2017/6/30

4127:MVSS  

 初代の ORACLE Delphiが誕生したのは、1979年のことである。それ以来、38年が経過した。その間、基本構造は変えずに改良を重ね、現在ではMk6 Gen2にまで達している。

 わが家のリスニングルームに鎮座しているDelphiは、Mk6である。マイナーチェンジ前のモデルであるので、敢えて名称をつけるとしたら「Delphi Mk6 Gen1」ということになるのであろうか。

 Mk6の前のモデルは当然のことであるがDelphi Mk5である。一世代前のMk5は名機と謳われ、ロングセラーとなった。

 私が、オーディオに興味を持ち始めた2006年頃は、Mk5の時代であり、何人かのオーディオマニアのお宅でその美しい姿を眺めたことがあった。

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 Mk5はMk6に比べて、全体に細身ですっきりとしている。造形の美しさという観点からするとMk6よりもMk5の方が優れている。

 「オーディオ機器は見た目が命・・・」という誤った信条を頑なに持ち続けている私としては、「Mk5の方が我が家のオーディオルームには相応しい・・・」と思った。

 しかし、Mk5の中古を探さずに、敢えてMk6を選択した理由は、Mk6になって新たに加わったMVSS (Micro Vibration Stabilizer System)であった。

 MVSSはサブシャーシに存在するマイクロバイブレーションを排除するために、低粘性シリコンオイルを用いている。

 これにより、サブシャーシはもちろんのこと、プラッター、アーム、カートリッジに伝わる僅かな振動を完全に排除できるとORACLEは主張する。

 サブシャーシを三つのスプリングでフローティングして不要な振動を排除するのが、Delphiの基本構造である。
 
 それに加え、シリコンオイルを使った振動排除の構造を付け加えられたMk6は、きっと良いのではないかとの判断であった。

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 そのMVSSはスプリングと同様三つあり、サブシャーシを支えるようになっている。そして黒い樹脂製のダイヤルを回転させることにより、シリコンオイルによる振動排除の具合を調整できる。このあたりが実にアナログ的である。

 我が家のORACLE Delphi6は、とある部品が破損したためしばし休業している。破損した部品ついては単品で販売してくれるそうである。1個1,620円であった。

 早速発注したので、1週間以内には到着するであろう。MVSSもそれまでは、透明な粘性シリコンオイルを一切揺らすことはなく静かな時間を過ごすことになる。

2017/6/29

4126:犯人  

 Oracle Delphi6は三つのスプリングでサブシャーシを支える。その三つのスプリングを回転させることによりサブシャーシの水平をキープすると同時にサブシャーシの高さを調整する。その高さを最適にする為の専用の器具も付属している。

 三つあるそのスプリングのうち、一つがどうも最近具合が悪いように感じていた。スプリングを回転させていってスプリングのテンションを高めていく際中に、ある一定のところまでいくと、カクンとスプリングのテンションが緩むのである。

 「おかしい・・・なんか変だ・・・」

 ということで、プラッターを外し、さらにサブシャーシを外して、そのスプリングが収納されている部品を検証してみた。

 すると、スプリングを固定させる役割を果たしていた黒い樹脂製のリング状の部品が破断していた。

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 「これか・・・犯人は・・・」

 犯人は見つかった。見つかって、その部品は少々バツの悪そうな表情をしていた。この部品のみを交換すれば、恐らく正常化するであろう。

 そこで販売店に写真を添付して連絡した。あとはユキムから必要な部品を取り寄せれば良いだけである。

 しかし、この樹脂製のリングのみを購入できるのであろうか・・・?もしもそれが可能であれば大した出費になるとは思えない。せいぜい千円か2千円程度のはず。

 しかし、その周囲のアルミ製のパーツも含めて1セットになっていて、それごとでしか購入できないとなると、その価格はぐんと上がる可能性がある。

 Delphiのオリジナルが発売されたのは30年以上も前のことである。その基本構造は変えずに、Mk6まで進化してきた。

 そしてそのDelphi6のマイナーチェンジ版であるDelphi6 Gen2が出たのが一昨年である。私のDelphi6はマイナーチェンジ前のモデルである。

 Gen2になって細かな改良が行われた。その中でもっとも使い勝手に影響があるのが、1ピース構造であったプラッターが、センターハブとアウター・プラッターの2ピース構成になったことである。

