2017/4/20

4056:帰路  

 柳沢峠を上り終えて、しばらく休息した。普段はほとんど飲まないが、体が疲弊しきっているとコカ・コーラを飲みたくなる。

 峠の茶屋に設置されている自販機でコカ・コーラを購入した。500mlのペットボトルで160円であった。

 がらがらとコカ・コーラが落ちてくる音がして、それを下の口から取り出した。そして東屋に座ってそれを一気に飲んだ。美味しかった。疲弊した細胞の一つ一つに染み込んでいくかのように感じられた。

 メンバー全員が上り終えてから記念撮影を済ませた。峠の上では風が吹いていた。その風にずっと当たっていると少しばかり肌寒くなってきたので、ウィンドブレーカーを取り出した。

 下界は暑いが、標高が1472mである柳沢峠の頂上は涼しかった。これから長い下りである。柳沢峠の下りでは一度落車したことがある。

 体が疲弊している時は注意力も散漫になりがち、安全運転で下らないといけない。気を引き締めて下り始めた。

 しばらく下ったところでバイクが転倒事故を起こしていた。パトカーが停まっていてバイクからはガソリンが漏れ出ていた。そのバイクのそばでライダーは座り込んでいた。その脇をスピードを落としながら通り過ぎた。

 今日はここまでノントラブルできている。パンクもない。最後までトラブルなしで走り切りたいところである。

 下りはほとんど漕がないので脚は楽であるが、上半身は結構疲れる。スピードもかなり出るので気も張る。18kmを下って往路で休憩した「道の駅 たばやま」を通り過ぎた。

 ここからは下り基調の道を進んだ。古里駅そばのセブンイレブンまで一気に走り切って、休憩をした。

 ここまで来るとほっとする。体の疲労感はかなりの高濃度である。スタミナには比較的自信がある方であるが、今日は相当に疲れていた。やはり昨日のテニスの疲れが効いているようであった。

 ここで補給食をしっかりと摂った。そしてリスタート・・・お尻が痛かった。結構な距離を走ってきたので、座骨とサドルが接触する箇所が痛い。

 時折腰を浮かせてその痛みを軽減させて進んだ。皆疲れているはずであるが、先頭を引く番になると頑張る。
 
 帰路のトレインのスピードは落ちることなく、快速で走り続けた。ようやく道は東大和市に入った。皆と別れるポイントが近づいてきた。

 旧青梅街道沿いのセブンイレブンで私は本隊から分離された。「お疲れさま〜」と挨拶して、単独ですぐ近くの自宅へ向かった。

 自宅に帰りついた。ずっしりと体にへばりついた疲労感は重かった。久し振りに疲弊しきった。今日はもう何もしたくない気分であった。

2017/4/19

4055:アクシデント  

 柳沢峠の頂上まで約10Kmほどの行程を上り始めた。抑えめのペースで序盤を走った。柳沢峠の上りは斜度はそれほど厳しいものではないが、緩やかでもなく、中庸な上りが続く。比較的上りやすい。

 1km経過した・・・心の中では少し迷っていた。「どうしようか、当初の予定通り残り8kmからペースアップするか・・・もう少しこのペースで走って残り7km程からにするかな・・・」脚の疲労感は結構あった。

