2017/9/23

4212:犯人  

 透明でキラキラと輝く音響調整アクセサリーは、スピーカー上部の天井に設置されることが保留されたまま、エアパッキンに再度くるまれた。

 スピーカーフロント面のセンターの真上の天井がちょうど吸音層になっていて、その音響調整アクセサリーが安定的に設置できそうにないことが原因であった。

 我が家のオーディオシステムには、今現在ちょっと気になることがあった。音響調整アクセサリーの設置よりも前に、そちらの検証を行うことにした。

 ここ一週間ほど、左側の出力が明らかに落ちているように感じていた。プリアンプのMarantz MODEL7が原因ではないかと疑っていた。

 電源を立ち上げて、試しに音楽を流し始めた。やはりバランスは右側に寄っていた。「左が弱いよな・・・」と思いながら、2台のGRFの間の空間を眺めていた。

 MODEL7には左右のバランスを取るスイッチが付いている。それを左側に回すことによって左右のバランスを一旦取った。しかし、それが時間の経過とともに微妙に揺れる。

 「おかしい・・・安定しないな・・・やはり、MODEL7を修理に出す必要があるのか・・・」

 と思いながら、左右バランススイッチを再度いじった。しかし、音量だけでなく、音色も左右で違うような気がしてきた。

 その音色の違いを検証すべく、左右バランススイッチを右に完全に回して、右チャンネルだけから音を出し、その後逆に回して、左チャンネルだけから音を出してみた。

 音量だけでなく、明らかに左チャンネルの音はくすんでいるように感じた。「これは・・・駄目だな・・・やっぱり・・・」と少々落胆した。

 「MODEL7かな・・・やっぱり。Marantzは結構手がかかる・・・」と、MODEL7のクールな表情を眺めた。

 しかし、ふっと思った。「MODEL7が犯人と決めつけるわけにはまだいかない・・・検証しないと・・・」

 そこで、プリンアンプとパワーアンプを接続しているRCAケーブルを接続を左右逆にした。これで左右のバランスが逆にずれれば、プリアンプが原因となる。

 すると、左右のバランスは従前のままであった。「あれっ・・・もしかしてMODEL2が犯人だったのか・・・こちらはフルレストアにあれだけ長い時間を要したのに・・・」と、さらに深く落胆した。

 「真空管であろうか・・・真空管は消耗品だし・・・左チャンネルのMODEL2に装着されている6本の真空管のうちどれか1本の寿命が尽きようとしているのかもしれない・・・」

 そう思って、真空管を1本づつ左右入れ替えてみようと思った。その作業に取りかかろうとした瞬間、「待てよ・・・まだMODEL2が犯人と決まったわけではない・・・」と思い直した。

 最終検証として、MODEL2とTANNNOY GRFを接続しているスピーカーケーブルの接続を左右逆にしてみた。

 これで左右バランスが逆に振れればMODEL2・・・そのままであれば左チャンネルのGRFの不具合ということになる。その結果は、左側が弱いままであった。

 「GRF・・・おまえもか・・・!」と心の中で呟いた。片側のGRFのネットワークかユニットかに何らかの不具合が生じているようである。

 残念ながら音響調整アクセサリーの検証どころではなくなった。ユニットとネットワークを取り外して、その道のプロに送らないといけないようである。

 ヴィンテージ・オーディオの世界は、忍耐強くないと続けていけない。ここは慌てず騒がず、なすべきことを粛々とこなそう・・・



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