 以前使っていたLINN LP12は2ピース構成のプラッターであった。1ピース構成のプラッターだとドライブベルトの装着が非常に面倒である。

 このDELPHIの弱点とされていたドライブベルトの装着が、2ピース構成のプラッターだと容易になる。

 これは以前から分かっていたこと。敢えて不便であることを分かりながら1ピース構成を貫いていたのは、「音が良いから・・・」との理由であったはず。

 利便性の方が優先されたのか・・・それとも、音に悪い影響がなく2ピース構成にできる方途が見つかったのか・・・何はともあれ、マイナーチェンジ前のモデルを使用している私としては羨ましい2ピース構成のプラッターである。

2017/6/28

4125:デュプレ  

 デュプレは、10代から「天才少女」として大衆的な人気を博し、その後多発性硬化症という難病を患い、20代後半には演奏家としての活動ができなくなり、42歳でその生涯を閉じた。

 デビューから演奏活動を継続できたのは12年ほど。その全盛期は1960年代。その時代に録音されたレコードには名盤が多い。

 デュプレは、集中度の高い情熱的な演奏と、「本当のジャクリーン・デュプレ」という映画にもなるような劇的な生涯も相まって、「夭折の天才」として日本でも人気が高い。

 そのデビュー盤には、チェロの小品が数曲収録されている。そのなかでも、一際輝いていたのは、サンサーンスの「白鳥」であった。

 チェロの名曲集には必ずと言っていいほど入っている名曲である。組曲「動物の謝肉祭」の中の1曲であるが、単独で演奏されることが多い。

 よく耳にする曲で、ある意味陳腐化されたところもあるこの曲が、デュプレの手にかかるとさっと目覚めるかのようである。

 その味わいは濃厚で深い。濃厚であるが、聴き飽きない深みがある。ぐっとその音世界に引き込まれてしまう。

 Aさんのアナログシステムには最近ちょっとした改良がくわえられた。そのアドバイスをしたのは、一風変わったオーディオアクセサリーを製造販売している「Ge3」を運営されているKさんである。

 そのアドバイスは、カートリッジの両側面にGe3製の制振シートを小さく切って貼り付けると良くなるとのものであった。

 AさんはGe3製品のヘビーユーザーである。ただし制振系の製品は、Aさんのシステムとの相性が良くなく、今までは採用されることはなかった。

 今回は良い結果が得られたようである。その効果もあってか、デュプレが弾くストラディヴァリウスの深遠な響きが心地よく耳に届く。

 このレコードは希少価値が高い。レコードコレクターが「完オリ」と呼ぶ、完全なオリジナル盤は稀にしか市場に出ない。

 それが最近、ディスクユニオンにStereo盤とMono盤が同時に出た。価格は30万円と10万円。すぐに売れたとのこと・・・

 コアなレコードコレクターにとっては、その価格でも手に入れたいアイテムのようである。私はコアなレコードコレクターではないので、その価格であればパスするであろう。

2017/6/27

4124:お宝盤  

 Marantz Model7のカップリングコンデンサーは、一般的には「ブラックビューティー」か「ブッラクキャット」を使ってメンテナンスされることが多い。

 我が家のModel7も当初はそういった一般的なカップリングコンデンサーが装着されていた。それを全て、WE系のメーカーのものに換装した。

 Aさんはその段階のものを「スーパーセブン」と呼ぶ。AさんのModel7はカップリングコンデンサー以外の数種類のパーツもWE系のものに換装されている。

 その段階までいくと「ウルトラセブン」と呼ぶ。そのためのパーツは希少性の高いものであるので、そう簡単に見つかるものではない。

 「スーパーセブン」化は、一定の効果があったのは確かなので、いずれは「ウルトラセブン」化も視野に入れておくことになろう。

 Aさんのお宅には、予定よりも少し早めの2時15分ごろに到着した。半地下になっているAさんのリスニングルームに入ると、その床にはいつものようにレコードが溢れている。