 2kmほど走り、残り距離が8kmになった。「予定通り、ここからラップ計測しよう・・・」そう心に決めて、サイコンのラップボタンを押した。

 そして、クランクを回すペースを速めた。心拍数は上がっていく。ラップパワーの数値が240ワットになるように2気筒のエンジンを回した。

 その負荷は、ここまで既に相当な距離を走っている体には重めであった。その重い負荷で4kmほど走り続けた。

 負荷を上げて走り切る予定であった8kmの行程の半分を経過した時、右脚に異変が生じた。太腿に鋭い痛みが走り始めた。

 「まずい・・・攣りそうだ・・・」

 その痛みの正体はすぐに分かった。そして、その痛みは治まることはなく、右足の太腿はあっけなく攣ってしまった。

 筋肉が攣った時の痛みは何故これほどまでに辛いのであろうか・・・その激しい痛みに顔を歪めながら出力を急速に低下させた。

 右脚の筋肉が攣ったからといって、柳沢峠の上り道が平坦路に変わるわけではない。半分ほどに急低下した出力でゆっくりと上り続けるしかなかった。

 右脚は踏ん張れないので、左脚でカバーしながらゆっくりと坂道を上った。その状態でさらに2km程は走ったであろうか・・・

 さらに困難な状況が私の体を襲った。攣ってしまった右脚をかばっていた左脚の太腿にも同様な痛みが走り始めた。

 「左脚も攣ったら、万事休止だ・・・」

 さらに出力を低下させたが、残念ながら、左脚も同様に激しい痛みとともに攣った。2気筒のエンンジンは出力を完全に失った。

 こうなるともうなす術はない。サイクルシューズのクリートをペダルから外し、足を地面に着いた。ストレッチをすぐにしたいところであるが、しばらくは動けない。

 少し痛みが和らいだとところでロードバイクをガードレールに立て掛けて、数分間両脚をストレッチした。

 ストレッチを終えて、リスタートした。残りの2kmは本当にゆっくりと走った。負荷をかけると再び脚の筋肉が攣る危険があった。

 そして、どうにかこうにか上り切った。両脚の筋肉が攣ったのは随分と久し振りのことである。こんな困難な状況に陥るとは思いもしていなかった。

 Kuota Khanを柳沢峠の東屋に立て掛けて、座り込んだ。両脚の太腿をさすりながら休息した。天気は相変わらず良かった。東屋からは富士山がくっきりと見えていた。

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2017/4/18

4054:たばやま  

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 奥多摩湖から「道の駅 たばやま」へ向かう道は、実に気持ちの良いものであった。所々に咲いている桜を愛でながら走っていった。

 思いのほか長く続く奥多摩湖を視界の左側に納めながら走り続けていくと、やがて奥多摩湖は途切れる。

 低い山の上にはどこまでも青く感じられる空が広がっていた。「道の駅 たばやま」までは、上り基調である。

 今日は少々お疲れモードであったので、「道の駅 たばやま」に着くのが待ち遠しく感じられた。体はやはり重く感じられた。

 ようやく「道の駅 たばやま」に到着した。駐車場はほぼ満車に近い状態で、駐車場の脇にあるサイクルラックにロードバイクを掛けた。

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 ここの売店で大きめの饅頭を1個購入した。ここで、その饅頭とサイクルウェアの背面ポケットに忍ばせていた焼きおにぎりを食した。

 しばし、ここでまったりとした。ベンチに座って、川向こうの景色を眺めていた。その景色のなかには「冒険丹波山城」が見えた。

 冒険丹波山城は、丹波山村自慢の施設である長さ247メートル高低差42メートルのローラーすべり台の出発点である。

 この長いローラーすべり台は、眼下に丹波渓谷を見ながら一気に下る。きっとスリルは満点であろう。
 
 まったりし過ぎてもいけないので、ある程度で休憩を切り上げいよいよ柳沢峠を目指すことになった。

 ここから18km程走ると柳沢峠の頂上である。今日は頂上まで10kmほどのところまでは隊列をキープして走り、小休止した後、その後は各々のペースで走ることとなった。

 上っていく道を進んだ。そして、いくつかのトンネルを通り抜けた。途中新たなトンネルの工事現場の脇を通り過ぎた。工事中の新たなトンネルが開通したならば、柳沢峠までの距離は少し短くなるようであった。

 幾つめかのトンネルを過ぎたあたりで一旦小休止した。ここから柳沢峠までは約10Km。この先は各々のペースで走る。

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 もう既に上り基調の道を80kmほど走っている。脚にはかなりの疲労成分が溜まっていた。ここから10kmの上りを高負荷で走り続けることはかなり負担が重い。

 「出だしの2kmはゆったりとアップして、残り8kmから負荷を上げよう・・・その8kmをラップ計測して、平均パワーは240ワットを目指す・・・」そんなことを疲れた頭の中でぼんやりと考えていた。

2017/4/17

4053:奥多摩湖  

 まずは中継地点である奥多摩湖を目指した。奥多摩湖は普段のロングでよく行く場所なので、そのコースは行き慣れた道である。旧青梅街道を進み、瑞穂町に入ってから岩蔵街道に向けて右折した。

