレに向かった。

 こちらは空いていた。ここで「ふ〜」とため息をつきながら、すっきりとした。こういう瞬間はささやかな至福の時とも言えるであろう。

 お腹もすいていたので、「ファミチキ」を一切れとホットコーヒーを購入して、ロードバイクの脇に立って胃袋に収めた。

 ここから自宅までそれほどの距離ではない。残りの行程を走っていった。空は晴れていた。朝のような厳しい寒さも影を潜めていた。

 自宅に帰り着いてサイコンの距離表示を確認すると「99.9km」であった。その数字に特別な意味はないはずであるが、いわゆるぞろ目ってなんだか珍しく、ほんの少し嬉しかった。

 今日はこの後、親しいオーディオ仲間が集まって、我が家で最近起こっている謎の怪現象を検証する予定があった。ロードバイクをサイクルラックにかけて、素早くシャワーを浴びてから着替えた。



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