 レコード収納用に特別に設計された別室には納まりきらなくなってしまい、そのコレクションの一部がリスニングルームの床に進出してきたのである。

 そのコレクションは今も増え続けている。そういった貴重なコレクションから数枚を毎月聴かせてもらっている。

 レコードを聴く時間とレコードやオーディオに関する会話の時間との比率は、ほぼ「1:1」。今日もその比率を守るように時間は経過していった。

 レコードはどちらかの片面を通して聴く。レコードの片面は概ね20分から30分ほどである。今日も数枚のレコードを聴いた。

 今日のラインナップにおいては、比較的有名な演奏者のレコードが含まれていた。クレンペラーのベルリオーズ「幻想交響曲」、オイストラフのブルッフ「スコットランド幻想曲」などは、「やはり・・・名盤・・・」と感心した。

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 そんな素晴らしいレコードのなかでも一際眩しい輝きを放っていたので、ジャクリーン・デュプレのデビュー盤であった。

 ただし、デュプレのチェロが収録されているのは片面のみ、もう一方の面にはビオラ奏者の演奏が収録されている。

 これは貴重なレコードである。完全なオリジナルのステレオ盤であれば、国内での流通価格は30万円ほどの値が付けられる。モノ盤でも10万円ほどするという。

 まさに「お宝盤」である。そして、コレクター間で高値で取引されるだけではない価値がこのレコードにはずっしりと詰まっていた。

2017/6/26

4123:洗浄  

 リスニングルームでしばしの時間を過ごしてから、普段の日曜日に出来ない細々としたことをしばしこなした。

 その中には、レコードの洗浄作業も含まれていた。レコードの洗浄は2段階の作業によって行われる。

 まずは、強アルカリ水を活用して洗浄する。洗浄する際には強アルカリ水を盤面にスプレーして、歯ブラシで軽くこする。
 
 両面を洗浄した後に精製水ですすいで、第1段階を完了。その後は第2段階へ進む。第2段階は、超音波洗浄である。

 業務用の超音波洗浄機にレコードをセット。レコード洗浄用に特別に製造されたものではないので、一定時間ごとにレコードを4分1づつ回転させる必要がある。

 これが少々面倒である。レコード洗浄用に特別に製造された製品であれば、レコードをゆっくりと回転させる機能が付いていたり、ブラシによる洗浄も同時に行えたりする。

 「来年にはそういった洗浄機を買おうかな・・・」と思うが、価格が一気に高くなってしまう。現在使っている洗浄機は数万円で入手できるが、レコード洗浄用となるとOが一つ多くなってしまう。

 「不条理な世界である・・・」

 それにしても、この超音波洗浄機はうるさい。音量も大きいし、妙に耳につく不快な音である。ヒーターが付いていて、水温は40度に設定。レコードレーベルを守るレーベルカバー LC-1が装着されたレコードを超音波洗浄機に渡して設置した2本のプラスチック製の棒に掛ける。

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 5分おきに4分の1づつ回転させる。1枚洗浄するのに20分ほどかかる。この過程が結構面倒である。