 生地は薄手であるが長袖のサイクルウェアを着て、脚にはレッグウォーマーも装着していた。もう一段階軽装なものでも全然大丈夫そうな暖かさであった。

 岩蔵街道は真っ直ぐな道が続く。信号が上手い具合に青であると気持ち良く走れる。圏央道青梅インターの下をクランク状に潜り、少し行った「今井馬場崎」の交差点を左折して青梅方面へ向かった。

 広い道を進むとやがて道はJR青梅線の線路に沿うようになる。青梅線の踏切を渡り、昭和レトロな雰囲気の商店街を抜けていった。

 青梅線に沿って西へ向かって行くに従って、道の両側の風景は変わっていく。緑が占める比率が徐々に増えていった。

 最初の休憩ポイントは御嶽駅近くのセブンイレブンである。この辺りまで来ると、桜はまだ見頃を保っていた。 

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 コンビニには、登山ウェアを身にまとった人々が多くいた。ちょうどバスか電車が到着したばかりのようで、トイレの前でもレジの前でも行列ができていた。

 これから先は長い。いつもよりも多めの補給食を購入し、コンビニ脇にある桜を愛でながらそれらを胃袋を納めた。

 天気は快晴・・・「暖かい」を通り越して「暑い」という表現が適切な気候である。余ったお握り二つはサイクルウェアの背面ポケットに捻じ込んだ。

 コンビニ休憩を終えてリスタートした。奥多摩湖までには、いくつものトンネルを潜らなければならない。

 まずはまだ新しい城山トンネルである。トンネルの中に入ると気温がぐっと下がる。気温差は5度以上あるのではないかと思えるほどである。

 この城山トンネルを皮切りに大小さまざまなトンネルを抜けた。疲労が溜まり過ぎないようにトレインのペースはコントロールされていたが、緩やかな上りは確実に脚の余力を少しづつ奪っていった。

 奥多摩湖を堰き止めている小河内ダムの施設が見えてきた。このダムの少し先にある広い駐車場で小休憩をした。

 奥多摩湖の駐車場は実に賑やかであった。第3日曜には「旧車会」が行われるので古く懐かしい車が駐車場にずらっと並んでいた。さらにオートバイの数もとても多かった。今日はオートバイでのツーリングにも最適な気候である。

 奥多摩湖の駐車場でしばしの休憩を済ませてから、さらに先を目指した。次の休憩ポイントは「道の駅 たばやま」である。

2017/4/16

4052:葉桜  

 朝の6時に目が覚めた時、体の節々には軽い痛みが感じられた。昨日の土曜日はテニスサークルの練習日で、3時間ほどテニスで汗を流した。

 2面のコートを3時間取り、参加したメンバーは8名。1面に4名が入れるので、3時間ほぼ休み無しであった。

 15分ほどの練習の後、ダブルスの練習試合を5試合こなした。ダブルスであるので、シングルスよりは体力は使わないが、5試合を終える時にはかなりへばっていた。

 テニスの筋肉の使い方はロードバイクでの使い方とはかなり違うようで、テニスをした翌日は軽い筋肉痛になることが多い。

 少し重い体をベッドから移動させて、1階のリビングに持っていった。そして、サイクルウェアに着替えた。

 「今日は暖かくなるでしょう・・・」テレビの天気予報は繰り返し伝えていた。先週の日曜日は冷たい雨であった。今日は最高気温が25度になるという。先週の日曜日がこの天気であったなら、絶好の花見日和であったはずである。残念ながら先週満開であった桜はもう既に葉桜になっている。

 朝の7時にKuota Khanに跨って自宅を後にした。空気は柔らかかった。多摩湖サイクリングロードでは、多くのランナーが走っていた。明らかにその人数は増えた。この季節、スポーツには最適である。

 道沿いの桜は既に葉桜になっていた。満開の桜のような華やかさはないが、花と葉が半々程度になっている葉桜は独特の穏やかな風情があった。

 集合場所であるバイクルプラザに着いた。今日は第三日曜日であるので、普段よりも長めの距離を走る。

 目的地は「柳沢峠」に決まった。往復距離は170km程である。昨日の疲れが残っている体には少々荷が重いかもしれないが、「まあ、どうにかなるでしょう・・・」と思いながら、スタートした。

