2017/8/6

4164:水牛  

クリックすると元のサイズで表示します

 「この水牛の名前はアカハチくんです・・・とても怠け者です・・・」と紹介された水牛は、時折歩みを止める。

 そのたびに「こら!ハチ!」と心優ししそうな島のお兄さんから、その巨大なお尻に軽めの鞭を受けて、8名の観光客を乗せた水牛車を再度ゆっくりと引き始める。

 竹富島は、石垣島から船で10分の距離にある離島である。人口は360名ほど。昔ながらの沖縄の面影が残っている。

 そのタイムトリップしたかのような集落を、水牛車は歩くよりも遅いスピードでゆっくりと進む。

 「集落の家々の周囲を囲む石垣はいつ頃作られたのであろうか・・・」その時間の長さを心のなかで測ろうとしたが、水牛車の後方に広がる景色はただただ静かに佇むのみで、心の中に緩やかな微笑みをもたらしてくれる。

 30分ほどかけて所定のコースを回った。その後は「アカハチくん」と一緒に記念撮影を済ませて、また船に乗った。

 八重山そばが美味しいと評判の店で昼食を済ませ、お土産屋を数件覗いたのち、次なる観光スポットに向かった。

 「青の洞窟」と呼ばれる観光ポイントへは、車でホテルから45分ほど走り、さらに徒歩で20分ほど行った海の中にあった。

 残念ながら干潮のタイミングであったので、色合いはそれほど青くなかったが、神秘的な洞窟の中をウェットスーツに身を包んで、泳いだりして楽しんだ。

 観光ガイドの写真のようには海の水が青くなかった「青の洞窟」を背にして、沖のほうへ泳いでいった。

 シュノーケリングは随分と久しぶりである。ライフジャケットを着用しているので、決して沈まないと分かっていても最初のうちは少し恐怖感を感じた。

 しかし、それはすぐに消え、透明度が高く、魚が数多く泳いでいる海を泳いでいくと、その美しい景色に心奪われていく。

 海底は急に深くなったり浅くなったりを繰り返す。深いところでは20メートルほどある。その深さを感じると、やはり若干身がすくむ。

 海の散歩は1時間ほど続いた。インストラクター1名で観光客6名を引率・・・インストラクターは趣味であったダイビングに嵌りこんでしまって、サラリーマンをやめ、横浜から2年前に石垣島に移住してきた30代の男性であった。

 「そういった人生もありかな・・・」そんな風に思えた。

 シュノーケリングによる海の散歩を終えて、また来た道を帰っていった。「シュノーケリングをした後は、想像以上に体が疲れていますよ・・・シャワーを浴びてホテルのベッドに横になると熟睡してしますよ・・・」インストラクターの男性は帰りの車のなかでそう話した。

 その通りとなった。ホテルに帰り着きシャワーを浴びてさっぱりとして、ベッドにゴロンと横になるといつの間にか無意識の領域に落ちていった。

 ふっと目を覚ますと時計は7時になろうとしていた。夕食はホテルの近くのステーキハウスを7時で予約していた。

 慌てて家族を連れてそのレストランへ向かった。「石垣牛」のステーキは想像以上に美味しかった。ドイツ人のオーナーシェフは話好きで気さくな感じであった。

 旅の2日目は天気にも恵まれて、内容の濃い1日となった。明日でささやかな旅行も終わる。緩やかな時間の流れを感じられるのもあと少しである。



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