 DIYが得意の人なら、レコードをゆっくりと回転させる仕組みを作り上げることができるであろうが、そういったDIY能力がないので、我慢するしかない。

 午後には、この超音波洗浄機でのレコード洗浄が効果的であることを教えてくれたAさんのところへ行く予定が入っていた。

 月に1度海外から新たに届いた貴重なレコードを聴かせてもらっている。いつもは、ロングライドの後に伺うので夕方の4時ごろになる。

 「自転車が中止で早めに来れるようであれば、少しでも早めにお越し下さい。」

 とのメールが入っていたので、「2時半ごろにお伺いします。」と返信した。昼前頃に起き出してきた家族を食事に連れて行ってから、車で杉並区を目指した。

 Aさんのお宅には1時間ほどで着く。Aさんのレコードコレクションは相当にマニアック。その枚数も半端ない。そのレコード洗浄はきっと大変な作業のはず。

 道はそれほど混んでいなかった。雨はすっかりと止んでいた。空は灰色のまま。車の窓を開ければ、それほど暑くはなかった。

2017/6/25

4122:梅雨空  

 空梅雨気味であった今年の梅雨であったが、今日は久しぶりの梅雨空となった。朝の6時に目覚めた時には、窓の外からは雨音がしっかりと聞こえていた。

 「今日のロングライドは中止か・・・」

 と、その雨音を耳にしながら思った。しかし、早起きが習慣になっている体は、またゆっくりと寝入ることができない。

 ごそごそと起き出して、しばらくリビングのソファに座ってぼうっとテレビを観た。日曜日の朝をのんびりと過ごすのは随分と久し振りのような気がした。

 妻と子供たちは日曜日は朝寝坊を決め込んでいるのでしばらくは起き出してこない。朝食を摂った後、リスニングルームへ入った。

 リスニングルームへ入る際、ある段ボールを手に持っていた。真空管のストックが入っている箱である。

 中にはEL34、6CG7、6AU4-GTA、12AX7などの真空管が箱に入った状態で入っていた。Marantz Model7は12AX7が6本使われている。Model2には初段に12AX7が使われいる。

 12AX7はとてもポピュラーな真空管である。真空管マニアの間では「ペケナナ」と呼ばれるこの小さな真空管は、音に対する影響度が大きい。

 見た目的には、Model2に2本づつ刺さっている出力管EL34の方がはるかに存在感があるが、音に対する影響度は、小さな12AX7の方が大きいようである。

 先日も、とあるオーディオ工房でModel7の背後にひっそりと存在している12AX7をテレフンケンから別のメーカーのものに差し替えてみた。

 一聴して音が変わったのが分かった。Model7に使われている12AX7はテレフンケンのものが一般的である。

 しかし、杓子定規にテレフンケンに拘らずに、他のメーカーのものも試してみるのも良いのかもしれないと思った。

 「テレフンケン以外の12AX7・・・あったかな・・・?」と思って箱の中を覗いてみたが、ストックの全てはテレフンケンであった。

 12AX7はポピュラーな真空管であるので、中古市場でもよく見かける。値段もそれほど高いものではないので、比較的気軽に試すこともできる。機会があったら試してみようと思いながら、その箱をしまった。

 カップリングコンデンサーを交換するとなると素人では危ないので、専門の方に頼むことになるが、真空管であれば差し替えるだけであるので素人でも大丈夫である。

 しかし、この真空管というもの・・・かなりの曲者で嵌り込んでしまうと深い世界に引きずり込まれてしまう危険性がある。

 真空管マニアのお宅に伺うと、棚一つが全て真空管のストックで埋まっているということも珍しくないのである。

2017/6/24

4121:GOLF  

 用意されていたGOLFは「ヴァリアント」と呼ばれるステーションワゴンモデルであった。「TSI ハイライン」の試乗車がヴァリアントしかないようであった。

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 色は「タングステンシルバーメタリック」である。ややグレーがかったシルバーである。なかなか渋い色合い。

 マイナーチェンジによるエクステリアの変更点はそれほど多くない。フロント・ヘッドライドにはLEDが採用され、よりシャープな目付きになった。

 フロントバンパーの形状も変わり、すっきりとした雰囲気を纏ってる。しかし、これらの変化も遠目にはそれほどの大きな変化とは映らないであろう。

 車内に乗り込んでみると、液晶パネルを活用したデジタルメーター「アクティブ・インフォ・ディスプレイ」が目につく。これは、Audiの「バーチャルコックピット」とほぼ同様のものである。

 幾つかパターンから選択できNAVI画面を二つのメーターの中間部分に表示することもできる。しかし、ここで気になることが・・・その液晶パネルの傾斜具合がどうも妙である。

 やや下向きにスラントしているのである。普通のメータパネルは上向きにスラントしている。それが普通であるので、この下向きの傾斜具合は気になった。

 助手席に座っている営業マンに尋ねると「太陽光などにより見えづらくなるのを防ぐためのようです・・・」との答えであった。

 タッチパネル式のNAVI画面は大きい。視認性も高く高解像度系である。これらのデジタル系の進化によりインテリアの質感は上がっていた。

 「TSI ハイライン」には従来と同じ1.4リッター直列4気筒直噴ターボ(1.4 TSI)エンジンが搭載されている。

 このエンジンと7段DSGの組み合わせで、140psの最高出力を絞り出す。本国ドイツでは1.5Lの新型エンジンが採用されたが、日本ではその採用は見送られた。その理由は何であったのであろうか・・・