 少し長めの隊列を組んで、先程西から東に走ってきた多摩湖サイクリングロードを、今度は東から西へ向かって走った。

 陽光は天気予報通りたっぷりと降り注いでいた。心の中では「サイクルウェアをもう少し軽装なものにしておいた方が良かった・・・」と思っていた。

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2017/4/15

4051:クールグレーカーキ  

 SUBARUの新型XVは、4月6日に正式発表を済ませ、5月24日より発売開始になる。 先行予約は3月8日から受付を開始している。すでにかなりの数のオーダーが入っていて、今予約しても3ケ月〜4ケ月ほどの納車待ちになるとのこと。

 人気が出るであろうことは、発売前から分かっていたことである。カテゴリーは、今一番の成長が望まれる「コンパクトSUV」であり、べースとなったのは、昨年日本カーオブザイヤーを受けたインプレッサである。

 そのイメージカラーは「クールグレーカーキ」。正式発表の場となったジュネーブモーターショウでもその色の車がメインで展示された。
 
 そして「好奇心を忘れない大人たちへ。」というメッセージとともにテレビ画面に流れるCMでも同じ色合いのXVが登場する。

 この「クールグレーカーキ」という色・・・淡くグレーが入った水色という表現でいいのであろうか。

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 日本車でこの色合いをイメージカラーとして前面に押し出してくるというのは、かなり珍しいのではないか。

 この色合い、私は好きである。マットブラックと組み合わせるととてもシックである。優しい表情をしながらも、どこかしらキレも秘めているといったイメージを受ける。

 車のボディーカラーに関して日本ではホワイトがダントツで一番人気である。その順位とシェアは、1位:ホワイト(31%)、2位:ブラック(19%)、3位:シルバー(14%)、4位:グレー(9%)、5位:ブルー(8%)となっている。

 SUBARU XVのイメージカラーである「クールグレーカーキ」は、この分類としては「ブルー」に入るのであろうか、あるいは「グレー」か・・・

 色合いとしては「水色」に近いから、大まかな分類としは「ブルー」のような気がする。しかし色合いの名称には「グレー」と入っている。

 この「クールグレーカーキ」、不動の人気色のホワイトに対してどれほど善戦するのであろうか、ちょっと応援したくなるような色合いである。

2017/4/14

4050:新型POLO  

 事務所の営業車として活躍しているVW POLOは納車からもうすぐ丸6年が経過する。走行距離はまだ30,000km程であるのでまだまだ現役で頑張れるはずである。

 そのPOLOは本国ドイツでは今年にフルモデルチェンジの時期を迎えるようである。インターネットでは今年の夏ぐらいに、新型POLOが正式に発表されるであろうという情報が入ってきている。

 そしてつい最近のことであるが、その新型POLOの写真がインターネット上にリークされた。その写真がこれである。

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 「えっ・・・ほとんど現行型と違わないんじゃない・・・フルモデルチェンジではなく、マイナーチェンジみたいに感じられる・・・」というのが、その写真を見た第一印象である。

 注意深くその写真を検証するともちろん変更点はあるのであるが、ぱっと見は実直なまでのキープコンセプトである。

 フロントライトの形状は確かによりシャープになっている。リアビューも少しばかり若返っている。

 しかし、その受ける印象が大きく変わるということは全くない。現行型のオーナーにとってはある意味嬉しいフルモデルチェンジと言えるかもしれない。

 それだけ現行型POLOのデザインが相当煮詰まっていて完成度が高いという証明になるのかもしれない。

 同じBセグメントに属し、ヨーロッパではPOLOと良いライバル関係にあるシトロエン C3が新型になってがらっとそのデザインを変えてきたのとは好対照である。

 C3の大幅な刷新ぶりなどと比較すると新型POLOは新鮮味に欠けるとも思えるが、本来VWは極めて保守的なメーカーであるので、今回のPOLOのフルモデルチェンジは、いかにもVW流のフルモデルチェンジと言えるのかもしれない。

 新型のインテリアの情報はまだ入手していないが、インテリアも計器類がデジタルディスプレイにはなるであろうが、全体の印象は大きく変わらないであろう。

 本国で今年の夏頃のモデルチェンジであれば、日本に新型POLOが入ってくるのは来年の早々であろう。その時期には私のPOLOも7年目が近づいてくるので、新型POLOは相当気になってくるはずである。

