2017/11/21

4270:ヒルクライム  

 上り始めはそれほど斜度はきつくない。表面がちょっとがたがたとする舗装路は小さな集落の中を通っていて民家もちらほらと見える。

 道の右側は川が流れている。白いガードレールが道なりにうねっていて道路と川を隔てていた。やがて白いガードレールは途切れた。

 しばし行くと散在していた民家もなくなり、道の両側を木々が覆い始める。それとともに斜度も上がってくる。

 10月は雨に祟られほとんどロングライドできなかった。11月は私用が日曜日と重なり、充分な時間をロングライドに割けない。

 走り込みは不十分であるので、当然の帰結として調子はあまり良くない。今日も速いペースで走るわけにはいかなかった。

 出力は220ワット程度、心拍数は170前半に抑えて走る予定であった。斜度が上がってくると平均パワーも心拍数もその予定値にすぐさま到達した。「無理をしないで、抑え気味で・・・」と自分に言い聞かせながらクランクを回し続けた。

 峠道は静かであった。車はほとんど通っていなかった。上っている間に通過した車は1台だけであった。

 鳥の声もしない。時折風景が広がるエリアもあったが、多くは道の両側を木々が覆い、アスファルトには木漏れ日のまだら模様が不規則に描かれていた。

 路面の状況はあまり良くはなかった。ロードバイクの走行音が峠道に響いた。そしてその乾いた走行音に私の呼吸音が覆いかぶさった。

 上る距離は4km程で、中盤の斜度が特に厳しい。この斜度が厳しいエリアで脚を使い過ぎてしまうと、斜度が緩み始めてもしっかりと踏ん張れなくなってしまう。

 中盤の斜度が厳しいエリアを走っていった。サイコンに表示される斜度は11〜15%。20%を超えるようなことろはほとんどないが、やはり厳しい峠道である。

 ダンシングを入れながらどうにかこうにか上っていった。顔振峠の終盤には短い下りが入る。そこに到達すれば、ゴールまでもうそれほどの距離はない。

 道の周囲が広がり小さな集落が見えてきた。この集落の途中から下りが入る。短い下りを勢いよく下りきると、また道は上り始めた。

 しばし上っていった。ゴール手前はぐっと斜度は穏やかになる。「もうそろそろかな・・・」と思っていると、カーブしながら斜度が厳しくなるところがあった。

 「まだ、あったのか・・・」と思いながらダンシングで上っていくと、ようやく斜度が緩やかになった。

 「ゴールが近い・・・」そう思った時、前方にローディーの背中が見えた。ペースを上げていくとその背中が近づいてきた。

 ラストスパートしようとしたが、斜度が緩くなったゴール手前でシャカリキになって前を行くローディーをかわすのは、ちょっと大人げないような気がして、クランクを回すペースを落とした。

 前を行くローディーと一定の距離を保ったまま峠の頂上に達した。Kuota Khanを峠の道標に立て掛けて、記念撮影をした。

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 ヒルクライム区間の平均パワーは218ワットであった。最大心拍数は175であった。ゆっくりと休憩する時間はなかったので、すぐさま引き返すことにした。



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