 ゆっくりと走り出した。相変わらず低回転から豊かなトルクを感じる。走りの質感はマイナーチェンジ前と大きな差は感じなかったが、より角が滑らかになったように思えた。

 7速DSGのシフトアップも実にスムース。試乗コースは街中のみであるので、それほど高回転までは引っ張ることは出来なかった。

 2000rpm以下の回転領域で走ってる分にはには、エンジン音やタイヤノイズなどの音はとても低いレベルに抑えられている。車内に入り込んくる音の質感の良質さは、BMWの5シリーズ並と言えるであろう。

 フラットな乗り心地と、高い直進安定性はVWらしい安心感を与えてくれる。ハンドリングはシャープではないが軽快で、気持ち良いものであった。

 「やはりゴルフはゴルフ・・・揺るぎない・・・」そんなことに感心しながら、約30分ほど車を走らせた。

 「車格を一つ上げるという選択肢もありかな・・・」と思いながら、試乗車をディーラーの駐車場に滑り込ませた。

 来年日本にも上陸する予定の新型POLOは、兄貴分のGOLFに肉薄する走りの質感を備えているのであろうか・・・?その答え如何によっては、GOLFを新たな営業車として迎える可能性もある。

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2017/6/23

4120:代車  

 エンジンがかからなくなったPOLOの代車としてやって来たのもPOLOであった。ただし、現行型のPOLOではなく、一世代前のモデルである。

 現行型のPOLOも来年にはカタログ落ちする予定であるので、一世代前ということになると10年ほど前のモデルということになる。

 この世代のPOLOはマイナーチェンジ前とマイナーチェンジ後で顔つきが大きく変わった。マイナーチェンジ前は独立した丸目4灯ライトが印象的で、キュートな顔つきであった。

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 それが2005年にマイナーチェンジされると、独立丸目4灯がつぶれた目玉焼きのようにくっついてしまった。さらにグリルも無理やりに縦方向に伸ばしたような造形となり、ちょっとバランスが悪い。

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 VWは今年マイナーチェンジされたGOLFのように、マイナーチェンジでは大きくデザインを変えてこないのが恒例であったので、この時のPOLOのマイナーチェンジは異例であり、そのデザインも個人的な好みからすると「改悪」であった。

 VWにもデザイン的に迷走した時代があった。「ワッペングリル時代」である。この時代のVWの車のデザインはあまり良いものではない。

 その後、ワルター・マリア・デ・シルバがチーフデザインなーとなり、現在のVWの水平貴重・直線基調のデザインが確立された。

 現行のPOLOは、その第一弾として登場したのである。その現行型の第一印象は「すっきりとした造形に戻った・・・」というものであった。

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 ドイツ車のデザインの源流は、BAUHAUSである。合理主義的・機能主義的な造形美を追求する姿勢は、常にその根底にあった。

 それを最も分かりやすい形で追及してきたのがVWであった。この現行型のPOLOの造形からは、そういった源流に戻ったという印象を強く受けたのであった。

 その「迷走時代」を象徴する一世代前のPOLOに乗って、VW小平に向かった。修理が完了したPOLOを受け取りに行くのである。

 事務所の駐車場からVW小平までは車で30分ほどである。今日は少し時間があったので、つい最近マイナーチェンジされたばかりのGOLFにも少しばかり試乗させてもらえる予定である。

 本国では1.5Lの新型エンジンに変わったようであるが、何故か日本では1.4Lのエンジンのままである。「それほど変わってないのかな・・・」と思っていた。

 10年以上前のPOLOは、やはり少々くたびれていた。乾いて、ガサゴソという感じのエンジン音を響かせながら、車はディーラーの駐車場に入っていった。

2017/6/22

4119:新型POLO  

 スタッフから私の携帯に電話があったのは1週間ほど前のこと・・・「POLOのエンジンがかからないんです・・・」

 「ん・・・?バッテリーかな・・・?ディーラーに連絡取ってみて・・・」と返答した。翌日ディーラーのサービス担当者が代車を伴ってやってきて、POLOは回収されていった。