 新型のリーク写真を眺めながら「やっぱり次もPOLOかな・・・・いやそれではあまり新鮮味がないから、思い切ってC3という選択肢もあるかな・・・」そんなことを考えていた。

2017/4/13

4049:スプレー  

 私はその青い小瓶を右手で掴んだ。そしてその瓶を上に掲げ、リスニングルームの白熱灯のオレンジ色の光にかざしてみた。

 中の液体は瓶の7割ほどを埋めていた。光にかざしたからといって、特にその液体は特別な光彩を放つことはなく、ただ淡々と瓶の中の空間を埋めていた。

 「空間がすっきりする・・・」と「ゆみちゃん」は話していた。「空間がすっきりか・・・」私は心の中で彼女の言葉を繰り返した。

 その小瓶を斜め45度に上を向け天井めがけて4回スプレーした。1回スプレーするごとに1歩手前に進んだ。

 噴霧された小さな霧は一旦上に上り、ふわっと広がりながら落下傘部隊のようにゆっくりと降りてきながら消えていった。

 芳香剤のような強い香りがあるわけではない。しかし、全くの無臭というわけでもないようである。かすかな香りがしてそれもあっという間に消えていった。

 空間がすっきりとしたかというと、「そう言われたらそうかもしれない・・・」といった程度にしか体感できなかった。

 先日「Mimizuku」で「ゆみちゃん」が私の頭上にスプレーしてくれた時も何かが変わったという実感はほとんどなかった。

 ただし、その後口にしたコーヒーの味わいが随分と変わっていた。それは噴霧された液体の一部がカウンターに置いてあったコーヒーカップの中にも入ったためだと思っていた。その時は珈琲の味わいが軽くなるというか、渋みや苦みが軽減され澄んだ味わいになった。

 「もしかしたら・・・音が変わったりするのかな・・・」

 心の中の声は静かに響いた。

 私は先程ケースにしまったブルッフのヴァイオリン協奏曲のCDを再度ケースから取り出してZZ-EIGHTにセットした。

 リスニングポイントに置いてあるイージーチェアに座って、リモコンを操作した。ブルッフのヴァイオリン協奏曲の第1楽章が緩やかにTANNOY GRFから流れ出した。

 「あら・・なんだか雰囲気が違う・・・空間が済んでいるような気が・・・」

 耳の錯覚とは思えなかった。どういう理屈なのかは全く不明であるが確かに雰囲気が違う。その効果のほどはどれほどの持続性があるのであろうか・・・30分ほどであろうか・・・

 「これってもしかしてマイナイオンか何かが関連しているのであろうか・・・」

 そんなことを思った。マイナスイオンを空間に放出すると、気分がすっとして、オーディオの音にも影響があると何かで聞いた記憶があった。

 オーディオで音楽を聴く前に、マイナスイオンを発生させるスプレーをリスニングルームにシュッとスプレーする・・・なんてことが習慣になるのかもしれない・・・そんな気がした。

2017/4/12

4048:ブルッフ  

 「礎」をZZ-EIGHTとGTラックの天板の間に挟むと音の質感は変わる。これはどんなインシュレーターでも同じことである。

 違うのは音の質感の変わり方である。オーディオ用のインシュレーターは星の数ほど製品がある。その全てを試すことは現実的ではないので、OFF会などで実際に見かけてたもので、「これ良いですよ・・・」と推薦されたものがあったりすると、それを試してみるしかない。

 「礎」もそういった経緯で入手したものであった。3個1セットで12,000円ほどの価格ということは1個当たり4,000円ということになる。

 購入当初は「これで、4,000円か・・・」とそのいかがわしい形状の奇妙な物体を眺めた。しかし、その効果のほどは確かにあるようである。

 ZZ-EIGHTに使用すると、音の質感がふわっとする。音が軽くなってふっと浮き上がるような感じであろうか・・・

 この音の変化は、聴くジャンルによっては良くない変化となってしまうかもしれない。ガツンとした直線的な音の出方を重視するジャンルの場合にはちょっと違う方向への変化となる。

