2017/11/12

4261:墓参  

 今日、11月12日は父の命日である。父が亡くなったのは、18年前の1999年11月12日。その時父は67歳であった。

 1999年は印象深い年であった。1月には次女が生まれ、そして11月には父が他界した。生と死が交差した1年であった。この年は1999年という世紀末的な数字と共に私の記憶に深く刻まれた。

 今年はその父の命日が日曜日になった。本心ではチームでのロングライドに参加したかったのであるが、今日は家族を引き連れて父の墓参りに行かざる得ない状況であった。

 近くに住む母親と家族全員を連れて父の墓参りに行く時は、一つのパターンがある。まず墓参りは必ず午前中に行く。
 
 二人の子供は休みの日はゆっくり寝たいので、朝が遅い。9時半ぐらいまで寝ているのである。なので家を出るのは10時すぎになる。

 妻と二人の子供を車に乗せて母の家まで寄ってから入間市にある「風の森聖地霊園」に向かう。車で40分ほどで、その場所には着く。

 墓参りを済ませると11時半ほどになっている。そこでその霊園の近くにある「元六そば」で昼食を摂る。

 今日もそのパターン通りであった。天気は快晴。風は微風。「ロードバイクでロングライドしたならば気持ち良いだろうな・・・」どうしてもそんなことを思ってしまう。

 「風の森聖地霊園」は、「三井アウトレットパーク入間」のすぐ近くにある。父の墓ができたばかりの頃には、まだまばらであったが、この18年の間に霊園は墓石ですっかりと埋まってしまった。

 墓石を掃除して、真新しい花を活けた。線香に火をつけて、家族みんなで手を合わせた。この18年間で赤ん坊であった次女は大学生になった。

 「みんな、なんとか頑張ってます・・・特にこれと言った報告はないけれど・・・みんなそれなりに生きています・・・」

 そんなとりとめのない無言の報告を灰色の墓石に向かってした。いつも通りの墓参りを済ませ、車に戻って「元六そば」へ向かった。

 母は「ざるそば」、私と妻と長女は「天ざるそば」、そして次女は「肉南蛮そば」を頼んだ。ここの蕎麦はキレキレな雰囲気は皆無であるが、何故かほっとする味わいである。

 「今日は走りたかったな・・・」

 蕎麦を食べ終えて、店の外に出た。空は真っ青な色である。

 「11月は日曜日に色んな予定が入っている。今日は墓参り。来週は顧問先の会社の二代目の結婚式、そして再来週は社交ダンスの発表会・・・ゆっくりとロードバイクで走る時間はない。単独ライドに出かけて、午前中で走り終えるしか手はないか・・・」

 そんなことを思いながら車に乗り込んだ。

 「来年も同じく穏やかな墓参りができるであろうか・・・」ふと年老いた母親の丸まった背中を見ながらそう思った。



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