 やはり原因はバッテリーのようであった。バッテリー交換とちょうど法定点検のタイミングも近かったので、両方をしてもらった。かかった経費は7万円ほど。

 POLOは納車から約6年経過した。来年の3回目の車検の前あたりには買い替えを検討しようと思っている。

 事務所の営業車は代々Bセグメントから選択してきた。ビッツ、デミオ、マーチときて4代目がPOLOである。
 
 次なる5代目もBセグメントから選択することになるであろう。一つ上のセグメントであるCセグメントにも、GOLFなど実力派が揃っているので、一つ車格を上げる選択肢もあるが、コストパフォーマンスが高いのは、やはりBセグメントであろう。

 その次期営業車の最有力候補は、最近ワールドプレミアでその詳細が正式に発表された新型POLOである。

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 その新型は予想通りキープコンセプトである。エクステリアに関しては、まさに正常進化。遠目にはそれほど違わないように見えるが、近くから詳細に見ると、よりシャープによりモダンにデザインされている。

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 キープコンセプトであるエクステリアに対して、インテリアはぐっと進化した。基本的な配置などは大きくは変わっていないが、その質感は一気に上昇した。

 おそらくオプション扱いになるであろうバーチャルコックピットやタッチパネル式のNAVI、そしてボディカラーと合わせたカラーパネルなど、その質感は確実にワンランク以上アップしている。そのお洒落度においては、兄貴分のGOLFを凌駕しているのではないかと思えるほどである。

 ヨーロッパでは今年の秋頃に発売される。日本では来年の春ぐらいであろうか・・・3回目の車検が来年の夏であるので、その手前で発売されるならタイミングはバッチリである。

2017/6/21

4118:カレーパン  

 風張林道を上り終えた。順次メンバーも次々にゴールした。ゴールするその表情は皆解放感に満ちていた。

 激坂は辛い。それは確かである。しかし、上り終えると達成感というべきか解放感というべきか、独特の感情に支配される。

 そして、激坂を上った後は少々妙なテンションになる。きっと脳内麻薬が大量に分泌されているのであろう。

 風張林道のゴールは奥多摩周遊道路に繋がっている。繋がっているとはいえ、人が一人通れる通路があるだけで、車で行けるわけではない。

 記念撮影を済ませて、奥多摩周遊道路に抜けた。都民の森まで下り、補給食を摂ることにした。ウィンドブレーカーを羽織っていたが、標高が高いエリアの下りはやはり寒かった。

 しばし下っていくと都民の森に到着した。ここの「売店 とちの実」の人気商品は二つある。一つは「みとうだんご」。炭火で焼かれた大ぶりな団子である。甘辛いくるみ味噌を塗ってもらった団子は実に美味である。

 もう一つは、カレーパン。ここで作られているカレーパンは、まだ暖かみが残っていることが多く、タイミングが良いと揚げたての熱々をいただける。

 どちらにするか、少々悩んだ。激坂を上った後は何故かしらコカ・コーラを飲みたくなる。今日もそうであった。

 「コカ・コーラにはやはりカレーパンが・・・」とコカ・コーラとの相性から判断してカレーパンを選択した。

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 表面はさくっとしている。まだ暖かみを残しているカレーの味わいは濃厚でほっとするものである。

 お腹を満たしてから、走り慣れたコースを下っていった。ウィンドブレーカーを強い風にばたつかせながらハイスピードで下っていった。

 「橘橋」まで下りきってから交差点を右折した。ここからしばらくは緩やかな下り基調の檜原街道を走った。

 風張林道の激坂で体は疲弊しているはずであるが、激坂後のハイテンションの影響か、ハイペースでトレインは進んだ。

 私も脳内麻薬の分泌量が半端ないようで、この下り基調の道を高速で走りたい衝動が心を満たしていた。

 檜原街道、睦橋通りを6両編成のトレインは快速で飛ばした。そして、いつもにように拝島駅近くのファミリーマートでコンビニ休憩をした。

 スマホのアプリで雨雲を確認すると、南から雨雲が迫ってきていてベイエリアの方はもう降りだしているようであった。

 そちらの方角の方を確認すると確かに濃い灰色の雲が空を覆っていた。しかし、こちらに到達するまでにはもう少し時間がかかるようであった。

 どうにか雨に降られることはなかった。自宅に辿り着いたのはいつものロングとそれほど変わらない時刻であった。

 走行距離は117km。十分普段のロングでの行ける距離である。ということは、もしかしたら定番コースの一つになる可能性があるのかも・・・ 



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