2017/4/19

4055:アクシデント  

 柳沢峠の頂上まで約10Kmほどの行程を上り始めた。抑えめのペースで序盤を走った。柳沢峠の上りは斜度はそれほど厳しいものではないが、緩やかでもなく、中庸な上りが続く。比較的上りやすい。

 1km経過した・・・心の中では少し迷っていた。「どうしようか、当初の予定通り残り8kmからペースアップするか・・・もう少しこのペースで走って残り7km程からにするかな・・・」脚の疲労感は結構あった。

 2kmほど走り、残り距離が8kmになった。「予定通り、ここからラップ計測しよう・・・」そう心に決めて、サイコンのラップボタンを押した。

 そして、クランクを回すペースを速めた。心拍数は上がっていく。ラップパワーの数値が240ワットになるように2気筒のエンジンを回した。

 その負荷は、ここまで既に相当な距離を走っている体には重めであった。その重い負荷で4kmほど走り続けた。

 負荷を上げて走り切る予定であった8kmの行程の半分を経過した時、右脚に異変が生じた。太腿に鋭い痛みが走り始めた。

 「まずい・・・攣りそうだ・・・」

 その痛みの正体はすぐに分かった。そして、その痛みは治まることはなく、右足の太腿はあっけなく攣ってしまった。

 筋肉が攣った時の痛みは何故これほどまでに辛いのであろうか・・・その激しい痛みに顔を歪めながら出力を急速に低下させた。

 右脚の筋肉が攣ったからといって、柳沢峠の上り道が平坦路に変わるわけではない。半分ほどに急低下した出力でゆっくりと上り続けるしかなかった。

 右脚は踏ん張れないので、左脚でカバーしながらゆっくりと坂道を上った。その状態でさらに2km程は走ったであろうか・・・

 さらに困難な状況が私の体を襲った。攣ってしまった右脚をかばっていた左脚の太腿にも同様な痛みが走り始めた。

 「左脚も攣ったら、万事休止だ・・・」

 さらに出力を低下させたが、残念ながら、左脚も同様に激しい痛みとともに攣った。2気筒のエンンジンは出力を完全に失った。

 こうなるともうなす術はない。サイクルシューズのクリートをペダルから外し、足を地面に着いた。ストレッチをすぐにしたいところであるが、しばらくは動けない。

 少し痛みが和らいだとところでロードバイクをガードレールに立て掛けて、数分間両脚をストレッチした。

 ストレッチを終えて、リスタートした。残りの2kmは本当にゆっくりと走った。負荷をかけると再び脚の筋肉が攣る危険があった。

 そして、どうにかこうにか上り切った。両脚の筋肉が攣ったのは随分と久し振りのことである。こんな困難な状況に陥るとは思いもしていなかった。

 Kuota Khanを柳沢峠の東屋に立て掛けて、座り込んだ。両脚の太腿をさすりながら休息した。天気は相変わらず良かった。東屋からは富士山がくっきりと見えていた。

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