 私の場合オーディオで聴くのはクラシックだけであるので、「これはこれで良い感じ・・・」という感想ということになる。

 さらに何らかのオーディオボードを付け加えるとまた音の質感は変わるであろう。残念ながら我が家にはオーディオボードの類はない。

 オーディオボードも試してみたい分野であるが、まああまりのめり込まない方が良いのかもしれない。

 しばしブルッフのヴァオリン協奏曲第1番を聴いていた。マックス・ブルッフはこの第1番以外にも第2番と第3番のヴァイオリン協奏曲を作曲したが、演奏会などで接することができるは第1番である。

 ブルッフの代表作で、数あるヴァイオリン協奏曲の中でも一般的によく知られていて、クラシックファンから広く愛好されている。

 ヴァイオリンは五嶋みどり。同じCDにはにメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲も収録されている。

 メンデルスゾーンのヴァオリン協奏曲の方が有名であるが、私はどちらかというとブルッフの方を頻繁に聴く。

 その「名曲」が終わった。ZZ-EIGHTのスタビライザーを外しCDを取り出した。そのCDをケースに入れようとした時、先日の「ゆみちゃん」のとある言葉が不意に思いだされた。

 「このスプレーは、部屋にシュッとすると空間がすっきりするんですよ・・・」

 先日、「Mimizuku」で「ゆみちゃん」」はそう言った。その時もらった青い小瓶は、リスニングルームに置いてあるアップライトピアノの上にちょこんと乗っていた。

2017/4/11

4047:礎  

 ZZ-EIGHTは20年前のCDプレーヤーである。最新式のCDプレーヤーのような高性能感はないが、なかなか聴かせる。

 概ね合格点と言えるであろう。ZZ-EIGHTは今のところGTラックの上にポン置きの状態。電源ケーブルも付属のものである。

 この辺りをいじると、音の質感は結構変わってくるであろう。しかし、こういた調整は陥穽の中に落ち込んでしまうことも多い。ある程度の節度を持って臨む必要がある。

 電源ケーブルは、ハイエンド系のシステムで聴いていた頃、一度嵌った。理屈は分からないが、電源ケーブルを変えると、機種を変えたのかと思えるほどの変化が起こった。

 今は無きダイナミックオーディオ アクセサリー館で電源ケーブルの聴き比べなどを行い、相当高価なものも購入した。もう10年以上も前の話である。

 それらの高価な電源ケーブルはハイエンド系のオーディオ機器が我が家から立ち去って行くに従って、それらと運命を共にして、私の視界から消えていった。また、その電源ケーブル熱が再燃するとは思えないが、近いうちに試してみたいところである。

 ZZ-EIGHTの脚の下はGTラックの天板である。この間にオーディオボードやインシュレーターを挟むと、これまた音が変わる。
 
 これまた悩ましいところである。電源ケーブル同様音の質感に相当に影響するのである。オーディオボードやインシュレーターも数多くの製品が販売されている。それらの多くは、オーディオマニア以外の方が見ると「なんで・・・?」とびっくりするくらいの金額の値札が付いている。

 オーディオボードやインシュレーターも過去にはいろいろと揃えたが、現在はほとんど残っていない。

 現在その類で手元にあるのは、Ge3の「礎」という変わった名前のインシュレーターのみである。名前も変わっているが、その姿も変わっている。

 その見た目は、最悪である。どのように形容すべきか迷うが、魑魅魍魎的ないかがわしい形状をしている。

 素晴らしいデザインのZZ-EIGHTとは全く相容れない形状をしている。しかし、インシュレーターというものはオーディオ機器の下に置くので、ほとんど視界に入ってこない。

 試しに、その「魑魅魍魎」をZZ-EIGHTとGTラックの天板の間に挟んでみた。「礎」の表面は陶器のような素材であり滑るので、小さな丸いフェルトが付属している。それを頂点部分、機器との接触ポイントに貼り付けると機器が安定する。

 3個で1セット。価格は12,000円ほどであった。3個であるので、置き方のパターンが幾つかある。「前2後1」のパターンと「前1後2」のパターンがあり、さらに「礎」の形状そのものに前と後ろがあるのでその向きも影響を与えるようである。

 とりあえず「前2後1」のパターンで設置。「礎」の前方は全て機器の中心へ向けた。その状態で再度先ほど聴いたブルッフのヴァイオリン協奏曲を聴いた。



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